どBlog

日々の暮らしをここに記録して未来に役立てよう。

異動決定

2006-08-07 19:43:56 | What's up?
朝、出社前に診療所に寄り、最初に過呼吸が起きたときに診てくれた先生に会いに行く。
「先生、群馬に帰れるように協力してもらえませんか」
「診断書に『異動させたほうがいい』って書けって事?」
「できれば」
「悪いけどそれは無理だね。そういうの、しないことにしてるんだ」
「上司が『しばらく休んだら、またがんばって欲しい』って言ってるんです。『それが無理なら代わりの人連れて来い』って」
「うーん。そりゃちょっと違うな。休養は根本的な原因解決とは違うからね。そうじゃなきゃ君もこんなに苦しまないはずだし」
「そうなんですけど、ちゃんと筋道立てて説明しきる自信がないんです。でもお医者さんの診断書だったら複雑な説明不要でインパクトあると思うし」
「ごめん。さっきも言ったけど、それはできないんだよ。予想外のところに異動になったりすることもあって。こういうのってプラスの方向に働くとは限らなくて。そうなっちゃうと医者の立場では救済できなくなっちゃうんだよ」
「...わかりました。じゃあ、『きちんと心療内科に通いたい。単身赴任の状態のまま通院するのは無理がある。だから群馬で治療したい』っていうのは、説明として筋が通ってます?」
「うーん、筋通ってると思うよ。ただ群馬戻れば、それだけで治ると僕は思うけどね。自分で納得したいなら地元の心療内科に行って見たらいいと思うよ」
「今飲んでいる薬、やめるきっかけはどうすればいいですか」
「良くなってくれば自然に飲むことを忘れるようになるよ。そうなったら飲まなくていい。別に飲むの忘れたからどうなるって薬じゃないからね。不安になったらまた飲めばいいし」
***
事務所に出社する。
ちょっと息苦しいけど前もって薬も飲んでるし、過呼吸対策のビニール袋も持ってきたから大丈夫だ。
たまっているメールのチェックをする。
メールタイトルだけ見て、どんどん捨てて行く。どうせ読んだって頭になんか入らない。
11時。
上司の山岡さんと、もうワンランク偉い大澤さんとワシの3人で会議室に入った。

こっちから3つ話をした。

・家族は今3人で、3人が各々バラバラに一人暮らしをしていて、それぞれが病気になったり、精神的に不安定になったりしている
・自分の能力ない部分は自覚していて、レベルを上げようとすればするほど体の調子がおかしくなってしまう
・なので状況をひとつずつ解決するために、群馬で病院に通いつつ、家族のフォローをしたい。
・プロジェクトが失敗したのは自分だけのせいじゃないと頭で思っていても、心の中で自分を責めていて、どうしてもその気持ちから抜け出せない

しばしの沈黙。

「...よっしゃ。はまじ君。君、群馬へ帰りなさい。仕事どうこうの前に自分の健康が大事。その次に家族が大事。それから仕事や。異動日は最短で手続きしなさい。山岡君、それでええな?」
「ええ、僕もそう思ってました」
(うそばっかり!)と思いつつも、
「ありがとうございます」
と頭を下げる。
「最短ですと8月21日付けですかね」
「ほならお盆休み明けから群馬やな。会社に来ると苦しいんやろ?ボクも経験あるで。家族と一緒におったほうがええよ」
「はい」
「人とたくさん話したほうがええよ。特に家族と。コミュニケーションの質より量やで」
「はい」
「よっしゃ、決まり。8ヶ月間大変だったな。お疲れさん」
「腹減ったな。メシいこか。」

全身から力が抜けていた。エネルギーを使い果たしていた。

午後、会議に出て、夕方事務所を出た。
夕焼けだなあと思った。
大阪来てから、夕焼けが見られる時間帯に帰ったことがなかった事にそのとき初めて気づいた。

きれいだなあ。