鏡海亭 Kagami-Tei  ネット小説黎明期から続く、生きた化石?

孤独と絆、感傷と熱き血の幻想小説 A L P H E L I O N(アルフェリオン)

・画像生成AIのHolara、DALL-E3と合作しています。

・第58話「千古の商都とレマリアの道」(その5・完)更新! 2024/06/24

 

拓きたい未来を夢見ているのなら、ここで想いの力を見せてみよ、

ルキアン、いまだ咲かぬ銀のいばら!

小説目次 最新(第58)話 あらすじ 登場人物 15分で分かるアルフェリオン

謎の回想シーン、『アルフェリオン』第50話(その3)をアップ

昨晩、連載小説『アルフェリオン』第50話(その3)を更新しました。

その記事をみて、誤爆ならぬ誤アップロードか?と思った読者様もいるかもしれません。

もし「アルマ・ヴィオ」という言葉が文中に出てこなかったら、『アルフェリオン』とは別の物語がいきなりアップされたのかと思ってしまうような妙な感じで、第50話(その3)は始まっています。

よくありそうな剣と魔法のファンタジー物語の最終回(?)みたいな雰囲気です。
実際、問題のアレウスを主人公にした物語が別にあると想像していただき、その物語のラストの部分があれだと思っていただければ…。

詳細はいずれ本編で明かされていくと思います。
たぶん、ルキアンの紋章回路が解放され始めて以降、過去の御子たちの記憶をルキアン自身も何らかのかたちで引き継ぐようになったのかもしれません。
「妄想王」ルキアンがますます本領発揮ですね(笑)。

まずはお楽しみください。

鏡海
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帝国の浮遊城塞が遂に… 『アルフェリオン』第50話(その2)更新

連載小説『アルフェリオン』、第50話「帝国の力」の「その2」をアップしました。

イリュシオーネの世界を揺るがす大戦、その始まりの張本人である「神帝」ことエスカリア皇帝ゼノフォス2世が、ついに登場です。物語の第2話から名前だけは何度も出てきていたゼノフォス、初舞台を迎えるまで本当に長かったですね。

普通なら、作中での立場やその名前からして、神帝ゼノフォスが紛れもなくラスボスに当たるような感じですが…。しかし『アルフェリオン』は、「普通」という言葉とは無縁の物語です。どうなのでしょうね。

だいたい、これまでの展開を見た限りでは、他ならぬ主人公(ルキアン)こそ、いま最もラスボスになって暴走しそうなキャラじゃないのか(苦笑)という声も聞こえてきます。

帝国側のキャラも続々と登場です。一応、この皆さまが設定的には「敵役」に当たるのですが。帝国先鋒隊を率いる前回のアポロニア・ド・ランキアに続いて、今回は、帝国軍の総司令官ゲオール・ド・ゴッソ、同じく帝国軍本隊の精鋭「コルプ・レガロス」機装騎士団の団長オルラン・ド・マシュア。

また、ここに来て、ついに「お約束」(何のだ?)といいましょうか、「仮面のパイロット」キャラも敵方に現れました(^^;)。おまけに美少年の魔道士も…。何という「型紙」的なキャラ揃いと言いますか、既視感ありまくりのキャラが目白押しの帝国軍(!)。

しかし、型にはまった一見ありがちな設定のキャラを、えぇ?っという形で使うのが『アルフェリオン』の面白さ(?)のひとつなんです。

ともあれ、お楽しみください。

鏡海
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岩佐、秦、大矢がんばれ(^^;)―AKB総選挙

長らく、長らく、ご無沙汰であります(^^;)。

 AKB総選挙ライブ始まった http://www.akb48plus.com/senkyo/

「鏡海庵」時代からの読者様はご存じかと思いますが、実はアイドルも好きな鏡海です(^^;)。これまでも、時々、わさみん(岩佐美咲)やしゃわこさん(秦佐和子)については、twitterでつぶやいてきました。。。

従来、表立っては明らかになっていなかった(どこでだ?)、鏡海の推しメンは、基本的には、わさみんです。しゃわこ2推し、まさにゃ(大矢真那)3推し、です。3人のうち2人がSKEですな。

いかにも鏡海さんっぽいでしょ(^^;)。

普通に結果予測などしても面白くないので、以下、鏡海亭が勝手に推すベスト16、すなわち「かがみ選抜」?(笑)をどさくさに紛れて書いておきます。

まぁ、実際に予想される順位とは全く違いますが…。頑張れー!

