きのこつれづれ

つれづれに観察したきのこをつれづれに更新しています。

荒れた里山

2006-09-30 20:03:43 | Weblog

アカヤマドリ Leccinum extremiorientale (L.Vass.) Sing.   9月28日 山口市

17日の台風13号が過ぎ去った後の里山は小枝が道を塞ぎ大変歩きづらい状態になっています。
きのこの写真を撮るのも一苦労。


ビロードツエタケ Oudemansiella pudens (Pers.) Pegler   9月25日 秋芳町


ヤブレベニタケ Russula lepida Fr.    9月25日  秋芳町

傘に近いひだの部分が赤く縁取られ、傘の表皮が剥がれ難い事で見分けがつきます。

ハタケシメジの胡麻和え

2006-09-29 20:20:47 | きのこ料理

ハタケシメジの胡麻和え

相変わらず簡単料理です。(相変わらずと打ち込んだら、打ち間違って愛が笑うと出てきたよ。(^^ゞ)

柿もかなり安くなり甘味も出ていますので、柿とハタケシメジの胡麻和えを作ってみました。

作り方  1) ハタケシメジは酒炒りします。(少々の酒とだし汁同割りで)
     2) 柿をくり貫き実を切っておきます。
     3) ミツバの茎をさっと塩茹でして1cmに切り
     4) 胡麻ペースト、薄口醤油、ハタケシメジを酒炒りして出た出汁を
        合わせて、1,2,3を合わせて出来上がり。

     山で拾った栗の素揚げを添えて。

☆ 栗の素揚げの作り方

     栗の鬼皮に切り目を入れて低温でじっくり揚げます。
     はぜるので要注意ですよ。

柿の器が傾いたので紙をかませたら写ってる。

チャナバ

2006-09-28 17:44:52 | きのこ

チャナバ Rozites sp      9月28日 山口市

フウセンタケ科ショウゲンジ属でホストはブナ科、特にスダジイと外生菌根を形成すると云われています。
以前は秋吉台周辺部の固有種と思われていたが今では九州でも数県で観察されています。

秋吉台周辺部の一部の地域ではチャナバの名で昔から食されていたようで、個人的定点観察地の登山口に建つ秋吉国際芸術村の掃除をしておられるおばさんが「去年はバケツ一杯採ったけど、今年はまだ生えちょらん。一雨あったら生えるかもしれんけんどね。」と云われていた。(2日前)
写真を撮りたいと場所をお尋ねすると快く教えてくださった。
一雨あったら発生が期待できますが、天気予報はずっと太陽のマーク。


チャナバ裏面

ショウゲンジ属らしく外皮膜と内皮膜の名残が見られるという事ですが個体が古いので不明瞭です。

Yさんに定点観察地でも10数本生えていたという事で案内して頂きました。

タマゴタケで

2006-09-26 19:56:43 | きのこ料理

タマゴタケの天麩羅

タマゴタケを天麩羅にすると鮮やかな赤い色が残りますが、日照り続きの中で発生したものは退色して鮮やかさがありません。
栽培種のマイタケは野生種には敵わないと後ろに隠れています。


タマゴタケのマリネ

素揚げした野菜とオーブンで焼いたタマゴタケをマリネ液に漬け込むだけ。
野菜は素揚げにしてますのでマリネ液のオイルは半分の量に。
タマゴタケは塩胡椒をしてオーブンで焼きます。

食べられるきのこ

2006-09-25 17:55:00 | きのこ

タマゴタケ Amanita hemibapha (Berk.& Br.) Sacc.   9月24日 秋吉台

一週間晴天が続いた為、成長するまでに退色しひび割れています。
ヨーロッパでは食菌として人気があり、生食出来る数少ないきのこですが極力生食は控えましょうね。


ハタケシメジ Lyophyllum decastes (Fr.:Fr.) Sing.   9月23日 芸北

美味しいきのこで、どんな料理にも合います。
人の気配のする所にによく群生し、思わぬ大収穫をする事が・・・。


ナラタケモドキ Armillaria tabescens (Scop.) Emel.  9月23日 芸北

過食すると消化不良を起すと云われています。


ヤマドリタケモドキ Boletus reticulatus Schaeff.   9月25日 秋芳町

本日の収穫品、虫も付いて無くずっしりと手ごたえのあるものが2本。
ところが家に帰り着いてみるとヤマドリタケモドキを入れた筈の袋が無い!
途中、検鏡の為に採取したきのこを入れる為の袋を出した時、リュックの側に出したまま忘れてきたらしい。
検鏡の為のきのこはしっかりリュックに入っているのにね。


