きのこつれづれ

つれづれに観察したきのこをつれづれに更新しています。

県北

2008-08-31 20:33:49 | きのこ
昼過ぎに帰る予定で早朝出発して県北へ出かけました。そこは、きのこの写真を撮りながら2時間で回る事が出来る周遊路です。ところが、きのこの姿が以外に多く、4時間かかってしまい、予定を大幅にオーバー。帰りは、いつもの事ながら広い道を通らず、山道の峠越えの道を走りました。峠を越えた所で何やら自動車の後部で大きな音、厭な予感・・・タイヤがパンクしていました。車が漸く一台通る狭い道を塞いで止まりました。仕方なく離合出来る所まで厭な音をたてながら移動。離合場所には、赤いペンキで大きく”熊出没、注意”と書かれた看板が立っていました。
JAFに電話をしようと携帯を見ると無情にも圏外で通じない、車は殆ど通りません。後部座席から工具や予備タイヤを出したもののタイヤの交換は経験がありません。ジャッキを当てる事は出来ても自信が無い。タイヤを付ける事が出来たとしても走行中にタイヤが外れたらどうしよう。
確か、峠を下った所に民家があったはず。取り合えず、車を置いて電話を借りる為、民家まで歩く事にしました。リュックに付けた熊除けの鈴を鳴らしながら・・・。余談ですが、歩いている途中、凄く変わった、色の綺麗な20cmほどのヘビを見ました。後で調べなくては・・・。

お陰さまで、農家の作業小屋にいらっしゃった方が、現地まで車に乗せてくださって、ご親切にタイヤ交換してくださいました。
結局、家に帰りついたのは夕方。
タイヤ交換の手順をメモして車に乗せておかなくてはとつくづく思いました。女性ドライバーの皆さん、一人でタイヤ交換出来ますか。

と云う事で非常に疲れた1日でしたので、取り合えず名前の分かるきのこをアップ。

           
           スオウシロオニタケ

           
           スオウシロオニタケ


コトヒラシロテングタケ

薬品臭(漂白剤の臭い)も同定の決め手の一つです。


シロオニタケ


コナカブリテングタケ(幼菌)


フクロツルタケ

            
            セイタカイグチ


キクバナイグチ


シワチャヤマイグチ


コウジタケ


チチタケ


ヒナベニタケ


ウコンハツ

           
           ヤマドリタケモドキ

           
           アメリカウラベニイロガワリ

           
           ベニイグチ

今日の観察

2008-08-30 19:35:55 | きのこ
九州のきのこ狂さん(失礼)から「昨日、いつも行く山できのこが大発生していました。」というメールを頂きました。近年に無い発生だったとかで感激のメールでした。
これはじっとしてはいられません。・・・が天気は午後から回復するというもののいまいち。目的地は車で1時間です。その内に回復するかもしれないと淡い期待を抱いて出発。でも現地は霧雨が降ったり止んだりでした。

            
            ムラサキヤマドリタケ Boletus violaceofuscus Chiu

歩きはじめて直ぐに、ムラサキヤマドリタケの群生に出会いました。薄暗い林の中、良く見ると、枯葉に同化してあちこちに発生しています。



霧雨の中で蚊の猛攻撃、落ち着いて撮る事が出来ません。


ムラサキアブラシメジモドキ Cortinarius salor Fr.


ソライロタケ Entplomavirescens

             

             
             アカイボカサタケ Entoloma quadratus


ウラベニホテイシメジ ?

実物を手にした時はウラベニホテイシメジだと確信しましたが写真だけを見ると?マークが付いてしまいます。

             
             アカヤマドリ Leccinum extremiorientale


ウスムラサキハツ Russula lilacea Quel.


