きのこつれづれ

つれづれに観察したきのこをつれづれに更新しています。

私的定点観察

2006-04-27 19:01:26 | きのこ
4月に入り気温も上がり、雨も程よく降っています。
そろそろ私的定点観察地は目が離せなくなりました。

ヌメリツバタケ、スジオチバタケ、Collybia sp、ホコリタケ、クロチャワンタケ、コガネニカワタケ他不明種4種を観察。

  
          
           
           3枚共同じ種です。 Collybia sp ?

杉交じりの竹林に発生。直径5mの菌輪を描いていました。
中の写真はその一部。
傘の径は2cm~4.5cm。
幼菌時はモスグリーンですが成長するに従い黄橙色に変化。
柄の長さは8cm、やや中空でしっかりしている。


  
  ヌメリツバタケ Oudemansiella mucida (Schrad.:Fr.) Hohnel
  キシメジ科ツエタケ属

昨年は立ち枯れていた3本のコナラの木の5,6mのところに生えていて撮る事が出来ませんでしたが、幸いにも(^_^;)その後1本が倒れご覧の通り。

  
  スジオチバタケ Marasmius purpureostriatus Hongo
  キシメジ科ホウライタケ属

  
  不明

傘の径1mm~3mmほどの小さなきのこです。
手持ちのレンズではこれが限度。^_^;

  
  コブリマメザヤタケのアナモルフ(無性時代の形態)

☆ ニヴァリスさんのコメントの通り、コブリマメザヤタケのアナモルフのようで
  す。
  ニヴァリスさんがテレオモルフ(有性時代、コブリマメザヤタケ)の写った貴重な写真を撮っていらっしゃいます。

  有難うございました。
  


美祢ダム

2006-04-25 17:56:06 | きのこ
  
  
  コベニヤマタケ hygrocybe imazekii (Hongo) Hongo 4月25日 美祢ダム

片側が雑木の周遊路脇に発生。
上は傘の径15mm、下は10mm。
普通、夏から秋に発生します。

  
  Hygrocybe sp         4月25日 美祢ダム

一枚目のきのこから1m離れたところに発生。
同種に見えますが、色の薄いのが気になります。

  
  ハラタケ Agaricus campestris L.:Fr.  4月25日 美祢ダム
             
              ハラタケ 襞

  
  コムラサキイッポンシメジ Entoloma violaceum Murrill  4月25日                                
片側が雑木林の遊歩道脇に発生。
傘の径、約4cm。
             

鹿野町

2006-04-23 19:33:41 | きのこ
  
  ニガクリタケ Hypholoma fasciculare (Hudson:Fr.) Kummer
  モエギタケ科クリタケ属

ネコノメソウの仲間の写真を撮りに鹿野町から徳地町をまわりました。
RDBに登録されている種でそう簡単に見つかる訳がありませんが山道ドライブを楽しみながら・・・ところが山間部に入ると濃い霧に包まれ霧雨が降ったり止んだり・・・。

どんより曇り空に手持ち撮影はちょっと厳しい。

  
  アラゲキクラゲ Auricularia polytricha (Mont.) Sacc.
  キクラゲ科キクラゲ属

  
  コガネニカワタケ Tremella mesenterica Retz:Fe.
  シロキクラゲ科シロキクラゲ属

  
  不明

杉の葉から発生。
1mm~3mm。

岩山 2

2006-04-20 19:10:44 | きのこ
            
            コガサタケ属 Conocybe sp  4月18日 岩山
            オキナタケ科コガサタケ属

  
  ベニガラチチタケ(仮)? Lactarius sp  4月18日 岩山

「北陸のきのこ図鑑」より一部抜粋。
  傘 2~3cm、半球形→中高饅頭型→中丘漏斗柄形で縁部永く内巻き。
  表面乾燥し放射状の小じわあり、濃煉瓦色~ベニガラ色で中央特に濃く周辺明
  るく平坦。
  柄 円柱形で中実、表面淡赤褐色で平滑。
  ひだ 垂生し密で淡茶褐色。

  上記説明に酷似しています。

  
  ベニタケ属 Lussula sp  4月18日 岩山

  
  コベニヤマタケ Hygrocybe imazeki (Hongo) Hongo  4月18日 岩山
  ヌメリガサ科

  
  不明    4月18日 岩山

  広葉樹下に発生。
  傘 2cm~2.5cm。
  ひだ 垂生、密で色は柄と同色。
  柄は中実でしっかりしている。(かたい)

