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永遠のテーマ (その2 撥打ち編) 

2006-10-11 09:12:52 | 津軽三味線
撥打ち。

苦手です。

打つ糸によってアプローチは違うと思うけど、
まず大事なのは、

「1の糸をちゃんと打ち抜く」

事じゃないですかね。

これだけでもちゃんとできれば津軽らしいもんね。

昔、Sinnさんに

「1の糸だけ一日中弾いていると、そのうち"抜けた音"に変わっていくよ」

と言われ、やってみたらできるようになった気がする。

イメージとしては、糸を狙って打とうとしない事と、
三味線の裏側に糸があるつもりでそこまで打ち抜く。
そうすると糸がある位置で撥の加速度がMaxになるかと。

振り抜きに必要なのは、スピードではなく加速度。

何故なら

力=質量×加速度

で、腕の筋力ではないからです。

打った後の撥を皮に押し付けるか、バウンドさせるかは音の好みによります。
「押し付けたほうが津軽らしい」という人もいれば、
「ボクシングだって引きを意識するから強いパンチが出せる」
と、様々です。

撥を団扇をあおぐように振りかぶって打つか、
皮に対して平行に持ち上げてそのまま落とすか、
肘を固定して手首中心にして打つか、

これも人様々です。

どの音が心地いいと感じるか。
結局それだけだと思う。

打つ位置も大事です。
自分の場合、弾いてるとどんどん撥が太鼓の上の方に移動していってしまうので、
撥位置を確認する曲中ポイントを決めてます。
それは、

「細かい小技の後、次に思い切って弾く時」

です。

確認の方法は、もう、撥の方見ちゃうケースが大半ですけど、
根緒の先を立てておいて、そこに右手の小指が触れるかどうかで判断したりしてます。

あ、1の糸だけで終わってしまった。