「沖縄狂想曲」 太田隆文監督 ◯ ☆☆☆
沖縄が置かれている現状を様々な立場の人々の証言で明らかにしていくドキュメンタリー映画です。
証言者として、大田昌秀元沖縄知事、鳩山由紀夫第93代総理大臣をはじめジャーナリストらが知らされて来なかった真実を明かします。
「ラプコンを説明しなさい。」と言われたら答えられますか?実は沖縄だけでなく横田基地がある東京や日本中の空域がラプコン(レーダー・アプローチ・コントロール 民間機進入禁止空域)の対象になっているのです。なぜかといえば「日米地位協定」という日本国憲法より上位にある協定に日本は縛られているのです。そして「日米合同委員会」という国民には馴染みのない会議でほとんど秘密裏に日本の行先が決められているのです。
辺野古基地については普天間基地移設のためではなく、ゼネコンに税金を投入するためだけなのも明らかにしています。
そういうことがこの作品を観るだけでよくわかります。特に前泊博盛(沖縄国際大学大学院教授)さんの解説がわかりやすかったです。鳩山さんも「力及ばず」という無念を語ってくれています。
「沖縄狂想曲」というよりは「日本狂想曲」です。税金を払っている人必見の作品です。
タバコは、なし。無煙です。