いい気味です。
森喜朗氏。
この方は、総理大臣になる前から問題のある人物として僕は認識していました。
理由は、いろいろありますが、いちばん記憶に残っているのは、「たんつぼ」発言です。
「大阪人は金儲けばかりに走り、公共心も選挙への関心もなくした。言葉は悪いが、たんつぼだ」
当時、ある意味、内容は絶妙に言い当てているのですが、一定の地域の人たちを「たんつぼ」とたとえるのはどうかしています。「言葉は悪いが…」とわかって言っているのですから最悪です。
「この人が総理大臣になったら嫌だなぁ。」と当時思っていたのですが、そう遠くない時期に、トットと総理大臣になってしまいました。
それも、病気で倒れた小渕恵三氏の後任として、当時、密室で勝手に決められたとして、野党から批判されたあの時です。
今回、問題を起こした森氏当人が後任を指名してしまうという、この感覚が、公的な役職を開かれた決め方ではなく、勝手に密室で決めてしまういう点で似ていて、この20年以上の間にまったく日本は変わっていないのだなぁ、と、違う意味で感心してしまいました。
そして、そもそもの問題であった女性蔑視、差別の問題について、何ら進展があったわけではなく、世界に今回の件で日本が変わることをアピールできる良いチャンスだったのに、それも完全に逸してしまいました。それに辞めるのも遅かったですね。
さらに、指名した後任が川淵三郎氏。
この方も一般的には功績もありますが、問題もある方です。
基本的に顔は変わりましたが本質的には何ら変わらない人事、交代劇です。
またもうひと悶着ある可能性が濃厚です。そうなれば泥沼化します。この先どうなるか心配でたまりません。
そして、どちらにしても森喜朗氏には今後一切表舞台には出てきてほしくないです。見たくないです。