「紙の月」 吉田大八監督 ×× PPマルボロ
巨額横領事件を起こした契約社員を描いた角田光代のベストセラー小説の映画化です。
銀行の契約社員として外回りを担当している梨花(宮沢りえ)は顧客からの信頼も厚く、夫への満たされない思いを多少感じる以外は充実した日々を送っていました。ひょんなことから顧客先で出会った大学生光太(池松壮亮)と付き合うようになります。そして客から預かった1万円をいっとき借りたことがきっかけで、夫との退屈な日常から偽りのセレブな生活へと歪んでいくのでした。
宮沢りえが気持ちの微妙な変化を繊細に演じわけ一般の映画賞の主演女優賞候補に名を連ねること必至です。ラストの全力疾走も日頃のトレーニングの成果を発揮していました。脇役の小林聡美、大島優子、近藤芳正も好演しています。池松はどの作品もいつも裸になっていてそれしか印象に残らないのが残念です。
タバコは、その池松が終始喫煙していました。池松は今年の喫煙大賞(そんな賞はないけど)まちがいなしです。(××)1994年が舞台ですが当時マルボロってアルバイトの大学生が手にするほど安かったのかな?