ムラサキヤマドリタケ Boletus violaceofuscus Chiu   9月25日 秋芳町

今年初めてのムラサキヤマドリタケ。
夏の発生時期に雨が降り続いた為、今年は以外にきのこの写真が少ないです。




久し振りに芸北 

2006-09-24 20:10:26 | きのこ

ヌメリツバタケモドキ Oudemansiella venosolamellata

岩のような樹肌のブナの枯木に発生。
根元にはトンビマイタケが根元を取り囲むように発生していましたが、残念ながら、皆雑巾のようになっていました。


シャカシメジ Lyophyllum fumosum (pers.:Fr.) P.D.Orton

まさしく釈迦の頭状。
採取するには忍びないのでそのまま置いてきました。


カバイロツルタケ Amanita furuva (Schaeff.) Pers.


コスリコギタケ Clavariadelphus ligula (Fr.) Donk


ブナハリタケ Mycoleptodonoides aitchisonii (Berk.) Maas.) G.

まだ顔をだしたばかりの幼菌。
昨年に比べると発生が遅く、ツキヨタケもまだ発生していません。


ズキンタケ属


昨日の答はヒメベニテングタケでした。


ヒメベニテングタケ Amanita rubrovolvata Imai

これ何~んだ。

2006-09-23 22:35:58 | きのこ




二枚とも同じきのこですよ~。
さて、名前は何~でしょう?
ヒントはこの色。
ひと目で分った方はかなりのきのこ通だよ! 
よくきのこを観察してる人には易し過ぎかな?

答えは明日ね。

私的定点観察

2006-09-21 19:15:41 | きのこ


このきのこの名前は何~んだ? 易しすぎるかな。
答えは最後に。


ダイダイガサ Cyptotrama asprata (Berk.) Redhead & Ginns

まだ7mmの幼菌です。


テングタケ Amanita pantherina (DC.:Fr.) Krombh.


ムラサキホウキタケ Clavaria zollingeri lev.


ロクショウグサレキン Chlorociboria aeruginosa (Fr.)Seaver ex Ram.et al


ソライロタケ & Entoloma sp

1枚目のきのこの名前はソライロタケで~す。♪

男岳(19日)

2006-09-20 19:33:13 | きのこ


笹の間からコケシが2本!!
じゃ無いよね。
背の高いほうは18cm。成長すると4,50cmになるよ。
このきのこが分る方はかなりのきのこ通だね!
答えは最後に。


ツエタケ Oudemansiella radicata (Relhan:Fr.) Sing.
草叢に生えているきのこの写真を撮る苦労が見えてるでしょう。



ザラエノハラタケ Agaricus subrutilescens (Kauffm.) Hotson



キアシグロタケ Polyporus varius Pers.:Fr.

数年前、岡山県の恋ヶ窪湿原で見たキアシグロタケは花のような芳香を放っていて印象に残っています。その後キアシグロタケを観察する度に香りを嗅ぐのですが花のような芳香はありません。何故だろう?


マントカラカサタケ Macrolepiota sp

1枚目のコケシが成長した姿ですよ~。
2本とも台風の影響なのか倒れていたので、柄に笹の茎を差し地面に立てました。正真正銘のやらせです。

台風直後の里山 No、2(イッポンシメジ属)

2006-09-19 19:34:36 | きのこ
          
アカイボカサタケ Entoroma quadratus

イッポンシメジ属のきのこは色の美しいものが多いですね。
でも状態の良いきのこにはなかなか出会えません。

昨日観察したイッポンシメジ属を集めました。♪


ソライロタケ Entoloma virescens

                    ↓ 幼菌

               


キイボカサタケ Entoloma murraii (Berk.& Curt.) Sacc.


ウスキモミウラモドキ Entoloma omiensis Hongo

台風直後の林の中は凄い事になっている。
それでもきのこは元気に顔を出しています。


Entoloma sp ?

胞子を見ようと袋に入れた筈なのに見当たらない。どこかに置き忘れたのかな?

