「泥棒成金」(1955年) アルフレッド ヒッチコック監督 米 ×× ☆
桜坂「ヒッチコックとブロンド・ビューティー」のラストです。
ヒッチコック初期の秀作のひとつですが、主演のグレース ケリーがこの映画が縁でモナコ女王になったことでも有名です。
南仏の避暑地リビエラを舞台に、かつて「キャット」と呼ばれた宝石泥棒ロビー(ケイリー グラント)と石油成金で億万長者のアメリカ娘フランセス(グレース)が繰り広げるコメディサスペンスです。「キャット」のやり方とそっくりの方法で宝石が盗まれ、足を洗ったロビーが疑われます。警官に追われたロビーをフランセスが助けたことがきっかけで二人は出会いますが・・・。
フランセスが運転する車を追うパトカーとのカーチェイスは南仏の美しい景色をバックに、そして映像だけならどうと言うことがない場面をテンポのいい音楽が緊張感を高め「映画とは複合芸術だ」と改めて感動させます。終盤の15世紀風にコスプレをした華麗なパーティも見所です。
タバコは、主役のふたりは吸いませんが、フランセスの母親がたびたび喫煙していました。(×)そのほか周囲でも何回か喫煙しました。(×)