独り合点(ひとりがてん)

きもの業界をステージとした、ビジネスと生活スタイル、および近況。

あづき3粒

2012-01-11 | 日々雑感

11日は鏡開き、蔵開き。そして大事な人の誕生日。子供のころといっても、私が小学校低学年の昭和30年代は暮れに親せきで集まって餅つきをし、お供えも自宅で作っていました。近所も同じようなもので、数日のうちに数ヶ所で餅つきがあり、その都度見学にゆき、お相伴にあずかったものです。鏡開きのころには、すっかりお供えも固くなり、ひび割れになっていて、割るのにひと苦労。おやじが甘いものが好きだったので、いつもお汁粉。その習慣も、子供が独立していつの間にか立ち消えに。今朝まであんこを買ってきて一緒に食べようかと思っていたのに忘れてしまった。

お汁粉からの連想ではないが、いま「あずき3粒」という言葉を思い出した。昔の人は小豆を3粒でも包めるほどの布の小切れ、というか端切れでも大事にして、継ぎ当て、はぎ合わせに使ったので、そこから生まれたもったいない、布を大事にした昔の人の暮らしの知恵、というか精神が「あづき3粒」という言葉です。よれよれになったTシャツやひざに穴のあいたGパーン、なぜか捨てられずに、きれいに洗濯して取ってあるのですが、果たして出番はあるのだろうか。ユニクロのTシャツならともかく、きものには出番を与えたいものです。