ヒロハウスズミチチタケ Lactarius subplinthogalus Coker

               ↓ ひだ





きのこの発生は、まあまあでしたが写真を撮った半分は不明、不明のアップは明日以降に・・・。

オオシロカラカサタケ

2008-08-28 16:35:05 | きのこ

オオシロカラカサタケ Chlorophyllum molybdites (Meyer:Fr.) Massee

運転中、携帯電話が鳴りました。道路脇の駐車スペースに車を止め話していたら空き地の草の中に点々と白いものが見えます。
電話を切り、近づいて見るとオオシロカラカサタケでした。
書店に行く途中でカメラは持っていません。そのまま先に書店に行くか、カメラを取りに帰るか一瞬逡巡しましたが、不順な天候、いつ雨が降りだすか判りませんので先にカメラを取りに帰る事にしました。



県内で2番目に大きいといわれる大型ショッピングセンターの直ぐ側の空き地・・・車がひっきりなしに通ります。地面にはいつくばって撮るにはかなりの勇気がいり、仕方なくこの角度で我慢して手早く撮りました。(広角レンズも忘れてしまった事だし

書店に買いに行った本は”いきなりきのこ採り名人”。(最近名前が付いた16種が載っているというので)
書店で最初にめくったページに、オオシロカラカサタケの太文字が目に入りました。

市内の公園で

2008-08-26 18:45:34 | きのこ

マツオウジ Neolentinus lepideus (Fr.:Fr.) Redhead & Ginns

体力作りを兼ねたきのこ観察、きのこの姿が見えない時は早足で歩くので益々きのこの姿を捉える事が出来ません。でもこれほど大きいと目に飛び込んできます。
一瞬、硬質菌?と思いましたがよく見るとマツオウジ!この時期に見るのは初めてです。


ハラタケ Agaricus campestris L.:Fr.


ヒメヌメリイグチ Suillus viscidipes Hongo

傘の径が1cmちょっとの小さなきのこです。暗い林の中で小さなきのこ、通り過ぎようとしましたが余りにきのこの姿が無いので貴重な一本、駄目元で撮って裏を見ると、イグチの仲間でした。

                  ↓ 管孔



傘の縁に内被膜の破片が付着し虫に喰われた後が僅かに褐変しています。
持ち帰り水に浸けたら強いぬめりがでたのでヒメヌメリイグチと判明。


フサヒメホウキタケ Clavicorona pyxidata (Fr.) Donk


近くの山で

2008-08-25 18:26:12 | きのこ
9月に入ると忙しくなり、きのこ観察が出来るかどうか・・・多分思うようには動けなくなるだろう。という事できのこの発生はあまり期待出来ないが近くの山を歩いた。         

          
          アカキツネガサ leucoagaricus rubrotinctus (Peck) Sing

これは典型的なアカキツネガサで、傘に放射状の亀裂があるが、アカキツネガサで検索すると、亀裂が無いものもあり、23日に観察したきのこに似たアカキツネガサも見られた。

          
          オオオニテングタケ(幼菌)

          
          オオオニテングタケ Amanita grandicarpa

大きさを強調しようと近づいて撮ったが逆効果のようだ。

          
          アカヤマドリ Leccinum extremiorientale (L.Vass.) Sing.


ヤマドリタケモドキ Boletus reticulatus Schaeff.

なかなかきのこの姿が見られなかったので、最初に見つけた傷ついたヤマドリタケモドキを丁寧に撮った。次に見つけたヤマドリタケモドキも丁寧に撮った。ところが帰路に付いた最後の所で微笑みに出会った。
虫食いも無いものが5本も。


ニガイグチ属 Tylopilus sp
 

今日の観察

2008-08-24 18:49:39 | きのこ
           
           ドクツルタケ Amanita virosa (Fr.) Bertillon

きのこの発生が多い時は見向きもしないきのこ、きのこの少ない今は有難く撮らせていただきます。


ヒダサカズキタケ属?


Macroleopita sp ?

キツネノカラカサは、傘の表面が円状に鱗片を散在するが写真のものは縦に亀裂が生じ、綿状の物質を付着させている。前回、同じきのこを Lepiota sp としたが、”北陸きのこ図鑑”のイロガワリシロカラカサタケに近いように見える。
残念ながら変色性を確認していないので ?マーク。

            
            ウスキモミウラモドキ  Entoloma omiensis 


ソライロタケ Entoloma virescens (Berk.et Curt.) Hongo

孟宗竹の根元の洞から7mmほどの頭をだしていた。

            
            キクバナイグチ Boletellus emodensis (Berk.) Sing.