※以下はAKB総選挙結果とは何ら関係ありません。鏡海の個人的妄想としてご理解ください。

1 岩佐美咲 AKB TEAM A
2 秦佐和子 SKE TEAM KⅡ
3 大矢真那 SKE TEAM S
4 松井玲奈 SKE TEAM S
5 柏木由紀 AKB TEAM B

6 渡辺麻友 AKB TEAM B
7 平田璃香子 SKE TEAM S
8 中谷明香 AKB TEAM A
9 倉持明日香 AKB TEAM A
10 大家志津香 AKB TEAM A

11 田名部生来 AKB TEAM K
12 野中美郷 AKB TEAM K
13 高橋みなみ AKB TEAM A
14 小嶋陽菜 AKB TEAM A
15 梅田彩佳 AKB TEAM K
16 松井咲子 AKB TEAM K

このメンバーでシングル選抜やったら、面白すぎる(^^;)。
でも、何気に実力あるメンバーばっかりかと思います。

かがみ
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ニュータイプ神話に挑戦した狼(ウルフ)!

いろいろ、ご無沙汰です。

『機動戦士ガンダムAGE』第26話、うわーん、ウルフ隊長が…!!(;A;)
これではOP曲の隊長が星になるキラリ演出のままではないですか。
某氏の不死属性までは受け継げなかったのですね…。違うか。

しかし「スーパーパイロット」になれば普通の人間でもXラウンダー(≒ニュータイプ)を超えられるというのは、ベタな真正面突破ではありますが、これまでのガンダムシリーズではできそうでできなかった展開なので、悪ノリで応援してしまいます。

ニュータイプ設定をどう乗り越えるかは、ガンダムシリーズの自縄自縛的な(しかし興奮する)問題であります。シリーズお約束の仮面キャラという「様式美」として姿を変え生き続けているシャア系キャラの皆さんは、完璧なニュータイプになりきれないライバルキャラとして、ずっとこの問題と向き合い、自分の壁とぶつかってきたわけですよね。

あるいはガンダムXの変態兄弟(^^;)も、別にニュータイプ的な者にならなくても「スーパーパイロット」になりゃいいじゃんということに気づいていたら、もっと変わってたのでしょうね。

かつてのガンダムシリーズでは、オールドタイプだけどAGEでいう「スーパーパイロット」としてニュータイプに肉薄することができたのは、ヤザンあたりでしょうか。ジェリドはオールドタイプの「スーパーパイロット」として伸びるようでいて、結局は、ニュータイプになれそうでなり損なったみたいな可能性を残して散ってしまったと思うんです。百八十度違うのですね。

で、怪しげヘルメットをいったんかぶってしまった間違ったアセム(笑)に象徴されているような、無理やり人為的に能力を引き出した強化人間とも違うと。不幸なマシュマーとは残念ながら違う、と。

それと、敢えてウルフ隊長と比べるなと、もうしつこいくらいに言われているとは思うのですが(とういより、こちらがしつこいか)、ニュータイプともイノベイターとも違うけれど、それらを超える「天然の天使」として、作品の内部から作品外部の枠組みをも変えてしまうコーラサワーさんとはやはり違うと。

コーラさんはずるいです。でも、その「コーラサワー系」の型紙とは微妙に違う常識的な属性を持って、イヤッフーな「俺様」的な兄貴キャラを演じて、最後の最後まで格好良く爽やかに逝ったウルフ・エニアクル、あなたのことは決して忘れない!!