岩山 1

2006-04-18 19:44:38 | きのこ
雨の後3日晴天が続いている。個人的定点観察地が気になり行ってみた。
驚いた事に夏から秋に発生するきのこを8種ほど観察。
今日はその一部をアップします。  

  
  ウスフジフウセンタケ Cortinarius albolaceus (Pers:Fr.) Fr.
  フウセンタケ科フウセンタケ属

図鑑には、傘の表面は粘性が無く淡帯紫色~銀白色、絹糸状のつやがある。
柄は下部はこん棒状にふくらみ、表面は傘と同色、クモの巣膜より下に外皮膜の白い残片が付着する。と書かれ総て当てはまるが、秋、広葉樹下に発生に?マーク。

  
  シロソウメンタケ Clavaria vermicularis Swartz:Fr.
  シロソウメンタケ科シロソウメンタケ属

  
  モリノカレバタケ? Collybia dryophila (Bull.:Fr.) Kummer
  キシメジ科モリノカレバタケ属

登山道の落ち葉上に発生。
太陽に当たっている為、傘の色がやや濃いようだ。

           
           アミガサタケ 
           Morchella esculenta (L.:Fr.) Pers.ver.esculenta
           アミガサタケ科アミガサタケ属

アミガサタケはこの時期に発生するので不思議ではありません。
手前の個体が約15cmとかなり大きい。


きのこのオリジナル切手

2006-04-10 19:21:56 | きのこグッズ
  

自分だけのオリジナル切手が出来上がってきました。♪
正真正銘の使える切手です。
1シートに80円切手10枚で制作費1200円です。
お気に入りの写真で作ってみては如何ですか?

種類は50円切手、80円切手、90円切手があります。

↓ 元になった写真です。

  
  トガリアミガサタケ Morchella conica Pers.  06.03.27 山陽小野田市

        
        キヌガサタケ Dictyophora indusiata (Vent.:Pers.) Fisch
        04,06,26 山口市


        タマゴタケ Amanita hemibapha (Berk.& Br.) Sacc.
        03,07,02 秋吉台

定点観察

2006-04-09 16:58:52 | きのこ
山口なばの会の山口市郊外での定点観察の第一回目が行われた。
これから一年間、ここで定点観察が行われる。

第一回目の同定種は次の通りです。

ヒラタケ、コザラミノシメジ、ハラタケ属、クヌギタケ属、ヒトヨタケ属、イタチタケの仲間、Hebeloma の仲間、フーセンタケ属、ヒメアジロガサ属、ショウロ、
ホコリタケの仲間、ヒトクチタケ、クチベニタケ、アミガサタケ、コフキサルノコシカケ、ツバキキンカクチャワンタケ、テングノメシガイの仲間、ヒイロタケ等。

  
  アミガサタケ Morchella esculenta (L.:Fr.) pers.ver.rsculenta
  アミガサタケ科アミガサタケ属

「シャグマがあるよ~。」と冗談を言われるくらい大きな存在感のあるアミガサタケです。

  
  ショウロ Rhizopogon rubescens (Tul.) Tul.
  ショウロ科ショウロ属

触ったり傷つくと赤く変色します。学名は赤く変色するという意味。

  
  テングノメシガイの仲間

  
  コザラミノシメジ Melanoleuca melaleuca (Pers.:Fr.) Murrill
  キシメジ科ザラミノシメジ属 

  

男岳

2006-04-08 19:18:52 | きのこ
  
  オオチャワンタケ Peziza vesiculosa Bull.     4月7日 男岳
  チャワンタケ科チャワンタケ属

廃棄(?)されたウッドチップとも堆肥ともつかないものの上に無数に発生。

             
             オオチャワンタケの幼菌

雨の後はこのウッドチップ上は要観察なのです。
今までにも様々なきのこが発生して楽しませてくれています。♪

          
          アクニオイタケ Mycena stipata Maas G.& Schwobel
          キシメジ科クヌギタケ属

          栞を作ろうと採取する時に力を入れ過ぎ、手の中でバラバラ
          にちぎれてしまった。その手を嗅いだらかなりの刺激臭。
          

              
              アクニオイタケ



  
  フクロシトネタケ ? 

