独り合点(ひとりがてん)

きもの業界をステージとした、ビジネスと生活スタイル、および近況。

貸しミシン空間

2012-02-18 | きもの

日本縫製機械工業会、いわゆるミシンの製作会社の組合の発表によるとミシンの国内生産のピークは1968年、400万台。普及率は85%前後。しかし現在は6万3000台。それでも普及率は70%前後と高い。しかし我が家を例にとると当時最新鋭の非常に高額なミシンがあるが、子供が入園、入学したときに指定の運動靴袋や画材袋などを作って以来だから10年は、物置状態にあります。今朝の東京新聞には、やはりこの時期に入園・入学グッズ作りで、レンタルミシンが大忙し、と報じられていました。普段あまり使わないので、ミシンを持っていない人も多いし、手芸教室は時間の都合で通えないし、という母親のために、1時間500円からミシンをレンタルをするお店が人気とか。このお店は、ミシンを楽しんでもらえる環境作りにと、カフェも併設されているそうです。

さてそこで、ですが、いま月刊アレコレ・着る人委員会の3回目のアンケート「きもの周りのベスト1&ワースト1」の回答を集計中ですが、いろいろ面白い発見や疑問が出てきた。たとえば「安全ピン」。半襟留めはじめ、そこそこに活躍する構便利な小物?で人気なのですが、今ひとつ掘り下げて聞いてみると、ピンの先が「甘い」ものがあり、なかなか布地に刺さらなかったり、生地に穴をあけてしまったり、挙句は裂いてしまうような鈍らな安全ピンがあり、安全ピンならどれでもいい、というわけではないこと。それは、いろいろなものにも言えることで、掘り下げると安全ピンの「ブランド」まで確認しないと、便利ですとは紹介できない。そこが悩みです。帯の花邑さんや仕立ての直やさんなど、日常的に針やハサミを使ってらっしゃる方に聞くと、なるほどというものが多い。ミシンが家庭になくなり、裁縫道具が無くなりつつある現在。裁縫道具といえば100均や粗品のような裁縫道具では、みんなその場しのぎのものばかり。そんな針やハサミで裁縫なんかできるわけがないし、そんなつもりもないと思うのですが、いい道具はそれなりの金額はしますが、使い勝手は納得できます。ここらで呉服屋さん、一流の針やハサミをそろえ、和裁教室、というほど大袈裟なものではなく、チクチク教室、中学生の裁縫教室程度のものを開催されたはいかがでしょうか。肝は一流の、使っていいものをそろえること。ついでに悪いものも比較でそろえる。案外、参加者は多いと思うのですがー、どうでしょうか


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