「きっと ここが帰る場所」 パオロ ソレンティーノ監督 伊仏アイルランド ×××!
ダブリンに住む元ロックシンガーのシャイアン(ショーン ペン)の物語です。濃いメイクと長い髪は過去のスターだった当時のままですが、その後一切公に出ず広大な邸宅に妻と犬とひっそりと暮らしています。そんな時、アメリカから「父危篤」の知らせが届きます。ニューヨークに着いたときすでに父は亡くなっていました。
父親がナチの残党ランゲを追い続けていたことを知ったシャイアンは父の思いを引き継ぎ、アメリカを横断する旅に出るのでした。
15歳の時に初めて化粧をした時から父親が自分を嫌っていると思い込んでいたシャイアンが父の思いを遂げようとすることで、父と子の関係が修復される人間ドラマです。シャイアン自身奇妙な行動をすることが多いのですが周囲にもいろいろな人が登場しドラマに幅が広がってきます。
タバコは喫煙率が低いと言われるアイルランドでも妻や近所の女性など喫煙者が多く登場し、(××)シャイアンは「体に悪いことは何でもしたのにタバコだけは吸ってない」と言うと、「それはあなたが大人になっていないからよ」と言われます。そしてラストでシャイアンが精神的に大人になったときの表現としてタバコを吸うのでした。(×)
海外のタバコ会社も必死で映画界に進出しているようですね。新鋭と言われる監督もタバコ会社の罠にすっかりはまってしまったようです。残念。