フクロシトネタケは広葉樹の枯木に発生しますが、これは杉の枯木の発生。
疑問を残します。傘の径は6cm。

  
  不明

杉の枯葉に発生。
スギエダタケでは無いし、ヒノキオチバタケに近いけれど柄が違うような?
傘の径7mm。

奥秋吉台

2006-04-06 19:48:38 | きのこ
  
   Agaricus L.:Fr.

奥秋吉台の遊歩道脇に発生。
秋吉台で咲く花が目的だったので、きのこは期待していなかったが見つかった時は嬉しかったですね。

傘の径11cm(ヒダの写っているもの)。
ずっしりしています。

  
  ベニヤマタケ Hygrocybe coccinea (Schaeff.:Fr.) Kummer
  ヌメリガサ科アカヤマタケ属

  
  Mycena sp

笹の根の張り巡らされている斜面から発生。
木の根でも埋まっているのでしょうか。



不明種3種

2006-04-05 20:02:26 | きのこ
  
  不明          4月4日  秋芳町

急斜面の苔の中から丸い物体がのぞいていた。
触ってみると弾力がある。
きのこだ!
と掘ってみるとまさしくきのこ。
それも、きのこらしいきのこ。
傘の径3.7cm、ずっしりとしている。
広葉樹林内の登山道脇に発生。

                 ↓ 襞の様子。

  

柄は中実で硬い。

  
  不明        ↓  に似てる。   4月4日 秋芳町

「北陸きのこ図鑑」No,181 コナエノカレバタケ(Collybia sp.)P37の説明を引用。

発生  春、落葉広葉樹の落枝葉間に群生。
分布  日本(石川)。
傘   径1.5~3cm。半球形→饅頭型→扁平。表面中央栗褐色で周辺は淡い
    肌色。
柄   3~6×0.15~0.3cm。上下同径で白粉~微毛状(菌糸束突起)
ひだ  上生し、のち離脱してやや密。

分布のところが引っかかりますが・・・。

  
  モリノカレバタケ属 ?   4月4日  秋芳町

上記のきのこと30cmしか離れていないところに発生。
傘の径は一番大きなもので3,5cm。
襞は白色から肌色。離生。
柄は中空でもろい。
柄の基部に白い菌糸がつく。



里山では・・・1

2006-04-04 20:42:16 | きのこ
  
  コベニヤマタケ Hygrocybe imazekii (Hongo) Hongo    秋芳町
  
時々驚きをくれる里山で今日も沢山の驚きが待っていました。♪
コベニヤマタケ、ヌメリツバタケ、オオチャワンタケ、カノシタ、ミイノモミウラモドキ、ホコリタケ、不明種5種。
4月とは思えない種のきのこです。

コベニヤマタケは登山道脇の雑木と孟宗竹の混じる斜面に発生。
傘の径、7mm~17mm。

  
  ヌメリツバタケ Oudemansiella mucida (Schrad.:Fr.) Hohnel  秋芳町
  キシメジ科ツエタケ属

クヌギの倒木に10数本発生。
昨年、確認した時は立ち木の高い位置に発生していた為、撮る事は出来ませんでしたが、折れて落下した木から再び発生していたので楽々撮影。♪

  
  カノシタ Hydnum repandum L.:Fr.      秋芳町
  カノシタ科カノシタ属

                     ↓ 裏面

             


明日、その2をUP。

秋吉台

2006-04-01 19:09:14 | きのこ
  
  アクニオイタケ Mycena stipata Maas G.& Schwobel
  キシメジ科クヌギタケ属

ほぼ一年中、針葉樹の切り株などに発生。
小型のきのこなので押し花(きのこ)にして栞を作っています。

  
  フユノコガサ Galerina heterocysitis
  フウセンタケ科

冬のきのこの少ない時、苔上でよく見られる。
小型菌。

  
  ハラタケ Agaricus campestris
  ハラタケ科ハラタケ属

半円を描くように5個発生。

  
  マンネンタケ Ganoderma lucidum (Leyss.:Fr.) Karst.
  マンネンタケ科マンネンタケ属

山焼きの時に焼かれた焼きマツタケならぬ、焼きマンネンタケの出来上がり。♪