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アウトレイジ 最終章

2017-11-06 | 2017日本語映画評


「アウトレイジ 最終章」 R15+ 北野武監督 △

 暴力団を描いた北野監督の「アウトレイジ」シリーズ最終作です。
 関東の山王会対関西の花菱会の抗争に敗れた大友(ビートたけし)は済州島に逃れ韓国と日本の裏社会を牛耳る張会長(金田時男)の下にいました。花菱会の花田(ピエール瀧)が済州島でトラブルを起こし張会長の部下を殺してしまいます。激怒した大友は日本に戻り過去の精算の機会を伺っていました。一方、花菱会では幹部たちの権力闘争が裏表でそれぞれの思惑がからみ激しくなってきました。果たして決着は着くのでしょうか。
 派手なドンパチが多く特に無差別に乱射する場面は現実にはありえないと思います。唯一、警察と暴力団幹部との癒着などは現実にもありそうな話でした。
 また、俳優たちに凄みがなくちょっと苦虫を噛んでいるような顔をしているだけでした。ビートたけしもいつものギャグのような台詞もあって「もしかしてコメディなの?」と勘違いしそうでした。西田敏行などはどうしてもヤクザには見えず、「ハマちゃん」か「ナミヤ百貨店」のキャラでしかないようです。あまり映画には登場しないような新鮮な強面の俳優を探し出してほしかったです。黒塗りの車を出迎える若い組員たちの姿も、体育会の先輩への挨拶を聞いているようでした。エキストラにもこだわってほしいものです。
 良かったのは、タバコがほとんど登場しなかったことです。灰皿はテーブルの上に何回かありましたが、冒頭で大森南朋がちょっと口にした程度で(△)多くの中高年俳優の健康を守った点では大いに評価したいと思います。 

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