きのこつれづれ

つれづれに観察したきのこをつれづれに更新しています。

江汐公園

2009-03-30 18:13:42 | きのこ
忙しい日が続いている。事務的な煩雑な仕事が残っているが身体的には楽である。天気も上々、桜も見頃、気もそぞろ・・・落ち着かない。と云う事で市内の江汐公園を歩いた。


ササタケ フウセンタケ科 フウセンタケ属 Dermocybe cinnamomea (L.:Fr.) Wunsche

平日とは云え桜の季節、行き交う人があとを絶たない。伏せて写真を撮っていると、4,5人の女性の一団から話しかけられた。きのこについて説明すると、とても興味を示された。
これが可憐なきのこだったら、きっと、きのこ好きさんが増えるでしょう・・・残念ながら地味過ぎます。

            
            トガリアミガサタケ アミガサタケ科 アミガサタケ属 Morchella conica Pers.


ヌメリイグチ ヌメリイグチ科 ヌメリイグチ属 Suillus luteus (L.:Fr.) S.F.Gray

新分類では、ヌメリイグチ属はヌメリイグチ科として独立しています。


春色スパゲティー

2009-03-26 15:41:31 | きのこ料理


忙中閑も、午前中の僅かな時間でリミット。
仕事の段取りを調え近くの山へ走った。
まず、駐車場の桜をパチリ・・・撮った画像を確認しようとしたら液晶が出ない。???電池が入っていない!!!充電をしたまま、カメラに装着する事を忘れてしまっていた。
予備のコンデジも・・・同じ状態。
電池をとりに帰る時間は無い。きのこ観察は諦めて絶好の桜日和を横目にしぶしぶ帰宅した。

気分転換に昼食は美味しいスパゲティーでも作りましょうか・・・と云う訳で先日採取した僅かなベニヤマタケと菜の花で春色スパゲティー。

美味しいタラコはマヨネーズと和えれば桜色。
ベニヤマタケの紅
菜の花の緑
新タマネギの白

と想像したのは良いが、いざ作ってみると、新タマネギや菜の花が、ちょっぴりベニヤマタケの色に染まってしまった。

色はさておき、味は 

忙中閑有り

2009-03-24 18:28:49 | きのこ
毎年、山陽小野田市では春休みに入ると恒例の高等学校サッカーフェスティバルが開催される。九州、四国、関西、中国地方から参加校があり、昨日でその行事も終わったが、今週末は高等学校ソフトテニス大会が開催される。という事で今日は忙中閑といったところである。忙しくしている間に早くも桜の便りが聞かれた。2,3日前の暖かさで一気に開花したようである。
天気も良いし、道々の桜を愛でながら気になっていた秋吉台へ直行。


ベニヤマタケ ヌメリガサ科 アカヤマタケ属 Hygrocybe coccinea (Schaeff.:Fr.) Kummer


ベニヤマタケ


ベニヤマタケ

ベニヤマタケは陽に当たると直ぐに退色します。
上の2枚は枯れた笹の葉に隠れていたもので退色していません。
3枚目は直接太陽の陽を浴びていて既に退色しています。


オオザラミノシメジ ウラベニガサ科 ザラミノシメジ属 melanoleuca grammopodia

傘に径が13cmもあります。ウラベニガサ科に編入されているのも驚き。



アクニオイタケ クヌギタケ科 クヌギタケ属 Mycena alcalina

クヌギタケ属はキシメジ科から独立してクヌギタケ科になっています。


Marasmius sp

傘の径、6mmほどの小さなきのこで
日本きのこ図版、第1巻(P、620)に記載されているニオイヒメホウライタケに酷似しています。
傷つけると強烈なニラ臭を発散すると書かれているので、傷つけて臭いを嗅いでみると強烈とまではいかないまでも、ニラの臭いがします。ちょっと感動です。



カブトムシとクワガタがお出迎え、最近作られたばかりです。いつもここからきのこの観察が始まります。

トガリアミガサタケ

2009-03-17 19:00:23 | きのこ
午前中、2時間ほど時間がとれた。トガリアミガサタケが気になり、江汐公園のシロを覗いてみると、アジサイの根元の落ち葉の中から個性的な頭を出していた。直ぐ側で公園管理の方達が草とりをされていた。地面に伏して撮るので躊躇したが、一回りして戻って来る時間が無い。思い切って挨拶をして撮る事にした。

           
           トガリアミガサタケ アミガサタケ科 アミガサタケ属 Morchella conica Pers.


