無煙映画を探せ  

映画のタバコシーンをチェック。FCTC(タバコ規制枠組条約)の遵守を求め、映画界のよりよい発展を願うものです。

氷菓

2017-11-11 | 2017日本語映画評


「氷菓」 安里麻里監督 ◯

 米澤穂信原作でアニメ化もされた「古典部」が舞台の学園ミステリーコミックを実写映画化しました。
 神山高校に入学した折木(山崎賢人)は「やらなくてもいいことはやらない」主義でしたが、姉の指示で古典部に入部します。部員に千反田える(広瀬アリス)がいて彼女は「気になること」を放っておけず、推理力の優れた折木に解決を迫るのでした。千反田は、行方不明の元神山高校生だった叔父が幼かった自分に告げた言葉を思い出したいと古典部に入部していたのです。結局古典部の4人は「氷菓」と題された文集のバックナンバーを探し謎に迫ろうとしますが、奇妙なことに「氷菓」の創刊号が見つからなかったのでした。関谷(本郷奏多)はなぜ退学になったのか、千反田に告げたことばとは・・・。
 折木の推理力が冴える小ネタは面白いのですが、本筋の謎がいまひとつ謎らしく無くミステリーといえるのかどうかあやしいです。
 いじめ問題などと関連して「傍観者であることの罪」についてもっと掘り下げると映画にした意義も出てくるのではないかとも思いました。
 音楽はミステリーらしく効果的でした。しかしながら、広瀬アリスを女子高校生役に起用した理由がこの作品の最も大きな謎です。なんで?
 タバコは、なし。無煙です。

この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« ラストレシピ 麒麟の舌の記憶 | トップ | マスター »
最新の画像もっと見る

2017日本語映画評」カテゴリの最新記事