無煙映画を探せ  

映画のタバコシーンをチェック。FCTC(タバコ規制枠組条約)の遵守を求め、映画界のよりよい発展を願うものです。

トロン レガシー

2011-01-04 | 2015以前の映画評

1、「トロン レガシー」 ジョセフ コジンスキー監督 米 ○
 20年前に失踪した父親を探してコンピューターゲームの異界に主人公サムが入っていき悪のプログラムと戦います。ゲームの中を黒と光で表現し独特の世界を見せていますが、内容はアメリカ人の好きな戦争です。アメリカ映画は様々な時空を見つけ出しその点は意表をついたおもしろさがありますが結局は戦争なんですね。先住民を除いたアメリカ人には縄文時代がないというのは致命的な欠陥ですね。どうかこの1年、戦争は映画の中だけにしてよその国で戦争しないでほしいものです。
 タバコはなし。無煙です。その点は評価できます。

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海炭市叙景

2011-01-04 | 2015以前の映画評

2、「海炭市叙景」(かいたんしじょけい) 熊切和嘉監督 ×××× PPホープ
 函館市出身の41歳で自死した作家佐藤泰志原作の小説を函館市民が映画化しました。海炭市の造船所が縮小され解雇された兄妹は初日の出を見にでかけ、プラネタリウムの職員は家族とうまくやって行けず、プロパンガス屋の社長は身を粉にして働きますが妻と愛人の問題を抱え・・・それぞれ救いの見えない状況にある数組の人々の今を描きます。
 内容はいいのですがとにかくタバコが多すぎます。特にガス屋の社長役の加瀬亮、豚を飼っているばあさん
スナックのママ、やくざは当然のようにホープの箱を見せながら吸うし、こちらも問題の多い労働組合の集会もタバコモクモクで、新年早々モクモク賞まちがいなしです。ちなみに「体によくないよ、タバコ」と豚ばあさんに忠告するセリフもありますが、これは明らかに次のセリフのための布石です。「おら、いつ死んでもかまわん」と吸い続けます。タバコ会社が大喜びするひとことですね。
 製作資金を市民が集めたそうですのでそういうところにはタバコ会社の闇の資金がさりげなくはいってくるのでしょうか。せっかくの市民の純粋な気持ちがなんだか汚されたみたいで、残念です。

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相棒Ⅱ

2011-01-04 | 2015以前の映画評

1、「相棒 劇場版 Ⅱ」 和泉聖治監督 ×
 テレビドラマの劇場版です。警視庁内の窓際職場である「特命係」のふたりが国家権力を利用する悪に立ち向かいます。公安の陰謀や警視庁と警察庁との権力争いなどをからませ「躍る大捜査線」よりは見ごたえがあります。
 タバコは中国系の悪人が喫煙します。江波杏子は口にくわえませんが手に持った場面があります。悪人=喫煙のパターンです。気になったのは横浜の中華街と思われるレストランの内部で喫煙していましたが、神奈川県の受動喫煙防止条例を監督はご存じないのでしょうか。レストランは当然禁煙なのですが。なお、警視庁などでは灰皿などもありません。職場の禁煙化が進んでいるようで、大変結構なことです。

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クレアモントホテル

2011-01-04 | 2015以前の映画評
2、「クレアモントホテル」 ダン=アイアランド監督 米英 ××
 ひとりで暮らそうとロンドンのクレアモントホテルに滞在する老婦人パルフリーは小説家を目指している若者ルードと出会います。ワーズワースの詩が好きな夫人と礼儀正しい好青年のルードとの交流はお互いを豊かな気持ちにするのでした。
 世代を超えたふたりの心の交流は家族との絆よりもある意味ではずっと深いものになることを描いていて感動的です。パルフリー夫人が賢くておちゃめなところもあって魅力的です。
 タバコは冒頭で小説を書きながらルードがゆっくり一服します。そのほかは大したことはありませんが、この一服は明らかにタバコの宣伝です。

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君を想って海をゆく

2011-01-04 | 2015以前の映画評

3、「君を想って海をゆく」 フィリップ=リオレ監督 仏 ×× PPマルボロライト
 イラクから3ヶ月歩いてフランスのカレへたどり着いた17歳の少年ビラルはイギリスに住む恋人に会いに行くために車に隠れて密出国を試みますが失敗します。今度はドーバー海峡を泳いで渡ろうと水泳の練習を始めます。一方元金メダリストの水泳のコーチ・シモンはビラルの計画を鼻であしらいますが、難民の状況を知るにつれ、またビラルの揺るがない信念に接するうちに父親のような気持ちになります。シモン自身投げやりだった人生を顧みることになるのでした。
 クルド難民の現実を描くとともに知らない社会を教えてくれる秀作です。 
 タバコは信じられないことに水泳コーチのシモンが喫煙者です。口にくわえる場面は1度だけですが吸い殻いっぱいの灰皿やタバコは何度も出てきます。

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冬の小鳥

2011-01-04 | 2015以前の映画評

4、「冬の小鳥」 ウニー ルコント監督 韓国仏 ○ ☆☆
 父親の再婚をきっかけに養護施設に入れられたジニは父親が迎えに来ることを信じて待ちますが、あるとき園長から父親はもうどこにいるかもわからないと告げられ絶望します。しかし、周囲の子供たちが外国へ養子になっていく姿を見ているうちに絶望を乗り越えて新たな自分となって生きていくことを決意するのでした。養子先のパリの空港にたったひとりで歩いてゆくラストでは観る者すべてが「幸せになるんだよ」と励ましたくなります。
 ジニを演ずる子役の演技が演技とは思えない自然体で感動的です。監督自身の生い立ちを描いているという真実の物語の説得力もあります。
 タバコはありません。無煙です。その点でもおすすめの作品です。

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