            
            ハナガサイグチ Pulveroboletus auriflammeus (Berk.& Curt.) Sing

暗いのでレフ板を当てていたら、いきなり光がレフ板を直撃、これも面白いかなとそのままに・・・。


アシナガイグチ Boletellus elatus Nagasawa

倒木に頭をつかえ、伸び悩んでいるアシナガ君。                        

今日の観察

2008-08-23 20:04:54 | きのこ
降水確率60%の中、Fさんに冬虫夏草の希少種が生えるという渓に案内していただきました。ご出張の合間とはいえ瀬戸内側から日本海側に近い所までの移動、更に福岡までお帰りになるとの事、さぞかしお疲れになった事でしょう。
Fさん、本当にありがとうございました。


不明 シロカラカサタケ属?

荒れたスギ林の地上に発生。
傘の径、1.5cm~2cm、傘の周辺部はささくれている。
柄の長さ、2,2cm、白色で中実。
ひだは隔生、白色、やや疎。
アカキツネガサ( Leucoagaricus rubrotinctus )に最も近い種のように見える。

            
            Amanita sp

渓の側のスギと広葉樹の混生林の地上に発生。
傘の径、6cm~7.3cm。柄の長さ、19cm、上部に膜質のつばを有する。つぼは有しない。ひだは白色で密、隔生。
傘、柄共に粉物質に覆われている。
当地は、昨晩、かなり強い雨が降った様子、雨が止んだ後に発生したのだろうか。

            
            キツネノハナガサ(幼菌) Leucocoprinuss fragilissimus (Rav.) Pat.


不明 Lepiota sp ?

傘の径は1cm足らず、柄に僅かにつばが見える。


クチベニタケ Calostoma japonicum P.Henn.

手前の黒いきのこはニッケイタケ。


リョウガミクモタケ Torrubiella ryogamimontana Kobayasi et Shimizu

上部に僅かに子嚢果が形成されている。


ハナサナギタケ Poecilomyces tenuipes (Peck) Samson


中原中也の詩 ”長門峡に水は流れてありにき” の長門峡の支流、所々に小さな滝があり、なかなか趣のある所である。きのこの時期は期待出来るのではないかと思った。

渓を歩く

2008-08-21 18:36:45 | きのこ

ヒメムキタケ Hohenbuehelia reniformis

平日、野歩き出来る時間は仕事の合間の僅かな間。従って往復に時間がかかる所だと観察時間が少なくなってしまうので、せいぜい片道1時間以内の所にとどめている。


ウラベニガサ属 Pluteus sp

きのこ観察には、大変不利な沿岸部に住んでいるので、車で1時間以内を円にすると半周しか観察地域が無いという事になる。(愚痴ってます。
という事で、2年前の同じ時期にヒョウモンウラベニガサを観察した下関市の小さな渓を歩いた。・・・が、きのこの姿は極めて少なかった。


不明

岩の隙間に5mm~8mm程の小さなきのこが数本生えていた。
柄の長さ1cmの小さなきのこである。きのこ全体にゴムのような弾力があり、ひだや管孔らしきものは無い。硬質菌の1種だろうか。

                 

不明

殆ど、背着生で ↓ 僅かに傘の表面を見せている。




ツクツクホウシタケ



昨日の観察

2008-08-19 18:04:39 | きのこ

ヒメコナカブリツルタケ 

雨に打たれたのか、ヒメコナカブリツルタケの面影をとどめていません。


キニガイグチ


マンネンタケ



きのこの姿も少なく、蚊も多いので途中で引き返していたら、ウリボウ君にばったり。ウリボウ君は慌てる様子もなく草むらに入って行きました。

今日の観察

2008-08-17 16:54:06 | きのこ
漸く雨に恵まれ、庭の木々も元気を取り戻している。降水確率は高いが、やはりきのこが気になり近くの山を歩く事にした。



シロホウライタケ Marasmiellus candidus (Bolt.) Sing.

