私たちは、広く国民を対象に、タバコ規制、Tobacco Control に必要な科学的知識・技術の発展と普及に資することで、社会全体としての健康保持に寄与することをめざして取り組んでいる団体です。
映画倫理委員会は概要の中で、「特に青少年に対しては、映画の与える影響を重視して、作品を主題・題材とその表現の仕方に応じ、年齢別に4段階に区分し、作品によっては青少年の劇場への入場を制限したり、保護者の助言・指導をうながすなどの措置を講じております。」と述べています。
そして、配慮すべき法令の中で、法の精神に配慮するものとして、一番目に「未成年者喫煙禁止法」を掲げています。
WHOは、「Smoke-free movies: from evidence to action第三版」*(初版は2009年)に基づき、タバコ製品の使用場面を持つ映画が、世界中の数百万人の若者を喫煙に引きずり込んでいると述べた。WHO非感染性疾患予防部門ディレクター、ダグラス・ベッチャー博士は「タバコの宣伝制限が厳しくなる中で、映画は、多くの若者に喫煙のイメージを制限なく届ける最後のチャンネルとなっている」 *この報告書は下記からダウンロードできる
Smoke-free movies: from evidence to action
WHO Tobacco Free Initiativeのプログラムマネージャー、アルマンド・ペルガ博士は、世界各国で、映画のタバコシーンを減らす取り組みが始まっていると述べ、「中国では、映画に‘過度の’喫煙シーンを出さないように勧告している。インドでは、国内および外国映画とテレビ番組にタバコの映像とブランドの露出を制限する規則を新設した。しかし、さらなる対策の追加はできるはずであるし、進めなければならない」と付け加えた。