無煙映画を探せ  

映画のタバコシーンをチェック。FCTC(タバコ規制枠組条約)の遵守を求め、映画界のよりよい発展を願うものです。

泥棒役者

2017-11-23 | 2017日本語映画評


「泥棒役者」 西田征史監督 ◯ ☆

 劇作家の西田が自身の作品を映画用に書き直し、関ジャニ∞の丸山隆平を主役に映画化しました。
演劇っぽい密室コメディです。
 かつて金庫破りを得意としていた大貫はじめ(丸山隆平)は、今は足を洗い町工場で地道に働き美沙(高畑充希)という恋人と幸せな同棲生活をしていました。しかし、ムショから出たばかりの畠山(宮川大輔)と出会ってしまい、金庫破りを「手伝わないと少年院にいたことを美沙にばらす。」と脅されます。しかたがなくある邸宅に足を踏み入れたのですが・・・。
 家主の絵本作家(市村正親)が勝手にはじめを編集者と勘違いしたために事態は思わぬ方向へ流れていくのでした。
 本当の編集者奥江里子(石橋杏奈)、強引な訪問販売の男(ユースケ・サンタマリア)隣家のクレーマー男(片桐仁)を加えドアを利用した入れ違い、勘違い劇が展開されます。
 芸達者な俳優ばかりで笑わせながらも、誰もが持っている過去や自分へのこだわりを思い返しそれを土台に明日を生きようという意欲が湧いてくる作品となりました。暴力やハダカがなく安心して楽しめるファミリー、カップルにお勧めの作品です。
 特に2016年度日本禁煙学会無煙映画大賞主演女優賞の高畑充希がラスト近くのクライマックスでの演技が絶妙でした。
 宮川大輔のラストの表情もすばらしかったです。
 「小野寺姉、弟」(片桐はいり、向井理)のサプライズ出演も楽しいサービスでした。最後まで席を立ってはいけませんね。
 タバコは、なし。無煙です。絵本の新作を考える場面で、ゴミ箱に吸い殻を捨てそれがきっかけで火災が起きるという案が却下され「タバコを出すのはやめようよ。」というセリフがあり、タバコはかなりのマイナスイメージの扱いでした。
 
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