jump in the box

この小さな箱の中で飛んだり跳ねたりしてみます(笑)

今日も明日もあさっても

2005年02月21日 | 家族
土曜日は嫁さんの誕生日だった。

深夜当番を終えて車に乗り込んだのが23:00すぎ
日付が変わるまでには帰宅したいと少し多めにアクセルを踏んだ。

何とか当日中に帰宅して
「ただいま」より先に「おめでとう」を言った。
「何もしてあげられなくてごめん」と謝ると
「こんなもの送りつけて何言ってんの?」と怒っている様子。
嫁さんの手には嫁さん宛ての茶封筒
中身は健康診断のセットと案内が入っていた。

確かにドラマ「87%」見てて健康診断受けてとお願いをしてはいたが
僕にそんな手配をした覚えはなく、
封筒の会社名も全く知らないものだった。
それに僕の会社関係なら健保組合の名前で来るはずだ。

嫁さんは誤解だと理解してくれたが
一体何故そんなものが届いたのかわからない。

そうでなくとも申し訳なく思っているのに
そんな疑いまでかけられて
僕は大きく凹んだ気持ちで風呂に入った。
情けなくて泣きそうになって
いつもよりも長く風呂に浸かった。

その後はその話題に触れることもなく
いつもの土曜の夜だった。

嫁さんが寝室に向かったのは2時を回っていた。
「やっと寝てくれたか」思わず口に出してため息をついた。
そう、僕はここからやらねばならない事があるのだ。
いや、そういう方面の事じゃないですから(笑)

基本の画像は会社で深夜当番中に作っていたので
背景とレイアウトと文字を入れるだけ。
何度もレイアウトや色合いをやり直したりしながら
「それ」はようやく4時前に完成した。
仕掛けをほどこして寝室に向かい軽い安堵感で僕はすんなりと眠りについた。


我が家では1台のPCを
チーちゃんと嫁さんと僕で共有している。
ユーザー切り替えでそれぞれの設定画面で立ち上がるようになっていて
僕と嫁さんの画面を開くにはパスワードが必要になっている。
やっぱ娘に見られちゃマズイものだってあるからね(爆)

僕と嫁さんはお互いのパスワードを知っているのだけれど
黙って相手の画面を開く事はしない。
ま、する必要がないってことなんだけども(笑)

日曜の朝はいつものようにドタバタだった。
チーちゃんはご飯食べてくれないし
ニパちゃんは朝から食欲旺盛
僕は入れたてのコーヒーとトーストで朝食。

晩飯は嫁さんのリクエストで焼肉を食べに行く事になっている。
昼間は特に予定はないのだけれど
嫁さんの買い物に付き合う予定。

チーちゃんが友達のところへ遊びに出かけて一息ついた頃
例の健康診断の封筒の話になった。
朝からどうやって嫁さんにPCを開かせようかと考えていた僕は
チャンス到来!とばかりに
「とりあえずネットでその会社調べてみたら?何か出てるかもしれないし」と言う。
「うん、そうだね。 ちょっと調べてみるわ」

そう言って嫁さんはPCの前に座り電源を入れる。
ユーザー切り替えの画面で自分の名前を選択してパスワードを入力する。
僕はニパちゃんとオモチャで遊びながら様子を伺う。

ドキドキドキ(僕の鼓動)
カリカリカリ(HDの音)
ドキドキドキ(僕の鼓動)
ウマウマウマ(ニパちゃんがオモチャを噛む音)
カリカリカリ(HDの音)

にこやかにニパちゃんと遊びながらも
僕の全神経は嫁さんとPCに向いている(笑)

待つこと数秒、立ち上がった画面を見た嫁さんは
一瞬イキを飲んだ後大声を出した。
「うーわっ!びっくりしたー!何これ?!」

むふふふ。
内心飛び上がりたくなるほど嬉しいのをこらえて
あくまでも冷静を装いながら
「ん?一体どうしたというんだい?」と嫁さんを見る。

「あぁ~っ!そういう事かぁ~!うわぁ~ありがとう!」
「ごめんね、一日遅くなっちゃったけど」
「ううん、ありがとう!嬉しい!」

そんなわけで
深夜こっそりとこの画像を嫁さんの壁紙に設定していたのでした。

想像以上に驚いてくれて僕も睡眠時間削った甲斐があったというもの。

「あ、でも…」
「ん?」
「背景の色、白じゃない方がいいんだけど…」
早速のダメ出しをいただいたのでした(笑)

白いばらの花言葉は「尊敬」
出会ってからもう19年。
人生の半分をこんな僕と一緒に過ごしてきたなんて…
まさに尊敬に値する。
僕だったら絶対こんな男と一緒に暮らしたくないもの(爆)


午後から買い物の後
夕飯は家族で焼肉。
珍しく嫁さんはカクテルを頼み
食べたいものを遠慮なく注文していた。
「もうお腹いっぱいだぁ~」とお腹をポンポン叩く嫁さんの笑顔に
僕はしばらく見とれていたのでした。

幸せな気分のまま会計をしている最中に唯一のミスに気付いた…
あ! 『黒毛和牛上塩タン焼』頼むの忘れてた!(爆)