トガリアミガサタケ 


トガリアミガサタケ

右下に、小さな盤菌が・・・。左はドングリ。

                 ↓ 掘り起こしてみると


キンカクキン科

子のう盤の径5mm。3mm×5mmほどの植物の種らしきものから発生している。


 Psilocybe sp

写真では大きくみえるが、傘の径12mmの小さなきのこである。

因みに、Psilocybe を各図鑑で調べてみると・・・

日本きのこ図版・・・・・24種
スイスのきのこ図鑑・・・11種
日本きのこ図鑑(山渓)・・5種
北陸のきのこ図鑑・・・・・5種

圧倒的に”日本きのこ図版”が多い事が分かる。

久しぶりに県境

2009-03-15 19:32:42 | きのこ
荒れた昨日とは打って変わって今日は穏やかな1日だった。出かける時は、まだ車の窓が凍っていたが気温も上がるという予報に県境まで足を伸ばした。

鹿野インターで降り、山あいにある山野草園を尋ねた。入り口には”どうぞ、ご自由にお入りください。”と書かれた札がかかっている。無料なのである。到着した丁度その時、園のご主人が軽トラックで見えた。お年は86歳で、まだ現役で農作業をされているという事だった。山の斜面を軽い足取りで登って行かれる様子はとても86歳には見えない。「どのくらいの種類の山野草があるんですか?」とお尋ねしたら、「ノートには350数種類記してますが自然消滅するものもあるので正確な数字は把握していません。」との事だった。良く手入れされた斜面のあちこちに新しい芽吹きが始まっていた。生長した木や山野草の根元には鶏糞が蒔かれている。良く見ると鶏糞の上には盤菌がびっしりと生えていた。



子のう盤の径は、3mm~6mm。
持ち帰ったものを詳しく見ようと袋を開けたら鶏糞の臭いがした。採取する時は平気で素手で触ったのに、臭いを嗅いだ途端、触れなくなった。
調べるのは明日に持ち越し。



こちらは、前種の10倍の大きさで、3cm×6cm。



最初の種の間に更に小さなきのこが生えている。1mm~5mm。



子のう盤は、3cm前後。


4種、総て鶏糞上に生えていた。
鶏糞が入っていた袋には、トーマス菌で醗酵処理と書かれていたが関係があるのだろうか。



シイタケ ツキヨタケ科 シイタケ属 Lentinula edodes (Berk.) Pegler

帰りは大原湖の裏道を通り山口経由で帰ってきた。


ニガクリタケ モエギタケ科 クリタケ属 Hypholoma fasciculare (Hudson:Fr.) Kummer

写真で見るとニガクリタケらしくないが・・・。

新しい観察路

2009-03-10 18:40:55 | きのこ
2月は一ヶ月早い菜種梅雨のような変化の激しい天気が続いた。3月に入っても同じ状態が続いている。
今日のように穏やかな日は、早朝に急ぎの仕事を片付け、肩の荷を降ろしてから歩く事にしている。自由に出来る時間は僅か数時間なので比較的近い物見山を歩く事にした。先日見つけた新しい道は時間が無く途中で引き返した。今日はその先を探検する事にした。比較的しっかりとした上り坂が続き、急坂のところは金属製の階段がついている。両側は照葉樹を主体とした林が広がり、杉林で無いところが嬉しい。アラカシやシイの大木も所々見られる。4月から5月にかけて、カンゾウタケが生えるかもしれないと想像しながら登って行くと鉄塔が見えてきた。鉄塔管理の道だったのだ。どうりで道がそれほど荒れていない。更に広く開けた鉄塔下の片隅に道が続き、尚もアップダウンを繰り返し歩いて行くと、次の鉄塔が見えてきた。林床も小低木が少なく、それほど荒れていない。きのこのシーズンは期待出来るかもしれない。


アクニオイタケ クヌギタケ科 クヌギタケ属 Mycena stipata Mass G.& Schwobel

真ん中のきのこの柄に虫君がとまっている。♪


Pluteus sp

右端に老菌があったので除けると、下のきのこの傘に淡紅色の胞子紋は付いていた。ウラベニガサ属かイッポンシメジ属か・・・ひだの様子からウラベニガサ属だろうと推察した。
”日本きのこ図版”を見ると、ウラベニガサ属が62種も載っている。
その中の
ヒメシロベニヒダタケ(青木仮称)の説明に酷似している。

