独り合点(ひとりがてん)

きもの業界をステージとした、ビジネスと生活スタイル、および近況。

第3期自学自習塾(3)西陣③

2011-08-07 | 自学自習塾

まあるい、どこかコミカルな織り柄ですが、うさぎのおしり。すくい織の技法で織り出したモノですが、この丸みを出すのが一苦労。この柄を織り出した職人さんは、茶目っ気たっぷりの職人さんで、新しいモノにも挑戦し、工夫されるので安田さんが考える現代感覚の図案は、もっぱらこの職人さんに出すそうです。職人さんの性格が織り出す柄にも出てくるから不思議で、その職人さんの腕や性格を考えて注文を出さないといい帯が出来ず、味が出ないそうです。新図案の場合、まず最初の1本は手応えや感じを掴むための試作品みたいなモノで、上手く行く場合も、もう一工夫という場合もあるとは、安田さん。このうさぎもおしりの丸みが出せずに最初の1本は没に。この職人さんの得意技の1つに、紙に描いたユーモラスな大津絵を織り込む紙布を織り込んだ帯がありますが、カボチャとハイヒールを描いたシンデレラ、アンブレラなど、思わずクスリと笑ってしまうような愉しい帯が多いのも、新しいモノを積極的に表現しようという職人のチャレンジ精神か。伝統の街にも面白い職人さんがいます。11月の自学自習塾は、この職人さんの工房にお伺いし、学びます。

 

*第3期の自学自習塾は9月14日から1月まで5ヶ月、学びます。ただいま塾生募集中です。参加ご希望の方は、FAX03-6808-1819か、メールinfo@arecole.comにてお問い合せ下さい。詳しい資料を送り致します。なお参加者は11名限定で、早いモノ順に受け付けます。


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