どBlog

日々の暮らしをここに記録して未来に役立てよう。

2004年2月 小さな音からカンベリ問題まで

-0001-11-30 00:00:00 | 津軽三味線
2004年02月01日(日)
20040201
小さな音とは
---+---+---+---+++---+---+---+---
本荘追分練習中です。
「やっぱり強弱が足らん、引くところはもっと小さい音で弾けるようにならんと...」
曲に抑揚がない。
大きくスパーンと弾くのも難しいけど、小さな音弾くのも難しい。
「ふーん...イマイチやな、もうちょっとテンポの遅い曲で練習しようか。来週までに船方節、覚えてきて」


----+----+----+----+----+----+----+----+----+----+----+----+----+----+----+----
2004年02月02日(月)
20040202
弘前大会の事
---+---+---+---+++---+---+---+---
分不相応なのはわかっています。
でも、出てみたい。
ずっとあこがれてたし。

どうしよう。

そういえば締め切りとか、申し込み方法とか何にも知らんな。

やっさんに相談してみよう。
----+----+----+----+----+----+----+----+----+----+----+----+----+----+----+----
2004年02月03日(火)
20040203
先生にも相談してみる
---+---+---+---+++---+---+---+---
出るとなったらやっぱり先生にも前もって言っておかないとだめだろうから、相談してみよう。
メールを送ってみる。

翌日返事が来た。


「大賛成です。やってみるべきです。必ず大きな収穫があるはずです。
今だから出来るかも知れません。
 演奏時間内に、流れを作るよう余りテクニックに走らず、年齢に合った演奏が大事だと思う。
 頑張ってください。応援しています」

...いい先生に巡り会えて、わたしゃ幸せもんです。


----+----+----+----+----+----+----+----+----+----+----+----+----+----+----+----
2004年02月08日(日)
20040208
曲弾き
---+---+---+---+++---+---+---+---
「持ち時間は何分?」
「3分です」(たぶん)
「じゃあとりあえず弾いてみて」
メールの件で、秋田船方節はどっかに吹っ飛び、いきなり曲弾きの稽古が始まった。
弾き終わると、先生はしばらく腕組みをして考え込んでいた。
「あのな、ン百万の三味線にカンカンの皮を張って、ン十万の撥で超絶技巧をこなす人と、今のあんたが同じようにやろうとしたって絶対かなわないやろ」
「はあ」
「例えばな..」
と言って先生がおもむろに三味線を取り出した。
駒を外して地唄用のものに替え、さらに十円玉を2枚挟んで駒高を思い切り高くする。4分超えとるな。
弾くとボヨーンと昔風の音がした。
それで昔唄風のじょんがら節を弾き始めた。
うおー。
「...とまあ、極端な例だけど、例えば昔の越後のゴゼさんが弾くようなのは、皮ももうボテボテで、超絶テクニックもないけど、素朴で、浜辺にひとりポツンと立っているような寂寥感がある。迫力と勢いのある演奏もいいけど、こういう素朴で、アダルトな雰囲気のじょんがらもある。考えて見て」
「...はい」
「強弱をつけて弾いているつもりでも、聞く側には自分が思っているほど伝わらないもの。よっぽど強弱つけないと。一本調子の演奏は聴くほうもつらい。どこかにな、ふっと引き込むような、小さな音入れて。ちょっと弾いてみて」
「こうですか」
「まだ小さく」
「....」
「ま、練習やな」
「はい」
「その前に音合わせ適当だな。いまだと音合わせの段階で落ちる。ただ音を合わせりゃいい、というのじゃなくて、前で音を締めて、後ろでパーンと。これも強弱」
....難しい。
「どうやったらいい音が出るか、研究して。糸が皮に対して水平に振れるより、軸を中心に回転したほうがいい音が出る。撥の位置、角度。親指の位置、打ち方、色々研究必要」

....うーむ。

----+----+----+----+----+----+----+----+----+----+----+----+----+----+----+----
2004年02月11日(水)
20040211
リンゴ追分
---+---+---+---+++---+---+---+---
最近、朝晩は冷え込むけど昼間は暖かくなってきた。
今日も北関東地方は小春日和。久しぶりに外で弾こう。
近所の河川敷で秋田船方節を弾いていると、
「それ、津軽三味線ですか?」
と、男の人に声をかけられた。
「楽器は津軽三味線と同じものですけど、弾いているのは秋田の曲です」
と答える。そこからしばらく話をした。
「実は私、二胡を習っているんです」
えーっ。
「車に積んであるので持ってきます」

河原で各々三味線と二胡を抱えて腰掛ける男ふたり。
中国の曲を弾いてもらった。
川面に浮かぶ水鳥や風にゆらぐススキと、曲がマッチしてとてもいい。
...すばらしいですな。
二胡のコツは、「唄うように弾く」のだそうです。
ふーん。

何か一緒に弾けるものはないかとしばらく考え、
「リンゴ追分はどうですか」
ということになり、二胡のメロディーに合わせて、怪しげに伴奏をつけてみた。
結局3時間近く河原にいて、さすがに体が冷え切ってしまったけど、面白かった。

----+----+----+----+----+----+----+----+----+----+----+----+----+----+----+----
2004年02月15日(日)
20040215
三味線屋さんとのつきあい方
---+---+---+---+++---+---+---+---
ツボの部分が磨り減って、音が割れるようになってきたので、カンベリ調整に出すことにした。
1週間後、できましたと連絡があり、取りに行った。
「2万円です」
これって高いのか安いのか。

糸を買っても明細をくれず、トータル金額でしか言わなかったり、事前に「いくらです」と言ってくれない三味線屋さんにはどうも不信感がつきまとう。全部「時価」のすし屋みたいだ。

家に帰って弾いてみる。やっぱり3の糸が割れる。
弾き方なんだろうか。

※今日の反省
聞きづらくても値段は事前にきちんと確認しよう。
受け取る時に試奏して確認し、わからない事はどんどん聞こう。

----+----+----+----+----+----+----+----+----+----+----+----+----+----+----+----
2004年02月22日(日)
20040222
カンベリ問題その後
---+---+---+---+++---+---+---+---
ある人から「念のため糸や駒を変えてみて、どこがどうおかしいのか具体的にしてから三味線屋さんに相談したほうがいいよ」とアドバイスもらったので、まず3の糸を張り替えてみた。
そしたらかなり改善された。糸によっても音が割れたりするのか。
ちょっとびっくりした。
それでもかすかに音が割れるような気がするので、とりあえずこの状態で三味線屋さんに持って行く。
「これはカンベリ調整不足が原因じゃない」と断言された。
「糸か皮です」
「3の糸は替えたんだけど...」
「1の糸が基本だから、3だけ替えずに全部張り替えてみてください」
早速全部新しいのに張り替えたら良くなりました。
「まだ気になるようなら、そこから先はたぶん皮だね。カンベリは問題ない。気にするなら他のところを気にしたほうがいいよ」
と言われ帰ってきました。
三味線屋さん、疑ってごめんなさい。
でも自信持ってやってる事がわかってよかったです。

皮どうしようか。確かに古いし。
でも破けてないのに張り替えるのはもったいない。
うーん。金かかるなあ...。

----+----+----+----+----+----+----+----+----+----+----+----+----+----+----+----

コメントを投稿