無煙映画を探せ  

映画のタバコシーンをチェック。FCTC(タバコ規制枠組条約)の遵守を求め、映画界のよりよい発展を願うものです。

「かくしごと」

2024-08-19 | 2024映画評


「かくしごと」 関根光才監督 ◯ 

 北國浩二の小説「嘘」が原作です。
 絵本作家の里谷千紗子(杏)は長いこと絶縁状態だった父親(奥田瑛二)が認知症の症状が出てきたため久しぶりに長野の実家に帰ってきました。友人の久江(佐津川愛美)と居酒屋で会います。その帰り、ふとした事故で気を失った少年(中須翔真)を救います。そして千紗子はその訳アリの少年と暮らし始めるのでした。

 訳あり同士の二人が新しい家族となりお互いに大切に思うことはありえますが、しかしなんの罪にも問われないのかちょっと疑問です。ネタバレかな、すいません。内容に踏み込むとどうしてもネタバレになってしまう展開なので物語についてはこれ以上はやめておきます。
 認知症役の奥田瑛二がお見事でした。また、幼馴染で担当の医師(酒向芳)が認知症の人がとる不可解な行動について説明してくれ勉強になりました。
 ただ、電話でのやり取りのセリフが聞き取りにくかったのが大変残念です。(録音 西條博介)特に電話の相手の言葉がほとんど聞き取れず、結構大切な情報が話されているのにすんなり耳に届かないのでイライラしました。音を大きくできないならその部分だけでも字幕を出すなどの工夫をしてほしいです。なんどか同じような要望を書いていますが、実写映画の動員はシニア層無しには成り立たないと思います。シニアに優しい映画はすべての人に優しい映画になるのではないでしょうか。

 タバコは、なし。無煙でした。


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