まぁ、不朽のガンダムシリーズが、こういう一見ネタキャラ的な兄貴が主役を食ってしまうろところまで良い意味で脱線してきてるのは、個人的には面白いんですけどね(^o^;)。

たしかにウルフとコーラは違う。でも、コーラさんの果たした「地ならし」の作業無しには、ウルフさんはあり得なかったとは思う。そういう意味では、やはりコーラさんはガンダムシリーズを変えたと思うのでした。

ウルフ隊長も、もちろん大好きですが!(^o^)

かがみ
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3・11から一年後、今、敢えて言いたいこと

昨年3月11日の東日本大震災から一年が経ちました。
私も自分の生い立ちからして、東北地方には心の故郷としての思い入れが人一倍あります。しかし、具体的には何もできない自分が恨めしい。

ただ、そこで私には、皆さんに対して勇気を出して言いたいことがあります。
いま一番素敵なのは、目の前の地道な仕事に専心しているあなただということを。

この一年間の未曾有の危機の中、たとえ特別なことができないとしても、それは本質的な問題じゃない。

そりゃ、状況が許せば、非力な自分でも現地に乗り込んでいって何か役に立ちたい。でも、日々の繁忙の中でそれができない…。

しかし、それでよいのだと思う。現地で活躍するNPOやボランティアの方々が精一杯活躍できるのは、日々、地道な業務でこの日本を支えているあなた方がいるからだということを、忘れないで。

いま目の前で必要とされる顧客や同僚の力になっている、あなたの日々の現場の仕事に誇りを持って。それで日本社会が曲がりなりにもきちんと回っているからこそ、被災地支援を支える方々の活動も実質的に成り立っているということを、忘れないで。

そうした一社会人としての日々の地道な努力が、一人ひとりの情熱が、この社会を、非常時にも支えていることを忘れないで。特別じゃないことは問題じゃない。それで、いいんだよ。あなたにしかできないことに確信を持って。
いや、それは私自身に対する言葉なのかも…。

無理に聞いてくれとはいいません。
まぁ、このブログを果たしてどれだけの方がご覧になっているのかも分かりません。しかし、そういった自分の「持ち場」、「現場」の信念を忘れたら、働く者として生きる存在意義がないのですよ。

特別じゃなくていい。でも、いま、目の前で日々起こっていることに責任を持って対処できるのはあなただけだということを、そういう地道な努力の総体が日本社会を曲がりなりにも支えているということに、誇りを持って。

ちょっと、くどいかな。
でも、こういうこと、あまり誰も言わないんで。
敢えて空気を読まない嫌われ者の優等生になってみた。それは上等。

かがみ
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ガンダム界の新たな光、ウルフのGエグゼス

『機動戦士ガンダムAGE』に激震走る!

Gエグゼス、ウルフさん新機体キター!!(@o@)

ガンダム00やコーラさんと比べてはいけないことは分かってる。だけど、同系キャラでワンオフの機体をもらえずに量産型で苦しく頑張ってたコーラさんの切ない点を(まぁそこはそこで格好いいんだけど)、乗り越えるか、ウルフ・エニアクル。

しかもガンダムの新モード(タイタス)お披露目回に、それに勝るとも劣らない新機体で絶妙のタイミングで割り込み、主人公を喰って、しかもガンダムを喰っておいしいとこ取りって、何その燃え燃えの展開。

これはもう、「週刊コーラサワーの友」や「白き魔獣QBの手帳」に続いて、全力でウルフさんを応援するコーナーを設けなければいけませんな\(^o^)/

Gエグゼス、素敵すぎです。ガンダムという「伝説」を前にして、ガンダムじゃなくてもやれるんだぜ、という男前な気っ風を見せてくれているところは素敵だ(ただ、Gエグゼスの「G」は、結局はガンダムを意識した「G」なんでしょうけど)。

AGEに関しては、当初、第3話で本気出すよという話が出回っていましたが…。私としては、むしろ、第4話以降で本気出した感じがします。今だから言いますけど、正直、第3話を見終わった時点では、ますます微妙感が漂うばかりでした。

