
「先生!、、、好きになってもいいですか?」 三木孝浩監督 ◯ PPホープ
河原和音の人気コミックが原作です。岡山を舞台に実写映画化しました。
高校の弓道部の響(広瀬すず)は世界史の教師伊藤(生田斗真)に恋をします。伊藤は生真面目ですが真に生徒思いの教師です。響の素直な告白に対しても大人の対応として聞き流します。響はそれでもより一層想いを募らせるのでした。そしてある事柄がSNSで拡散してしまい、伊藤の立場が危うくなってしまうのでした。
教師と生徒の恋愛物ですが、恋をし、それに戸惑ったり恋する気持ちに素直に従ったりする広瀬すずの豊かな表情が見どころです。広瀬はチアダンスや競技かるた、そして弓道となんでも器用にこなしています。また、生田も「土竜の唄」や「彼らが本気で編むときは、」などとは全く異なる役柄をこなしていました。
響だけでなく、男女の親友それぞれが教師に恋をしているというのが、設定に変化がないように思いました。弓道仲間の藤岡くん(健太郎)の存在が自然でよかったです。
ナポレオンの名言「おまえが未来に出会う災いは、お前がおろそかにした過去の報い」が効果的に使われていましたが、世界中の人がこの言葉の意味を考えないといけないのではないかと心に刺さりました。
タバコは、無煙ですが、伊藤の教師用の寮の部屋に吸い殻が入った灰皿とホープ、使い捨てライターがありました。「ホープ」とはいってもタバコに「希望」はありません。タバコに関してもナポレオンの言葉は的を射ています。