西陣がそうであるように、京都のモノ作りは伝統的に分業制。ちょうどオーケストラのように、それぞれのパートを担う、腕を研鑽した職人達をプロデューサーである悉皆屋さんやメーカー問屋、卸問屋と言われる人たちが、独自に職人達を編成して1枚のきものや帯を作ってゆく。当然指揮者によって編成が違い、奏でる音が違うように、作られるきものも違ってくる。しかし一方で、さらに工房の個性やオリジナル性を大事に活かしたモノ作りをする場合、ポイントをしっかりと押さえて、工房に人を抱え込まないと思うようなモノ作りが出来ない。成謙工房もその1つ。といっても草稿を描く職人を2人も3人も、しかも若手を抱え、「着たい人の気持ち」を大事に考え、1枚1枚の図案にこだわっている工房は珍しい。だから伝統的でありながら、革新性、冒険が随所に見られ、物語が作品を活き活きとさせている。どのきものも帯も上がりの品の良さには思わず背筋を正したくなるような気品に満ちている。3期の自学自習塾は、成謙工房に学びます。
*第3期の自学自習塾は9月14日から1月まで5ヶ月、学びます。ただいま塾生募集中です。参加ご希望の方は、FAX03-6808-1819か、メールinfo@arecole.comにてお問い合せ下さい。詳しい資料を送り致します。なお参加者は11名限定で、早いモノ順に受け付けます。
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