エノキタケ Flammulina velutipes (Curt.:Fr.) Sing.
キシメジ科エノキタケ属
きのこ観察と足慣らしを兼ねて、昨年見つけたエノキタケのシロへ行ってみました。
期待した切り株には、エノキタケは数本しか生えてなく、一応写真だけは撮っておこうと準備をしていたら「バンバン!」と銃声!間も無く複数の男性の話し声が。
そう云えば林道の入り口に2台の軽トラックが止まっていました。
多分、猪狩りだろうと思い、間違われては大変。メロディーになっていない口笛を吹き続けました。
すると1人の男性が薮から出て来られた。「猪ですか?」と訊ねると「うん」と頭を縦に振られ通り過ぎて行き、間も無く一輪車を引いて戻って来られた。
「獲れたんですか?」とお聞きすると「見るかね?」とおっしゃる。
恐さはあるが好奇心の方が勝り、おじさんの後をついて行った。
おじさんは獣道のような細い道の前で立ち止まった。「この道を入るんですか?」と聞くと、黙って私の立っている3m前を指差した。
「ギヤァ~!!」なんと血に染まった猪が倒れている!
おじさんは「こいつら、悪い事をするからなぁ」と、ぽつりと一言。
そうしている内に、二人の男性が綱を引っ張って「こっちは雌じゃぁ」と言いながら獣道から出て来られた。綱には猪が結ばれていた。
この時期にきのこ観察をする時は服装に気をつけた方がいいですね。
写真を撮っていますが、ちょっと衝撃映像なのでアップは控えます。
おじさんたちは2匹の猪を一輪車に乗せ「騒がせたね」と言って、去って行きました。
衝撃が大きかったので、きのこ観察の気が失せて、来た道を戻っていたら何と3箇所でエノキタケを見つけました。