光 ノスタルジア 2011-10-19 | 2015以前の映画評 34、「光、ノスタルジア」パトリシオ=グスマン監督 ○ 仏、独、チリ 山形国際ドキュメンタリー映画祭 天文学の聖地であるチリのアタカマ砂漠を舞台に、天文学という壮大な時間の流れとピノチェット政権下に起きた虐殺の犠牲者の遺体を探し続ける遺族の止まってしまった時間を描いています。 映画祭のインターナショナルコンペティション部門で優秀賞受賞しました。それにふさわしい見ごたえのある作品です。
遊牧民の家 2011-10-19 | 2015以前の映画評 33、「遊牧民の家」イマンカメル監督 ○ エジプト、独、クウェート、アラブ首長国連邦 山形国際ドキュメンタリー映画祭 ドイツ系の監督がシナイ半島を旅していたときに出会ったセレマというアラブ女性の姿を描いています。セレマは性差別の残る地域で女性で初めて学校へ行き今は女性たちの職業訓練をすすめ自立する道を援助する活動をしています。遊牧民とは言っても今は国の方針でほとんどが定住しています。監督自身の旅を続ける人生と重ねたタイトルのようです。 タバコはなし。
龍山 ヨンサン 2011-10-19 | 2015以前の映画評 32、「龍山 ヨンサン」 ムン=ジョンヒョン監督 韓国 □ 山形国際ドキュメンタリー映画祭 龍山地域の再開発のために立ち退きを迫られる住民と当局との戦いで5人の死者が出たことをきっかけに光州事件など過去の民主化闘争で犠牲となった一般市民を記憶をたどりながら記録に残した作品です。 タバコは記憶があいまいですがたぶん周囲に喫煙者がいたかもしれないので□にしておきます。
名前のない男 2011-10-19 | 2015以前の映画評 31、「名前のない男」 ウォンビン監督 中国 × 山形国際ドキュメンタリー映画祭 北京郊外の廃村でひとり暮らす男を2年間追ったドキュメンタリー映画です。雪が降る凍った畑に黙々と土を担いで運び入れる場面から始まります。セリフも音楽もありません。季節が変わると畑にはトウモロコシなどが育ちます。肥料にするため動物の糞を素手で集めます。穴倉のような住処でつつましいけれどおいしそうな食事を欠けた茶碗で食べます。水は近くの池ですくい、燃料は薪です。究極のエコライフとも言える生活です。監督自身たまたま通りがかりに出会い、ここにいるときはなぜか癒されるので時間があれば通って撮影したそうです。 タバコは冒頭にこの男がタバコを吸いながら登場し、数回喫煙しました。手巻きタバコです。
猿の惑星 創世記 2011-10-19 | 2015以前の映画評 35、「猿の惑星 創世記」 ルバート=ワイアット監督 米 ○ 1968年の名作「猿の惑星」の起源に迫ります。アルツハイマーの父のために新薬開発を急ぐ科学者のウィルはチンパンジーで実験をしていました。薬の副作用で暴れたため射殺されます。しかし母親の特殊な遺伝子を持った赤ん坊が残されたのでした。シーザーと名付けられウィルに育てられますが、事件を起こし霊長類保護施設にいれられます。人類以上の知能を持ったシーザーは人間どもの愚かしさに失望し闘いを始めるのでした。 人類の技術の進歩のおかげで楽しむことができるというのがちょっと皮肉ですが、たいへんおもしろい作品です。愚かなことばかりしていると本当に人類は見放されてしまうかもしれません。 タバコはなし。ただ、保護施設の事務所に「禁煙」の表示がありました。
311 2011-10-14 | 2015以前の映画評 67、「311」 森達也、安岡卓治、綿井健陽、松林要樹監督 × 3月下旬に福島の現状を記録するために乗り込んだ4人の監督たちがそれぞれ撮影したものを一本にまとめたドキュメンタリー作品です。防護服に身を固め乗り込んだものの途中でパンクしてあえなく撤退をしてしまったり、津波の被害者からは「なんで撮ってるんだ」と叱られたりトラブルに見舞われながらも一応作品になりました。あくまでも一応の作品でしかありません。 タバコはプロデューサーでもある安岡卓治が非喫煙者が3人もいる部屋で全く無頓着に喫煙し、放射能には防護服に目張りまでして対応しているというちぐはぐさが今の映画界の実情を見ているようで興味深かったです。非喫煙者の3人もなんとか言えよと言ってやりたいです。
仙台短編映画祭作品41篇 2011-10-14 | 2015以前の映画評 67、「仙台短編映画祭作品41篇」 全作○ 山形国際ドキュメンタリー映画祭にて 仙台で開かれた映画祭の作品集です。「3,11その後」がテーマで3分11秒にまとめたものですが、41もの作品があるにもかかわらずタバコはでてきませんでした。
まけないタオル復興コンサートなど4編 2011-10-14 | 2015以前の映画評 66、「まけないタオル復興コンサート」 岡達也監督 ○ 「こどものみらい いん ふくしま」 廣木隆一監督 ○ 「ナマコオンナ」 加藤解拓人 野坂望美監督 ○ 「なにゃどらや -陸中・小子内の盆唄―」 平田潤子監督 ○ 以上すべて山形国際ドキュメンタリー映画祭にて
東北芸術工科大学3.11プロジェクト 2011-10-14 | 2015以前の映画評 65、「東北芸術工科大学3.11プロジェクト」 ××× 山形国際ドキュメンタリー映画祭にて 地元にある大学の学生が3.11に対し自分たちができることは何かと考えた末に3分11秒で「その後考えたこと」を作品にしました。学生の作品なので玉石混淆なのはしかたがないにしてもタバコが多用されすぎています。指導する教師がFCTCなどでのタバコへの国際的な意識変化を全く知らないようで教育者としての怠慢を感じ思いやられます。(学長は映画監督の根岸吉太郎) 私事ですが、この作品をきっかけにこの大学が窓口になっている「東北文化友の会」脱会を決意しました。
フレーフレー山田 -忘れないための映像記録ー 2011-10-14 | 2015以前の映画評 64、「フレーフレー山田 -忘れないための映像記録ー」 御木茂則監督 ○ 山形国際ドキュメンタリー映画祭にて 法政大学の応援団が毎年合宿をしている山田町に震災後応援に行った時のドキュメンタリーです。 全く手を抜かず精魂込めてフレーフレーと応援する姿は感動的です。「一生懸命な姿は人を動かす」ということが学べます。反タバコ運動をしている自身への教訓ともなりました。ありがとう法政大応援団諸君!