きのこつれづれ

つれづれに観察したきのこをつれづれに更新しています。

お礼のついでに

2009-04-30 19:30:32 | きのこ
一昨日の疲れがどっと出て昨日は大人しくしていたが、きょうはトラクターの神様にお礼に伺い、その後、県央部の山を歩いた。


マツオウジ キカイガラタケ科 マツオウジ属

枯れ松の洞から発生、暗いのでレフ板を当てたら白とびしてしまった。
左の傘の縁にキイロテントウらしきものがいる。根元にはナメクジの幼虫らしき姿も見える。パソコンで拡大して初めて気が付いた。


ウラスジチャワンタケ ノボリリュウタケ科 ノボリリュウタケ属


ウラスジチャワンタケ

ボディビルダーの腕の血管のよう・・・。


オオセミタケ トウチュウカソウ科 トウチュウカソウ属

以前のバッカクキン科より、トウチュウカソウ科の方がしっくりきます。


オオセミタケ

宿主を掘り起こそうとしたら、子実体諸ともぽっかり空いた穴の中へ落ちてしまった。そっと子実体をつまみ上げたら宿主はついていなかった。暗い穴の中、蛇でも出たらいやだ。・・と諦めた。オオセミタケとぽっかり空いた穴。

又、やっちゃった

2009-04-28 18:12:23 | きのこ

アラゲキクラゲ キクラゲ科 キクラゲ属 Auricuria polytricha (Mont.) Sacc.

山道をドライブしている時、脇道を見つけると入って行きたくなる悪い癖がある。
今日入った所は右側が崖、左側が清流・・・崖側の斜面には所々でシュンランが咲き、更に、道の側の倒木にはアラゲキクラゲがびっしり。写真を撮らなくてはと、駐車スペースを求めて100m前進、田んぼが開け、畦道の先に僅かな駐車スペースがあった。傾斜しているのが気がかりだった。・・・がそこにバックで駐車。


スエヒロタケ スエヒロタケ科 スエヒロタケ属 Schizophyllum commune Fr.:Fr.

ルンルンで写真を撮り終え、車に乗り、前進しようとしたら車輪が空回りする。前日の雨で草の下はぬかるみ車輪がはまり込んでしまった。何度か前進を試みたが車輪は空しく空回りするばかり。
JAFに電話しなくては・・・で・・・ここは何処?・・・住所が分からない。

          
          シュンラン

気を取り直し、回りの土の中から小石をかき集め、スリップする所に敷いた。前進を試みる。・・・ダメ・・・又、小石をかき集めるを繰り返した。いつの間にか2時間経過。車も人の姿も見えない。意を決し民家まで歩く事にした。
そこへ、軽トラに乗った神様が現れた。事情を説明するまでも無く「軽トラじゃぁ駄目じゃけぇ、トラクターを持って来ちゃげよう。」・・・待つ事30分・・・神様がトラクターに乗って現れた。神様、ありがとう。

気がつくと、素手で小石を集めたので爪はボロボロ、耳の下は虫に刺され赤く腫れている、指には擦り傷、家に帰りついたら熱が出た。 

クチベニタケ

2009-04-25 19:04:37 | きのこ料理


余ったコロッケの生地を使い遊んでみました。
パンの耳をミキサーで粉状にしたものを衣に、ホウレンソウの苔に出来上がったばかりの桜の塩漬けを散らして出来上がり。
中身は手作りコロッケですから美味しい。

* この料理は、クチベニタケをイメージしたもので、クチベニタケを使ったものではありませんので念の為。

  
  クチベニタケ クチベニタケ科クチベニタケ属 Calostoma japonicum P.Henn.

今日の観察

2009-04-24 19:03:19 | きのこ

ヒトヨタケ ナヨタケ科 ヒトヨタケ属 Coprinus atramentarius (Bull.:Fr.) Fr.

ヒトヨタケも不思議な魅力を持ったきのこで、アールヌーボゥ時代のガラス作家エミール・ガレも、ヒトヨタケに魅せられたのか有名なヒトヨタケのランプを残しています。地味な色のヒトヨタケを真紅のガラスで表現・・・さすが天才・・・大好きなガラス作家です。


マンネンタケ サルノコシカケ科 マンネンタケ属 Ganoderma lucidum (Leyss.:Fr.) Karst.

木の根元の洞の中に発生、たまたま薄日が差し込んでいたので見つける事が出来ました。

江汐公園

2009-04-17 19:21:13 | きのこ
夜半、雨が降ったのか地面は濡れているが、口笛を吹きたくなるような爽やかな朝を迎えた。ここ数年は、春を充分満喫する間も無く初夏に移行する。気持ちが季節に追いついて行けない。きょうは急く気を抱いて江汐公園を歩いた。ウオーキングをする人、花を愛でる人、山菜採りをする人、平日にもかかわらず人の姿が多かった。


