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2001年9月 第3部の始まりからブラジリアンプラザまで

2001-09-01 16:56:01 | 津軽三味線
2001年09月03日(月)
20010903
第二部、第一部はこちら
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津軽三味線入門 第2部(父が三味線くれるところから、老人ホーム慰問まで)
津軽三味線入門 第1部(三味線を初めて触ってから、発表会出場まで)
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2001年09月04日(火)
20010904
津軽三味線入門 第3部
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初めて三味線を手にしてから早2年半。
面白いけど難しい。難しいけど面白い。

アメリカから帰ってきてからは月3回、公民館活動としての三味線サークルと、
「ジャパネスクの津軽三味線ビデオ講座」の2本立てでやっています。

三味線サークルの方は、先生がもともと東北民謡系(特に秋田)の唄の先生なので、
「唄いやすい伴奏とはどんなもんか」が中心。例えばリズム、テンポ、音程、強弱、バランスなど。
演奏中にどうやって音程をキープするか、とか、どこで溜めを作ればノリが出るか、とか。
そういう事を習っている。
「本当は唄を先にやればどんな伴奏がいいか、実感できるんだけどな」
とういうことなので、唄も習っていくことになるんじゃないか。
「オレの知っていることは全部教えるからな。最短距離で行けるように教えてやるからな」が先生の口癖だ。

ビデオ講座はもろ「津軽三味線」で、かなりのハイレベルだ。
合奏曲あどはだり、あどはだりパートⅡ、津軽民謡メドレー「黒リンゴ甚句奴」、津軽じょんがら新節伴奏、と進んで(「弾いて」じゃないことに注意)、これから鯵ワイ十三小唄、小原旧節、津軽タント節、津軽俵つみ唄、...と進んで行きたいな、と思っています。
こちらは「実戦が何よりの稽古」という事で、イベントでの演奏やストリート演奏に混ぜてもらっています。何だかすごいぞ自分。こんな展開になるとはちょっと思っていなかったな。

まあ、そんな感じで津軽三味線入門第3部、綴っていきたいと思います。

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2001年09月08日(土)
20010908
兵庫支部稽古会
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ジャパネスク倶楽部兵庫支部の稽古会に混ぜてもらう。
今回の目標はじょんがら新節をとりあえず終わりまで弾けるようになるというのと、あと、できれば鯵ヶ沢甚句。変な指使いになる前に矯正しておきたい。
やっさん、おけいさん、Pちゃんに教えてもらう。
おお。おおおやっぱりレベル高いぞ兵庫支部。
ニュージャージーにいた時からずーっと謎だった新節の下の句のところがようやくわかる。
おおそうか。そうだったのか(遅いって)。
鰺ヶ沢甚句も何となく流れはわかった。細かい部分はまた群馬帰って練習しよう。
ジャパネスク倶楽部兵庫支部の皆さん、大変お世話になりました。
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2001年09月10日(月)
20010910
あんまり関わるのよそう。
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10月7日の発表会に向けて練習する。
自分の担当は「秋田節」、「外山節」、「津軽タント節」の3曲だ。
「先生、三味線屋さんはまだ来ないんですか」
ずっと細棹で練習してた矢島さんは最近、とっても新しい三味線が欲しいみたいだ。
先生のお師匠さん(最近亡くなった。ご冥福をお祈りします)は横浜で邦楽店を経営している。
三味線も扱っているので、先生がそこに電話をすると営業の人がわざわざ群馬までやって来る。
先生は、「本当は矢島さんには、三味線の仲介はしたくない」と言っていた。
「後からいろいろ文句言われるのはイヤなんだよ」
後から文句を言ってきそうな人というのがわかるらしい。
ふーん。
色々ありそうだが、あんまり関わらない事にしようと思う。
自分も皮を張り替えたい。でもあんなにみんな破けてると聞くと、ちょっと怖い。
その間練習できなくなるし...。
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2001年09月11日(火)
20010911
欲張りすぎ
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練習対象の曲をMDに順番に録音する。これで一緒に弾いて練習しよう。
あどはだり、黒リンゴ甚句奴、あどはだりⅡ、津軽じょんがら新節、鯵ワイ十三小唄、津軽タント節、小原旧節、...
欲張りすぎですな。
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2001年09月16日(日)
20010916
三味線の宿命
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皮の張り替えを決心する。
ジャパ屋本舗にお願いするか、地元の三味線屋に頼むか、先生のお師匠さんのところに頼むか、長瀞の三味線工房にするか。
ま、何事もトライ。
今回は近所の三味線屋で張ってみよう。
「いらっしゃいませ」
「あのー、三味線の皮を張り替えたいんですけど」
「拝見いたします」と店の主人がうやうやしくワシの仁志2号(三味線の名前)のケースを開ける。
「破れたわけじゃないんですね」
「ええ。音が何というか、ペコペコって鳴るんです」
「うーん...緩んでるし、皮も薄いですね」
大宮でジャパ龍さんが全く同じ事を言っていたな。さすがジャパ龍さん。
「もっと厚い皮を使って、思いっきり張らないと、あの津軽三味線独特の音は出ないんですよね」
ふーんそういうものですか。ついでに色々聞いてみる。
「あの、今回初めて皮の張り替えをお願いするんですけど、三味線屋さんに『こういう音にしたいんだ』と説明するにはどうすればいいんですか?」
「お客さんの場合だと、さっき『音がペコペコする』っておっしゃってたでしょ。そういうので大体わかります」
本当は、(去年の全国大会に出た渋谷幸平さんみたいな音に近づけたいんですけど)と言いたかったが
「では買い替えですね」と言われそうな気がしてためらった。
で、次の質問。
「皮が破ける危険性を最小限にするにはどうしたらいいんですか」
「皮が破けるのは、乾燥と吸湿を繰り返す過程で、強く張った皮が張力の変化に耐えられなくなって裂けるんですよね。津軽三味線の場合は強く張ればそれだけいい音がします。でもそれだけ破れやすくなるんですよ。ですから、急激な湿度の変化を与えないようにする、という事でしょうね。ただもう、皮が破けるというのは、三味線の宿命みたいなもんですね。で、どうします?両面張り替えますか?」
「とりあえず表側だけお願いします。いくらですか?」
「4万4千円。それに消費税です」
一瞬のめまい。両面って言わなくて良かった。
「わ...わかりました」
10日後にできるそうです。

