「三姉妹 ~雲南の子」 ワン ビン監督 中 ×××
中国の最貧困と言われる雲南地方の村に住む子どもたちの様子を、10歳のインインを中心に撮影したドキュメンタリーです。標高3200メートルの高地の村のインインたち三姉妹(チェンチェン6歳、フェンフェン4歳)は近くに住む伯母や祖父に支えられながらも子どもだけで暮していました。母親は出て行ってしまい行くえ知れず、父親は出稼ぎです。破れた長靴、湿った寝具、児童労働と私たちが見聞きしている経済成長まっただなかの中国の姿とはかけはなれています。インインたちが特別なのではなく糞拾い(肥料用?燃料用?)で出会う同級生の兄弟も同じ境遇です。久しぶりに戻ってきた父親は妹二人を出稼ぎに連れて行き、インインは祖父と暮すことになります。そして、後半同じ年頃の女の子を持つ女性と一緒に父親が帰ってきたりと、インインの環境は揺れ動きます。勉強をしていると祖父からは「勉強より羊の世話をしろ」と言われたり、伯母の家ではいとこたちが食べているリンゴをもらえなかったり、むごい仕打ちをうけますが、それでも文句ひとつ言わず仕事をしているインインが感動的です。
タバコは 祖父と父親がキセル風のタバコをたびたび喫煙 (××)。父親は水タバコ も吸っていました(×)。 周囲にも喫煙者がたくさん いました。貧しい人ほど喫煙する、のでしょうか。
インインが常に咳をしているのが大変気になりました。