独り合点(ひとりがてん)

きもの業界をステージとした、ビジネスと生活スタイル、および近況。

近代着物の歴史(6)番外・振袖

2012-01-29 | きもの

閑話休題。サッカーの澤選手の振袖姿、園遊会でもそうでしたが、FIFAバロンドールの表彰式もよかったですね。これだけ注目の人が、ハレの場で振袖を着る、その影響力は大きいものがあります。実際、沢選手と同じ振袖がほしい、と注文もあったとか。振袖が成人式で終わりではさみしい。以前、ウィーンの舞踏会、バルにきもので出席したとき、なんと羽織袴でしたが、ワルツ踊るのに一苦労で、七五三のように雪駄に紐をかけ脱げないようにしましたが、その時ご一緒した60歳の方が、お孫さんのグリーンの絞りの振り袖姿で参加し、ブラボーの嵐。それはそれは素敵でした。そんなことを思い出しながら思ったことが1つ。振袖を成人式でおしまい!にしないで、もっと振袖を着てもらえるように、様々な提案をしたらどうなのだろうか。成人式のコスプレにしないで、少なくなくとも呉服屋さんは、日本人の大人の正装としての「振袖」の存在価値をキチンと紹介してほしいもの。それにしても澤選手の帯結びが「ふくら雀」らしいのには、ちょっと考えさせられましたが、では20代半ば、あるいは30に手が届こうという女性に、どのような帯結びがいいのか、ふさわしいコーデの提案、必要じゃないでしょうか。