そこで第4話にてウルフさんが出てきたとき、希望をかけてもう少し付き合ってみるか、と。それがどうでしょう、第8話にきてこの展開ですよ。実は第7話でウルフさんが独自に動いてたとき、ワクワクが止まらなかったんですけどね。

仮にコーラサワーさんが、底なしのポテンシャルを秘めているが不安定な「コーラ型キャラ」のプロトタイプとするなら、ウルフは、コーラ型プロトタイプから不安定要素を取り除き、爆発的な突き抜け感はないけど安定して実力を発揮するタイプって感じ。

いや、正直、AGEについては微妙感が漂っていたんだけど、こうやって、また、ハマってゆく私…。

かがみ
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ガンダムAGE第1話感想―昭和のかほり?

機動戦士ガンダムAGE、本日から始まりましたね(関西)。

第1話の感想をひとことで言うと……。

 昭和感!! \(^o^)/ 昭和感!!

世代によって第一印象は違うかもしれませんが、私くらいのAGEの(^^;)人間が観ると、何というか、良くも悪くも昭和アニメの雰囲気が漂いまくりな印象を受けるかと思います。

昭和。雰囲気もですが、キャラデザも。
メカニックの(?)じーさんとか、プレガンダム時代的なデザインのMS(^^;)に乗って出撃したパイロットさんとか、副司令(特に髪型ともみあげ…)とか、思いっきり昭和な感じです。ちなみに、ガンダム00でずいぶん勿体ない使われ方をしたエイフマン教授の転生したような(違)、どことなくエイフマンな素敵じーさまが司令官(?)なのも良いです。

ただ、主人公の見た目は、ポケモンとかデジモンに出てきそうな今どきの子供向けアニメな感じですね。ちょっと斬新。ガンダム、ゲットだぜ!(違)

新作なんですけど、あたかも1980年代くらいのアニメのリメイクな雰囲気が漂ってるような気がします。これはこれで良い感じですね。

この昭和感は、もう確信犯でしょ?(^^;)
まだ今後のストーリーがどうなるか分からないですけど、いまのところでは、少年の成長とサバイバルの物語…的な感触があって、これは原点回帰、でしょうか。

ファーストガンダムは、たしかに当時としては、単に「正義のヒーロー」と「悪者」とが戦うという紋切り型の構図ではない点や、脇役も含めて一人一人のキャラにそれなりの描写がある点や、リアルロボット(?)的な設定や、従来無かったアムロのような主人公像や、そういったところが斬新で、そこがクローズアップされてその後のシリーズにつながり、「ガンダム」という様式美を築いたわけではあります。

でも、何というか本来は、そういった点よりもむしろ少年たちの成長と青春、サバイバルを素直に描きたかったような(それはそれで当時ありがちだった)作品を、ファーストガンダムは当初は意図していたんじゃないかと思う部分があります。いまのところの雰囲気では、AGEは、そういった原点に還ろうとしているような気がしないでもないです。

まぁ、UE側が、倒された味方のMSをおそらく機体情報の隠滅のために破壊して去るところなんかは、昭和のアニメにはどちらかといえばあまりなかったような描写ですけどね(昭和の描写は、核心以外の細かいことはいいーんだよ!的な感じなんで ^^;)。

鏡海の大好きな(笑)前作のガンダム00が「ガンダム」という重たい看板を良い意味で逆手に取った(「俺がガンダムだ」等々)、さんざんひねったガンダム(ネタガンダム?)だとすれば、AGEは大胆な原点回帰で真逆な感じがします。

今風なんだけどどこか昭和っぽい…。昭和っぽいんだけど、今風。
アイドルで言えば、そういや、AKBにそんな感じの子が結構いますよね(^^)。

ただ、原点回帰なようでいて、異星人的な(実は人間かもしれないけど)正体不明の敵UEが攻めてくるというのは、それはそれでいかにも昭和的なのですが、ガンダムシリーズの中では地味に異例中の異例ですね。

