独り合点(ひとりがてん)

きもの業界をステージとした、ビジネスと生活スタイル、および近況。

アルキメデスの法則

2012-01-06 | 日々雑感

 

この数年、こうげつ・渡辺社長からいただいている日めくりカレンダーを使っている。一時期は1ヶ月ごとのカレンダーも使っていましたが、その日の格言や大安などの六曜、季節の祭りや行事が満載されているので、とても勝手がよく、なじんでいたのですが、今年はいつものように送られてこなかったので、まあー、と思いつつ過ごしてきましたが、やはり何か寂しい。で厚かましいとは思いつつ、メールでお願いしたところ、「明日届くように送るよ」とのお電話。嬉しい限りです。その時に久しぶりに近況をお話ししたのですが、そこで話に出たのが「アルキメデスの法則」。情報化時代と言われ久しく、もしかしたらITのことと誤解し、ネットでの情報検索に満足されている方が多いようですが、生きた情報は「歩いて、目で見て、話を聞いて」という地道な努力が不可欠。そのことを「アルキメデスの法則」というのだそうです。確かにネットでは無料の情報が満ち溢れています。そこにアップされた情報に対する「信憑性や責任」ということが問われることはありません。ある日突然、削除されていることは日常です。情報化時代=ネットではありません。動き、集まらないと、生きた情報は手に入れられません。今年は「アルキメデスの法則」を有効に生かそうと思います。

昨日から東京日本橋、繊維問屋街の堀留・人形町も営業開始。街に活気が戻ってきました。写真は、帯締め帯揚げで有名な龍工房の初春展のディスプレー。一時期は7:3位でしゃれもの:フォーマルものという比率だったものが、この1,2年、6:4くらいとフォーマルものが増えてきたそうです。「祝や」は龍工房の冠婚葬祭用、まさに正装フォーマルの帯締め帯揚げのブランドですが、その品々が持つ品格というか、格調には目を見張ります。実際に手に取ってみると、手ごろなしなやかさ、重さ、その組み具合が伝わってきて、締めよさそうな塩梅が伝わってくる。いい品物、というのは確かに手に、五感に伝わる、という体験。男性ながら、見ていてものがいかに雄弁に語るか、語りかけてくるかが実感できた楽しい会でした。