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2001年09月22日(土)
20010922
けん玉居酒屋で三味線を弾く
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横浜のジャパネスク倶楽部稽古会に参加する。
夕方まで「あどはだり」を練習した後、みんなで野毛の居酒屋に飲みに行った。
ここの店長はけん玉日本チャンピオンらしい。店内に賞状やら新聞の切り抜きなんかが飾ってあった。
「店長!けん玉の妙技見せてよ」
宴もたけなわのところで店長にリクエストしてみる。
店長はまんざらでもなさそう、というかうれしそう。
けん玉の穴に刺すのは序の口で、我々のテーブルの前で次々とアクロバティックな技を披露する。
「うおーっ」と大げさに驚いて見せる倶楽部のメンバー達。
店長大乗り気でさらにパフォーマンスは続く。
玉の方を持って、本体を振り回し、穴に刺す大技が見事決まって一同やんやの大拍手だ。
「いやーすごかった。じゃあお礼に我々が三味線を弾きましょう」
「いや、他にもお客さんいるからいいよ」
嫌がる店長を無視し、各自、勝手に三味線を取り出して調弦を始め、5人であどはだりを弾いて聞かせる。
神奈川支部はある意味すごい。敵に回したくない。
***
「もう閉店だから帰ってくれない?」
「もう閉店?じゃあ焼酎お湯割り」
時計は既に12時を回り、群馬行きの電車はもうない。
という所までは覚えているんだけど...。
(つづく)
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2001年09月23日(日)
20010923
みなとみらいで朝稽古
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明け方目を覚ました。
頭が割れるように痛い。
そうか、ゆうべは横浜のかとべんさんの家に泊まったのか。
けん玉居酒屋から、どうやってかとべんさんの家まで来たのかまったく記憶に無い。
「かとべんさん、駅まで送ってよ」
最寄りの駅まで車で送ってもらっている途中、かとべんさんがぼそっと言った。
「たまにしか会えないし、せっかくだから早朝稽古しようか」
横浜ベイブリッジが真正面に見える公園で、かとべんさんと早朝稽古をした。
津軽タント節の練習をしていると、車椅子に乗った女の人目の前を通り、介護の人と一緒に聴いてくれた。
調子に乗って、あどはだりと鰺ヶ沢甚句、ワイハ節を弾いた。
喜んでくれたみたいで良かった。
気がついたら時計の針は8時過ぎに、マックで朝食を買って群馬行きの電車に乗る。
寝過ごさないようにしないとな。
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2001年09月25日(火)
20010925
ひと皮4万4千円なり。
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三味線屋から電話が来た。
「皮の張り替えができました」
さっそく取りに行く。