その点では、少なくともTVで放映された範囲でのこれまでのガンダムシリーズとは一線を画しています。「ガンダム」という様式美を根底からひっくり返しかねない、大事件かもです。

ともあれ、今後に期待です。
なお、秋アニメと言えば、巷では…いや、ネットでは「雁夜おじさん」が大人気らしいですな(^^;)。

かがみ
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第49話、次回に劇的な結末? 第50話から物語は新たな局面へ…

連載小説『アルフェリオン』――現在更新中の第49話は、おそらく次回で終了することになりそうです。現在、鋭意執筆中(^o^)。

主人公ルキアンの視点からいえば、第50話から物語は新たな局面を迎えることになります。仮に作品中でのルキアンの立場だけを基準に考えた場合、第1話から第49話までがひとつながりで、第50話から次のステージへと移行という感じです。物語の中で、そのくらい大きな区切りになる地点だといえます。

たとえば、そうですね、『ベルセルク』でいえば、ガッツが鷹の団をいったん離れるあたりと似たような位置づけでしょうか。

あるいは、ファーストガンダムでいえば「アムロ脱走」のあたりのような感じか? 第49話のタイトル「ルキアン失踪」自体が、「アムロ脱走」を意識した…いや、リスペクトしたものだという話もありますしね(^^;)。まぁ、ルキアンの場合、仲間たちのところにもはや居られなくなって失意の失踪といった感じなので、アムロの場合とはお話的には全然違うんですけど。

そういえば『ベルセルク』の中で、ガッツが鷹の団を離れる際にグリフィスと手合わせして去って行く場面、あそこは、ある種のはかなさが漂っていて、好きな場面です。切ない…。

ルキアンがクレドールの仲間たちのところを離れた後に辿るべき道は、実はこれまでのストーリーの中ですでに用意されているんです。読者様には、もう察しが付いているかと思いますが。クレドール以外に居場所の無かったルキアン。その大切な居場所を失ったルキアンが頼れるところといえば…。もう、ひとつしか無いですよね。

鏡海
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連載小説『アルフェリオン』第49話(その3)の一部訂正

連載小説『アルフェリオン』第49話・その3(前回アップ分)を、次のように訂正します。二行分、位置を移動させます。内容そのものは変えていませんが。


【訂正前】

「ルチア……」
 呆然と見つめるルキアン。彼の瞳をルチアが見返した。
「優しさに流されず、しかし優しさを忘れてはいけない。闇を受け入れ、しかし闇に飲まれてはいけない」
 目まいがする。再び足元や身体の感覚が曖昧になり、視界が霞み始める。ルチアの姿が逆巻く風の向こう側に消え、彼女の声だけが聞こえた。

 あらゆる人間は闇を内に秘めている。
 しかし人は闇を忌み嫌う。なぜなら……
 それが自身の本質の一部であることを認めるのが、あまりにおぞましいから。
 それでも、光と闇との間で、理性と獣性との間で揺れるのが人間という存在。
 獣でも天使でもない私たちの姿。
 そんな、どうしようもなさを受け入れた先に、一寸の光が見える。

「僕には、そんなこと、急には無理だよ。だけど、それでも……」
 ルキアンは力無くつぶやいた。


【訂正後】※赤字の部分を移動しました。

「ルチア……」
 呆然と見つめるルキアン。彼の瞳をルチアが見返した。
「優しさに流されず、しかし優しさを忘れてはいけない。闇を受け入れ、しかし闇に飲まれてはいけない」
「僕には、そんなこと、急には無理だよ。だけど、それでも……」
 ルキアンは力無くつぶやいた。

 目まいがする。再び足元や身体の感覚が曖昧になり、視界が霞み始める。ルチアの姿が逆巻く風の向こう側に消え、彼女の声だけが聞こえた。

 あらゆる人間は闇を内に秘めている。
 しかし人は闇を忌み嫌う。なぜなら……
 それが自身の本質の一部であることを認めるのが、あまりにおぞましいから。
 それでも、光と闇との間で、理性と獣性との間で揺れるのが人間という存在。
 獣でも天使でもない私たちの姿。
 そんな、どうしようもなさを受け入れた先に、一寸の光が見える。