ところが行く途中で気が変わり、県央部まで足を伸ばす事に。
きのこの姿は期待に反して少なかったが、小さなきのこ達が元気な姿を見せてくれた。

           
           Marasmius sp

傘の径、3mm、スギの殻から発生している。

           
           Marasmius sp

こちらは、イチイの小葉と思われるものから発生。



Mycena sp

傘の径、7mm、柄の長さは15mm。落ち葉(樹種は判らない)から発生していた。

           
           ハナガサイグチ

落ち葉の陰に生えていたハナガサイグチを、極小のきのこ達を撮るのに夢中になって踏んづけてしまっていた。 仕方なく活け花で・・・。


Tylopirus sp


ニセクロハツ Russula subnigricans Hongo


クロハナビラタケ Ionomidotis frondosa (Y.Kobayasi)Y.Kobayasi

           

ナラタケモドキとタマゴタケで

2008-08-16 19:07:27 | きのこ料理


昨日採取したナラタケモドキ、タマゴタケ、ゴーヤ、豆腐を加えてゴーヤチャンプルー風に。

ニンニクを炒めベーコンも炒めます。
ナラタケモドキとタマゴタケ、塩もみして湯どうししたゴーヤを加え豆腐も加え、オイスターソース、豆板醤、塩胡椒で味付けします。最後に湯剥きしたミニトマトを加えて出来上がり。

芸北

2008-08-15 18:53:46 | きのこ
久しぶりに芸北のブナの森を歩いた。
あやしい空模様だったが、ブナの森を歩いている間は晴天に恵まれ充分に森林浴を楽しむ事ができた。しかし、きのこの姿は少なかった。



ナラタケモドキ Armillaria labescens (Scop.) Emel.

             
             タマゴタケ Amanita hemibapha (Berk.& Br.) Sacc.

             
             ドクツルタケ Amanita virosa (Fr.) Bertillon


Lepiota sp


トンビマイタケ Meripitus giganteus (Pers.:Fr.) Karst.

ブナの古木の根元をぐるりと囲むように発生。写真に写っている範囲で2m近くある。



エゾハリタケ Climacodon setentrionalis (Fr.)Karst.

マツオウジとイチジクの梅肉ソース和え

2008-08-13 19:03:19 | きのこ料理


相変わらず暑い日が続いています。
何故か食欲は減退しないけれど、やはりあっさりとしたものが食べたい・・・と冷凍庫の中に眠っていたマツオウジを取り出し、冷蔵庫に残っていたイチジクで梅肉和えにしてみました。
梅肉にほんの少しマヨネーズを加え円やかさを・・・。
ミスマッチのような取り合わせですが、歯ごたえのあるマツオウジと柔らかく甘いイチジクが合っています。
酒肴に向いた一品です。

コメントが

2008-08-11 20:23:29 | Weblog
もせてさん、usio55さん、コメントありがとうございます。
実は1昨日から、私のコメントが投稿出来ない状態が続いています。
皆さんのコメントは頂けるのに、私からのコメントが投稿出来ないのです。
gooブログへ問い合わせていますが、まだ解決していませんので暫くお待ちくださいね。申し訳ございません。

冬虫夏草4種

2008-08-10 19:38:50 | きのこ
何故か、コメント出来ない状態になっています。
管理者だけなのか原因は分かりませんが、もしコメント出来なかった時はお許しください。



ツクツクホウシタケ Isaria sinclairii (Berk.) Lloyd     8月9日 岩山

                      ↓ 掘り出したもの





ハナサナギタケ Isaria laponica Yasuda       8月9日 岩山

                       ↓ 掘り出したもの





不明                  7月27日 中国山地

何か蛹らしきものから発生している。
蛹の長さ、15mm、子実体の長さ、15mm。



カメムシタケ Cordyceps nutans Pat.        7月27日 中国山地