jump in the box

この小さな箱の中で飛んだり跳ねたりしてみます(笑)

あなたは『何鬼』?

2005年02月04日 | 家族
節分の日の夕方。
「今日こそ早く帰って豆まきせねば」と仕事していると
後輩くんが「jumpさんお腹空いてません?」と
微妙な笑顔で近付いてきた。

「何で?」
「コレ、お客さんに貰ったんですけど食べます?」
後輩くんの手には有名寿司店の円筒形の包みが…
「後輩くんは食べへんの?」
「いや、こんなに食べきれないかと…」

ってことで半分こすることに

「今年は西南西だったよな」
「え?何のことっすか?」

どうやら後輩くん、何故太巻き貰ったのかわかってないようだった(笑)

「恵方やん」
「あ!そういうことかぁ!」

半分に切った有名寿司店の太巻きを持ち
西南西を探る。

「太陽ってどっちから出るっけ?」
「生駒山の方だから…」
「んじゃ、こっちが東で、西、南…っとこの辺かな?」
ロッカーかよ(爆)

僕37歳、後輩くん30歳
半分に切った海苔巻きを右手に持ち
無機質なロッカーに向かって左手を腰に当て
無言で海苔巻きを口に放り込むスーツ姿のオジサン2名。
もくもくもく…ごくん
もくもくもく…ごくん
この姿の間抜けな事といったらもう…
食べ終わって二人で苦笑い

ま、これで福が来るならそれで良し。

会社で恵方巻きを済ませ帰宅する。
家でもやっぱり巻き寿司だった(笑)

さぁて!
テーブルの上に並んだ巻き寿司は
「干瓢、玉子、胡瓜などのベーシックな太巻き」
「マグロ、サーモン、エビなどが入った海鮮巻き」
「エビフライの入ったエビフライ巻き」
の3本です。
んがくっく

と、サザエさん風に紹介したくなる豪華な布陣(笑)

さらにテーブルの上には
豪華巻き寿司陣営に協力助っ人が登場!
「鰯の塩焼き」
これがまるまると太って脂が乗って美味い!

僕が食卓につくと
すかさずニパちゃんが近寄ってきて
黙って膝に座り、鰯を指差して
「あーん、まんま、あーん」と横取りしようとする(笑)

珍しく嫁さんがビールを出してくれた。
「チーちゃんが学校の授業で空き缶使うから」なのだそうだ(苦笑)
そりゃ可愛い娘のため喜んで空き缶製造いたします!
可愛い娘のために一生懸命飲ませていただきます(笑)
プシュ!コポコポコポ
「おっと泡がこぼれる」
ずずずーっ
ではいただきます。

ごきゅごきゅごきゅごきゅ…
ぷはぁ!
ニパちゃんも真似して「ぷはー」(笑)
あぁ、娘のために頑張るパパって偉いなぁ~♪

「もしご入用でしたらもう一つ二つ空き缶作ってさしあげましょうか?」と聞くと
「空き缶は一つでいいんだって」と冷たいお返事(爆)

ご飯の後は豆まき大会。

大豆のオマケの鬼のお面を巡って
今年は誰が鬼役やるかを決めねばならない。
毎年僕がやっていたのだけれど今年は話し合いで決めることにした。

家族それぞれ鬼の要素を出してみようという事になった。
議長はチーちゃん。
「パパはいじわるばっか言うから『いじわる鬼』」
「えー?」
「ママはテレビ大好きやから『テレビ鬼』」
「うんうん」
「ニパちゃんはパパのご飯食べるから『食いしん坊鬼』」
「なるほど」
「ワタシはいっぱいしゃべるから『おしゃべり鬼』」
一同爆笑。

僕の『いじわる鬼』だけはどうしても納得いかなかったが
家族それぞれの鬼を追い出すべく交代でお面をつけることになった。

「鬼はーそとー、福はーうちー」
チーちゃんのカン高い声が響く。

「ぽいってしてごらん?」と
ニパちゃんの手に豆を握らせると
投げるより先に口に放り込む。
さすが『食いしん坊鬼』(笑)

鬼の面をつけた嫁さんにここぞとばかりにちょっと強く豆をぶつけてやれ!
すると面の奥からギラリと鋭い眼光!
ひるむ僕(爆)
面を外しても鬼の形相(比喩ですからねー 笑)

最後に全員で玄関から「鬼はーそとー!」

部屋に戻ると
「年齢の数だけ豆食べるんやで」と
チーちゃんがみんなの豆を数えはじめる。

ニパちゃんは1個
チーちゃんは9個
僕は37個
嫁さんはもうすぐ誕生日なので38個(爆)

嫁さんは台所で洗い物中だったため
その事実に気付いていない(笑)

「ママの豆、テーブルの上に置いておくからねー」
チーちゃんはそう言って寝室に上がって行った。

なんとテーブルの上には
38個の豆を器用に並べて「38こ」と書いてあった!
嫁さんと二人大爆笑!

今年も笑いの絶えない1年になりそうだ(笑)