 ◇

ルキアンが自分には無理だと言ったのは、ルチアのいう「優しさに流されず、しかし優しさを忘れてはいけない。闇を受け入れ、しかし闇に飲まれてはいけない」ということに対してでした。彼は、カセリナへの攻撃をためらったように、他人を傷付けたくないという「優しさ」にすぐに流されてしまいますし、反面、いったんキレるとそのカセリナに対して容赦のない攻撃を加えるなど、闇の力にたちまち飲み込まれてしまいそうにもなります。

ソルミナの幻の世界で、ルキアンは己の中の闇と向き合い、それを受け入れる決意をしました。でも、「闇に飲まれてはいけない」ということについて本当は自信がないということを、ルキアンはよく自覚しているのですね。

ところが、前回にアップした内容のままだと、闇を己の一部として受け入れることは無理だとルキアンが言っているように読めてしまいます(汗)。彼は、闇を受け入れること自体は拒否していませんから、それでは今までの話と矛盾します。

ということで、セリフの位置を入れ替えました。申し訳ない。
私の頭の中では話がつながっていたのですが…。
よく読んでみたら変でした(^^;)。

鏡海
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連載小説『アルフェリオン』第49話(その3)を更新です

連載小説『アルフェリオン』第49話・その3をアップしました。

サブタイトルの通り、バーンとムートが共闘? まぁ、少年コミック的なパターンで言えば、ムートはいかにも後で仲間になりそうなキャラですよね(笑)。

だいたい、敵の四人衆とか四天王とかいった中ボス的なグループには、定番としてカマセなヤツ(「何々は我ら四天王でも最弱」と後で嘲笑されるキャラ。笑。王道)だとか、実は大ボスを裏切って成り上がろうとするヤツと並んで、後で味方になるヤツが一人くらい混じっているものです。まぁ、そんなのありかのアルフェリオンですから、後でムートが実際に仲間になるかどうかは別ですけど。

ともあれ、本来なら準主人公格でもおかしくない位置づけのバーンが、第49話にしてようやく格好いいところを見せます(^^;)。一応、主人公と同じ艦船に乗っているパイロットという立場ですからね。ガンダム00でたとえれば、ルキアンが刹那だとすると(おい)、バーンはロックオンやアレルヤの立ち位置のはず。でも初代ガンダムでたとえると、ルキアンがアムロだとした場合に、バーンはカイかハヤトあたり?って…急に地味になってしまうのはなせだろう(苦笑)。

バーンが「盾なるソルミナ」の幻の世界に取り込まれたとき、かつて彼が逆同調して親友のエミリオを殺してしまった時のトラウマが出てきましたが、あれは伏線だったのですね。しかし、ムートと同様、脇キャラが急に活躍するのは死亡フラグ?…にならないとよいのですが。

他方、暴走するアルフェリオン・テュラヌスを止められず、相変わらず意識を失ったままの主人公ルキアンは、今回、かつてのあの御子の幻を見ることになります。

いったい、どうやって収拾を付けるのかという第49話ですが、どうかご期待ください。

鏡海
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連載小説『アルフェリオン』第49話・その2をアップ!

連載小説『アルフェリオン』第49話・その2をアップしました。

アルフェリオン・テュラヌスを見つめる黄金仮面たち。時空を超えて歴史のからくりを操る「時の司」が久々に登場です。

時の司たちの背後には何かが「居る」、あるいは「在る」ようです。
それが、この物語のラスボス…なのでしょうか? いや、ラスボスだったら少なくとも「存在」していないと戦いの相手になりません。なんというか、つかみどころがないんですけどね。「すべてを支配する因果律の自己展開」、「絶対的機能」って何なんだよと。

時の司たちが覚醒させようとしている「執行者」というものにも注目ですね。

「暴走」したアルフェリオンと主人公ルキアンは、相変わらず、火を噴く怪獣として(違)暴れ回っています…。何だか、実はラスボス疑惑のあるルキアンとの模擬戦みたいな様相を呈してきましたね(だから違うって! ^^;)。

カセリナ姫、今度こそ絶体絶命の危機!
結局、襲っているのはルキアン。それでいいのか主人公!!