フウセンタケ属

ニセショウロの仲間だろうかと思いつつ写真を撮り、切断面を撮ろうとナイフで掘ると・・・
   何と、          ↓ フウセンタケ属







ヌメリイグチ ヌメリイグチ科 ヌメリイグチ属

ヌメリイグチはイグチ科から独立してヌメリイグチ科になっている。

雨の翌日

2009-04-15 19:06:15 | きのこ
この季節には珍しく9日間晴天が続いていたが、昨日はかなりまとまった雨が降った。雨の後なのできのこが気になる。イタドリも気になる。という事で毎年行っているイタドリの発生場所へ。・・・が、イタドリは既に大きく生長していた。出遅れて発生していた10数本を採取。10数本といえども大きいのでこれで充分。続いてきのこ観察。きのこ観察へ向う道々コシアブラも採取。コシアブラも既に葉が開いていた。この数日間の高温(5月中、下旬の温度)が植物達を、一気に目覚めさせたようだ。


ニセヒメチチタケ Lactarius camphoratus (Bull.) Fr.


オオミダレアミタケ Lenzites vespaceus (Pers.) Ryv.Trametes Kusanoasa Imazeki


オオミダレアミタケ(下面)


シミダシカタウロコタケ Stereum rugosum (Pers.:Fr.) Fr.


ツチグリ Astraeus hygrometricus (Pers.) Morgan

マツオウジと山菜の天ぷら

2009-04-12 19:24:21 | きのこ料理


先日採取したマツオウジと、昨日採取した山菜を天ぷらにしてみました。天ぷらは簡単・・・? いえいえ神経を使う料理です。今日の出来は70点。温度が少々高かったかな。でも味は100点満点。ブチ美味しかった!!

使った材料は左手前から

ヨモギ
スミレと新タマネギ(かき揚げ)
タケノコ(スミレとタマネギのかき揚げの下)
マツオウジ
つくし(マツオウジの上)
フキ
シュンラン

飾りに生のスミレを散らして・・・。

今日の感激・・・スミレの色が揚げても変らなかった事。
スミレは少々苦味がありますが、新タマネギのスライスと生のスミレを使ってサラダにしても美味しいかもしれません。
紫色のスミレと新タマネギの白・・・かき揚げだけを、ひと皿に盛り付けたほうが良かったでしょうね。

一番美味しかったのは?
勿論、マツオウジ。
甲乙付けがたいのですが、次はヨモギかな。但し、揚げ方にコツがあります。衣をつけたヨモギを2本のハシで軽くこそぎ、平たくして揚げます。お煎餅のようにパリパリとして最高に美味しい。
くれぐれも、ビールで衣を溶くことをお忘れなく。残りのビールはその場でぐいっと・・・召し上がれ。

* ビールで天ぷらの衣を作ると、さくさくとした天ぷらに仕上がります。


マツオウジ

2009-04-09 18:32:57 | きのこ
今日は、きのこ観察よりも花見を兼ね、野の花観察を主に近くの公園を歩いた。穏やかな日が続いているため、桜の花の寿命が長い。まだ満開を保ち、花びらが優しい風に踊っていた。


マツオウジ キカイガラタケ科 マツオウジ属 Lentinus lepideus (Fr.:Fr.) Fr. 

昨年の初冬、大きなマツオウジが生えていた同じ倒木である。
横倒しになった切り口から生えている。

新分類と学名を憶える為(脳にすんなり入ってくれないが)に面倒でも科と学名を書くようにしている。そこで驚く事が度々、このマツオウジもヒラタケ科からキカイガラタケ科に編入されている。

カシタケ

2009-04-07 18:51:29 | きのこ
ここ数日、穏やかな日が続いている。
野山歩きの事など考えている閑も無いほど忙しい日が続いていたが、漸くひと仕事が片付き肩の荷を降ろしたところである。
先月見つけた観察路は、カシ類やシイ類が多い。カシタケが生えているかもしれない・・・と想像しつつ車を走らせた。
桜は満開、走る道々、ひらひらと舞散る桜を愛でながら、カシタケの期待を胸に・・・幸せを感じるひと時である。


カシタケ ベニタケ科 ベニタケ属 Russula sp

見つけたのは、ほんの数本、時期が早いのか、遅いのか・・・。


カシタケ

カシタケの傘の色は紫色や赤、黄色と変化に富んでいる。


ニセヒメチチタケ ベニタケ科 チチタケ属 Lactarius camphoratus (Bull.:Fr.) Fr.

1cm~3cmほどの小さなチチタケ属である。落ち葉を掻き分けると、あちこちで姿を現した。僅かに落ち葉が当たっただけで白い乳液が出た。


ヒラタケ ヒラタケ科 ヒラタケ属 Pleurotus ostreatus (Jacq.:Fr.) Kummer




シャグマアミガサタケ

2009-04-02 17:42:28 | きのこ
昨日は、急に冬型の気圧配置になり夕方は霙が降った。シャグマアミガサタケの情報をいただいており、今日の現地行きが危ぶまれたが、陽が上がるにつれ例年並みの温度になった。中国自動車道を進むにつれ、山の頂に雪が見えはじめたが現地では僅かに雪が残っていただけだった。


シャグマアミガサタケ シトネタケ科 シャグマアミガサタケ属 Gyromitra esculenta (Pers.:Fr.)