「ごめんください」
店に入ってすぐ自分の三味線ケースを見つけた。
「どうぞご確認ください」
ご主人がうやうやしくケースを開ける。
ご確認を、って言ったってな。
なにすりゃいいの。
とりあえず音あわせして、「結構です」などと言う。
「きつめに張っておきましたから」
「(ベベーン)ところで、もしこれが明日、破けたらまた4万4千円ですか?」
「(平然と)そうです。『1日だけもてばいいから目一杯張ってくれ』とおっしゃるお客様もいらっしゃいますので」
オレは何もそんな風に頼んでないぞ。

しげまるさんが頼んだ三味線屋は3ヶ月保証だそうだ。
つまり、3ヶ月以内に皮が破けたら無料で張り替えてくれるらしい。
うーん、なんて良心的な三味線屋さんなんだ。
どこの三味線屋?と聞いたら、東神奈川のS邦楽店だという。
げげっ、それって以前、営業の人とケンカになった三味線屋だ(「津軽三味線入門」第一部参照)。
そう、「30万の三味線を買った人は、じきに飽きてやめてしまうけど、50万の三味線を買った人はもったいないから続ける」と言い放った、あの三味線屋なのであった。
うーん....。

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2001年09月26日(水)
20010926
妻、清水寺から飛び降りる
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30万の札束を前に、腕組みをして考える。
「三味線、本当に欲しいのか?」
「うん。(訴える目」
「じゃあこの30万円、やる」
これでバイオノートを買おうと思っていたが、ヨメはんにあげることにした。
パソコンはどうせ半年で古くなる。
三味線は、いいのを買えばそれなりに長くつきあっていける。
「足りない分は自分のお金を足して、好きなの買いなよ」
「えーっ、いいの?きゃーっ。じゃあ、あたしの貯金から20万足して、ジャパ龍さんから50万の三味線買っていい?」
「ああ、ええよ」
「きゃーっ」
***
数日後。
夕方家に帰ると、薄暗い部屋でヨメはんが、ふぬけのようになっていた。
「どうした」
「40万足して、な、70万の太田しゃみ、注文しちゃった」
でーっ。
”太田しゃみ”とは、札幌の三味線屋さんのことで、ジャパ龍さんをはじめ、今年の弘前の全国大会に出たSinnさん、やっさん、プロを目指すPちゃんもそこから買ったらしい。
あんた、プロ目指すんかい。
「だって、一生ものでしょ?これ買ったらもう、つぎ買っていいって言わないでしょ?」
そりゃそうだ。
太田しゃみは、以前からあこがれていたらしい。
「何だかあたし、力が抜けちゃって....。 はらほろひれはれ」
11月頃には届くそうです。
どんなのが来るか、楽しみだなー。
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2001年09月28日(金)
20010928
騒音三味線完成
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悲しい。
せっかく4万6千円も出して皮を張り替えたのに、ただでかい音がするだけになってしまった。
撥の打ち方とか、駒の高さとか、セットする位置とか、糸の太さとか、色々関係するんだろうけど。
現在試行錯誤中。
うーむ、どうしたらいいんだろう...。
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2001年09月30日(日)
20010930
おしかけ出演交渉してみる
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「いくら稽古しても発表の場がなければ張り合いが出ない」
確かにそのとおりだ。
よし、どっか弾かせてくれるところを探そう!
ということで、「ブラジリアンプラザ」に行って来た。
ここはブラジル人向けの雑貨や食料品のテナントが集まるビルで、2階のカフェでたまにラテン音楽の生演奏をやっている。
ここだったら多人数で押しかけて津軽三味線弾いてもOKなんじゃないか。
さっそく、店の責任者と話しをさせてもらう。
「...ということでぜひ、ブラジルの方々に、生の三味線の音を聴いて欲しいんですっ!」
「あーはいはい、主旨はわかりました。でも今、決算で忙しい。10月になったらここに電話してよ」
名刺をもらった。
何だか雷波少年のノリだな。
カルロス島袋さんか。先祖は沖縄からブラジルに渡ったに違いない。
まあとにかく10月に入ったら電話してみよう。
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1 コメント

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ラテン音楽だいすきです。 (maifuna)
2005-02-05 22:01:04
シェリトリンド、ア・モーレ、ペルフィディア

こんなラテン音楽、うたいたいのです。

ある恋の物語、エストレジータ・・・

歌いたい~!歌いたい。

そんな仲間いませんか~?

踊れないけど歌いたい。これ一筋です。



沖縄のサンシンをものにしませんか?

やってみると結構簡単です。

さんしんを一緒に練習する人いないかな~。
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