ところが、思わぬ助け、白馬の騎士が登場します。いやぁ、ただのモブキャラではないと思って待ってましたよ(誰?)。
脇キャラが急に活躍したら死亡フラグ…という話もあります。でも、この小説では、普段目立つのは準主役キャラであっても、物語が展開するときの鍵を握るのは脇キャラであるという超展開も、結構多いですからね。まぁ、この後も二転三転します。

ともあれ、ご覧ください。

鏡海
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明晩、闇の御子の覚醒? まとめ版第43~45話

連載小説『アルフェリオン』まとめ読み、第43話~45話分を追加しました。
目次からご覧になると便利です

ますます激しさを増すナッソス城の攻防戦。傍観していた主人公ルキアンもついに出撃か。その背後で旧世界の謎がさらに明らかに。

まとめ版のアップも、明日で完了です。
明日追加予定の第46話~48話は、かなり濃い濃い内容になります。
ルキアンの過去や彼の正体に関する伏線が色々出てきます。
そして、ルキアンが超覚醒?
これまではアルフェリオンの機体が覚醒していただけですが、ついにルキアン本人の力が目覚める? 闇の御子の本領が発揮される明晩にご期待ください。

かがみ
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続きは、この後。さぁテレビをつけよう!(^o^)

連載小説『アルフェリオン』まとめ版アップの続き、今から放送の『魔法少女まどか☆マギカ』終了後に続けます。今は第43話分を追加して小休止。

まだ起きてる関西人で、まどか観たことない人は、だまされたと思って今から速攻でテレビつけて観てください(^・^)。毎日放送、深夜1時25分から!

かがみ
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『アルフェリオン』まとめ読みキャンペーン、今週も続々と追加

連載小説『アルフェリオン』まとめ読み、第28話と第29話の分を追加です。
昨晩アップの第26話、第27話ともども、目次から入ってお楽しみください。

ついに始まってしまったミトーニア市をめぐる戦い。
偵察役として傍観する主人公、と思いきや…。闇のパラディーヴァ、リューヌの召喚が可能となったルキアンは、徐々に活躍を始めます。
しかし、闇の力を借りて戦う主人公って、果たしてそれでいいのか。

他方、レーイとカセリナとの息を呑む空中戦も。
ミトーニア編からナッソス城編でのレーイさん、何だか主人公みたいです(笑)。
「だから俺は、愛のためには戦わない!」という彼の名セリフもここで出たのでした。逆に、大義なんていらない、愛する者を守るためだけに戦うことがなぜ悪い、というカセリナとは対極です。そんな両者のぶつかりあい。

カリオス、グレイルに続き、イアラ、アマリア、と御子の面々も登場です。
特に、実況と解説のおねぇさん(違います)ことアマリアが加わったのは重要。
イアラ嬢は当分は引きこもっていますが…。

旧世界の謎も明らかになっていきますが、反面、謎の答えが新たな謎を呼ぶ。
物語の核心にかかわる「ノクティルカの鍵」という言葉なんかも出てきますね。

かがみ
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いったん仮眠に入ります。アルフェリオンまとめ版第26話~27話。

死ぬほど眠いです(><)。三連休最終日も働いていました。
連載小説『アルフェリオン』まとめ版、いったん、第26話と第27話の分を追加しておきますね。今から長いめの仮眠をします。
第28話~第30話分は、可能であれば今晩深夜か明日早朝に追加します☆。

QBと契約して、疲れを知らないであろうソウルジェムになりたいです(^^;)。
でも多分、永遠なんてないんだよね…。

かがみ
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