日本きのこ図版より抜粋
「カサ:径1~1.2cm、中高山形で表面は平滑、透明感のある白色或いは肉色を帯びた白色(ヒダが透けて見える為か?)小じわあり、湿時、透明な条線がある。」


ミイノモミウラモドキ イッポンシメジ科 イッポンシメジ属 Entoloma staurosporus (Bres.) J.Lange

今日のきのこ

2009-03-07 19:54:52 | きのこ
昨夜の長湯がたたり、(浴漕の中で本を読んでいて、気がついたらすっかりお湯の温度が下がっていた。)朝からクシャミ、鼻水が酷い。出かけるのを躊躇っていたが、陽が上がるにつれ暖かくなってきた。更に誘いの電話がかかってきたのでいそいそと県央部の山へ出かけた。


ヒラタケ ヒラタケ科ヒラタケ属 Pleurotus ostreatus (Jacq.:Fr.) Kummer.


アクニオイタケ クヌギタケ科 クヌギタケ属 Mycena stipata Maas G.& Schwobel


ハラタケ ハラタケ科 ハラタケ属 Agaricus campesteis L.:Fr.

            
            ヒメアジロガサモドキ ヒメノガステル科 ケコガサタケ属 Galerina helvoliceps (Berk.et Curt.) Sing.


キクラゲ キクラゲ科 キクラゲ属 Auricularia auricula (Hook.) Underw.


タマキクラゲ キクラゲ科 ヒメキクラゲ属 Exidia uvapassa LLoyd


ハナビラダクリオキン アカキクラゲ科 アカキクラゲ属 Dacrymyces palmatus (Schw.) Burt.

山焼きの後は

2009-03-05 18:04:08 | きのこ
秋吉台は山焼きから3週間が経った。この時期は燃え残った笹や木々の茎が無数のサインペンの役目を果たし、台上を歩くと上着の裾から下は落書きだらけ。
ジャンパーの裾、ズボン、靴は悲惨な事になる。今年は山焼きの後、雨が多かったせいか炭は洗い流され例年よりマシなようだ。


ベニヤマタケ ヌメリガサ科 アカヤマタケ属 Hygrocybe coccinea (Schaeff.:Fr.) Kummer

風も穏やか、深呼吸をして第一のポイントへ向った。しかしベニヤマタケの姿は見えない。諦めて別のポイントへ向おうとした足元に1cmほどの赤い姿が・・・。三脚を据えリュックからカメラを出そうとしたらカメラが無い。車のシートに出したまま忘れて来てしまったようだ。車まで1kmはある。車に戻る前にもう一度リュックの中をチェック。コンデジが有った!!望遠向きのデジカメだが背に腹は替えられない。


ベニヤマタケ

大豆ほどの大きさが寄り集まっている。このデジカメ、結構、マクロにも対応できる事が分かって特をした気分である。(旅行用に買ったもので、機能を殆どチェックしていない。勿体無い事をしている海華であります。


チャムクエタケモドキ チャヒラタケ科 チャムクエタケ属 Tubaria furfuracea(Pers.:Fr.) Gill.

                   ↓ 幼菌


チャムクエタケモドキ


ツバキキンカクチャワンタケ キンカクキン科 ニセキンカクキン属 Ciborinia camelliae Kohn


秋吉台

雨に洗い流されたせいか、山肌が薄墨色になっている。

二日続きの晴天

2009-03-01 18:15:15 | きのこ
週間予報は大きく外れ、二日続きの晴天となった。遠征しても今の時期は期待出来ないのでほんの少し足を伸ばして県央部の山を歩いた。


アクニオイタケ クヌギタケ科クヌギタケ属 Mycena stipata G.&.Schwobel


イタチタケ ナヨタケ科ナヨタケ属 Psathyrella candolleana (Fr.:Fr.) Maire


ヒロハチチタケ Lactarius hygrophoroides Berk.et Curt.

何と、この時期にヒロハチチタケが生えていた。3年前、ザラエノハラタケが生えていて驚いた事がある。同じ時期に同じ場所である。


ワヒダタケ タバコウロコタケ科 ワヒダタケ属 Cyclomyces fuscus Fr.

                   ↓ 傘表面


ワヒダタケ


ニクウスバタケ サルノコシカケ科 カワラタケ属 Coriotus brevis (Berk.) Aoshi.


カワラタケ サルノコシカケ科 カワラタケ属 Coriotus versicolor (L.:Fr.) Quel.


クジラタケ サルノコシカケ科 シロアミタケ属 Trametes orientatis (Ysuda) Imaz.