台風直後の里山 No、1

2006-09-18 19:08:29 | きのこ
台風13号は過去10年間で最も大型だと云われ、各地に多大な被害をもたらし過ぎ去っていきました。

ソライロタケの写真を撮りたいという友人を伴って私的定点観察地の里山へ・・。
昨日の台風で登山道は倒木に塞がれ、更にその上に小枝が重なり通り抜けるのに一苦労しました。
雨も降ったり止んだりの中、傘を差しての観察で写真を撮るのは至難の技です。
きのこはかなり発生しているのに撮れるのは極僅か・・・。


ドクカラカサタケ(コカラカサタケ) Macrolepiota neomastoidea (Hongo)Hongo
ハラタケ科カラカサタケ属

傷つくと赤変します。
根元はかぶら状に膨らみ、ひだは白から次第に赤味を帯びてくる。

         
ネナガノヒトヨタケ Coprinus cinereus (Schaeff.:Fr.) S.F.Gray

                   ↓ 幼菌

               


サクラタケ Mycena pura (Pers.:Fr.) Kummer


アンズタケモドキ ?


マユハキタケ Trichocoma paradoxa Jungh.


☆ ソライロタケ他イッポンシメジ属のきのこや不明種は明日以降更新します。

ウスヒラタケ入りサラダライス

2006-09-16 19:42:58 | きのこ料理

ウスヒラタケ入りサラダライス

冷凍していたウスヒラタケでサラダライスを作りました。♪

作り方を書くまでも無いのですが一応・・・。

材料はウスヒラタケの他は冷蔵庫の中に有る物で。

今日使った材料は
  エビ、紫タマネギ、トマト、カイワレ大根、ニラの花、カボス、サラダオイ
  ル。

作り方  1) ウスヒラタケは塩胡椒をしてオーブンで焼いておきます。
        紫タマネギとエビをオイルで炒め白ワインを入れ塩胡椒。
        火を止める直前にカボスを絞り入れ冷ます。
     2) 1)にトマト、カイワレ大根を入れ混ぜ合わせて出来上がり。

ウスヒラタケの山椒煮とウスヒラタケのスープを添えて。勿論飲み物も。

今日の発見!
降り続いた雨がつかの間上がったので庭を観察していたらヤマトシジミがニラの花で美味しそうに吸蜜中でした。
ひょっとしてニラの花は美味しいかもしれないと閃いて齧ってみたらいける!
サラダライスに使いました。
トッピングもニラの花。♪ 


ヤマトシジミとニラの花

ニラの花の美味しさを教えてくれたヤマトシジミちゃん。    

私的定点観察 (14日) No、2

2006-09-15 17:48:40 | きのこ

Leopita sp

遠目にキツネノカラカサに見えましたが、つばの形状、ひだの色が違っています。
傘の径、3.5cm。
柄は中空で脆い。

                    ↓ 裏面(ひだ)

              



イタチタケ Psathyrella candolleana (Fr.:Fr.) Maire
ヒトヨタケ科ナヨタケ属



ナスコンイッポンシメジ Entoroma kyjuense (Hongo) Hongo
イッポンシメジ科イッポンシメジ属

8月22日に観察した同じ場所に発生。
暗い竹林の中では殆ど黒色に見えます。目立たないので明るく補正。

                      ↓ 裏面(ひだ)

               


クチベニタケ Calostoma japonicum P.Henn
クチベニタケ科クチベニタケ属

クチベニタケは切り通しの斜面などで普通に見られますが良く似たホオベニタケは発生が稀です。



クロハナビラタケ Ionomidotis frondasa (Y.Kobayasi) Y.Kobayasi & Korf
ズキンタケ科クロムラサキハナビラタケ属


私的定点観察(14日) No、1

2006-09-14 19:26:00 | きのこ
秋雨前線が居座り、ぐずついた天気が続いていましたが今日は如何にか晴れ間が覗きました。
さり気なくスタッフにウインクをして定点観察へ出発。


ワカクサタケ属

傘の径9mm、竹林の中の切り通しの苔上に発生。
ワカクサタケとは明らかに違う点があり胞子を調べる為に採取しましたが・・・。


Hygrocybe sp

上のワカクサタケ属と同じ切り通しに発生。大きさもほぼ同じか、やや大きい。
アクイロヌメリタケに似ていますが・・・これも胞子を調べる為採取。


ソライロタケ Ryodophyllus virescens

この場所のソライロタケは一ヶ月間発生していますが、ずっと発生し続けるのではなく間を空けて数度に渡って発生しているようです。


アカイボカサタケ Rhodophyllus quadratus


ウスキモミウラモドキ Rhodophyllus omiensis 




オオワライタケ

2006-09-11 19:08:06 | きのこ

オオワライタケ Gymnopilus spectabilis (Fr.) Sing.
フウセンタケ科チャツムタケ属

自然公園の側を車で流していたら黄色い物体が目に飛び込んできました。
一瞬、ナラタケだと思ったのですが近づいてみるとオオワライタケ。
いかにも食べられそうですが食べると幻覚性の中毒を起すといわれています。
要注意です。