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バリー・グリーン著「演奏家のための心のレッスン」

2012-12-23 18:21:30 | ブックレビュー

昨日からまたこの本を読み始めました。


以前自分が引いたアンダーラインのところだけ読んでもすごくためになるし、
日常生活で心の平和を保つのにも役立ちます。

もともとこの本はテニスのレッスン本に端を発しています。
目に見えない自分との闘い「インナーゲーム」をどう制するかというテーマです。
それを楽器演奏者向けに仕立て直したのがこの本です。

全体的なパフォーマンスを上げるには、技能向上もひとつのやり方だけれど、
緊張を克服して潜在能力を100%出すやり方もあるのだということ。

今日、稽古日だったんですけど、

ちょっと衝撃的な気づきがありました。
それは三味線を弾いているときの師匠の顔、表情です。
師匠は三味線を弾いているときとお茶を飲んでいるときの表情がまったく変わらない。

これはなかなかやろうと思ってもできないことです。
必ずどこかに力が入る。
口がモグモグ動いたり、
目をぎゅっと閉じてしまったり、
何度もまばたきをしたり、

必ずどこかに力が入って不自然になるものなんです。
ところが三味線を弾いてる時の師匠の表情にはそういった不自然さがまったくないんですよね。

弾きながら、たまに自分の指使いを見たり、撥を見たり、歌い手に目をやったり、太鼓に目配せしたり。

師匠は棹を見なくてもツボを正確に押さえられるはずなのに、あえてたまに棹を見ています。
たぶんチェックポイントがいくつかあってそれを確認してるんだと思うんですよね。
単純に目でツボを追っているわけじゃない。

ここのツボのときは指がこうなってるべき、
ここでは撥はこうなっているべき
みたいなチェックポイントがあって、
音を聴きながらそれを確認しているんじゃないかと思うんですよね。
調整というか。

何かがピカッと光ったような、
そんな気づきでした。

よし、やってみよう!