かづの駄日記  ~ kadzuno・da・nikki ~

秋田県鹿角市から気ままに綴る、名も無き田舎者の喜怒哀楽、一期一会。

21年経っても・・・

2009-07-13 08:26:46 | みちのく号の車窓から
寝付けないまま一晩中雨の音を聞いていました。

雨は打ち寄せる波のように強く、弱くを繰り替えし21年前の記憶を呼び戻し続けました。

産婦人科医師からの出産直前での胎児に異状があるとの宣告、出産直後今後の資料にすると泣く子供を何枚も撮影された事、次の日転院先の医師からの延命治療はしないと言う死の宣告、お腹を空かし泣き続けるが免疫力が無いので点滴以外は与える事が出来なかった事、それでも機械の中に手だけ入れさせて貰うと差し出した小指を小さい手で握り返して泣き止んで笑う仕草を見せた時は、場所をわきまえず泣いてしまった事があの感触だけは忘れない。

母親が産後の肥立ちが戻りやっと対面でき、医師の計らいで抱かせていただいた3日後まるで母親に抱かれる事を待っていたかのように旅立った、用意した産着を着せてあげられたのはNICUを出て家に戻る時だった事・・・

あの世では歳は取らないのだと言う・・・

お前の二十歳の晴れ姿は想像の中だけだが、姉さんたちに似てきっと可愛くて綺麗にちがいない・・・