「愛を耕すひと」 ニコライ アーセル監督 ◯ デンマーク、ドイツ、スウェーデン合作
デンマークの18世紀の開拓史の英雄を描いたイダ ジェッセンの事実に基づく小説を映画化しました。
貧しい退役軍人ケーレン大尉(マッツ ミケルセン)は貴族の称号を得るため、荒れ地の開拓許可を国王から得ます。しかし、近隣の貴族フレデリック(シモン ベンネピヤーク)はあらゆる手段で妨害をするのでした。フレデリックの屋敷から逃れてきたアン バーバラ(アマンダ コリン)やタタール人家族から逃れてきた少女とともになんとか厳しい自然とフレデリックの嫌がらせに立ち向かうのですが・・・。
階級差別が色濃い時代の横暴で破廉恥なフレデリック役をベンネピヤークが見事に演じています。地味で信念がある働き者のケーレンを演ずる無骨な印象のミケルセンとわかりやすい対称となりました。悪役がうまいと主役もより映えます。
原題は「BASTARDEN」は私生児、庶子、ろくでなし、を意味するデンマーク語ですが、直訳だとお客さんはたじろぎますね。日本語タイトルは甘すぎるけど行きがかり上の家族を大切にしているからまあいいかな。
タバコは、なし。無煙です。