jump in the box

この小さな箱の中で飛んだり跳ねたりしてみます(笑)

お見通し

2005年02月11日 | 家族
おそらくそうではないかと思ってはいたのだけれど
こうもまざまざとその証拠をつきつけられると
「やはりそうだったのか…」と納得せざるを得ない。

会社からの帰宅が遅い日は
もちろん一人だけの食卓につくわけだが
ご飯終わって流しに食器を持っていって
流しの中がきれいに片付いていると
そこに食器を置いて戻るのが申し訳ないような気になり
そのまま自分の食器を洗って片付ける事が多い。

もちろん食後のコーヒーを入れたりしていて
待ち時間のヒマつぶしという面もあるのだけれど(笑)

昨夜は久しぶりに早く帰った。
ニパちゃんと一緒にお風呂にも入れた♪
しばらく会わない間に(爆)
すっかり成長しているニパちゃん。
でも、まだ「パパ」と呼んでくれない(泣)

風呂から出ると交代して嫁さんとチーちゃんが風呂に入る。
家族はみんな食事を済ませていたので自分の夕飯の支度をする。
メニューは親子丼。
丼用の鍋にもうセットしてあって
後は温めて玉子を溶きいれるだけになっていた。
アサリの味噌汁と一緒に温める。
「換気扇回しておいてねー」
風呂場のドアを少し開けて嫁さんが叫んだ。

カチと紐をひっぱり換気扇をまわす。
静かに回るプロペラが温かい湯気を吸い込んでゆく
何で換気扇回してない事がわかったんだろ?

できあがった親子丼と味噌汁を机に置くと
早速ニパちゃんが寄ってきて「あーん」と口をあける。
「今日はダメ!ニパちゃんはもうご飯食べたでしょ?」と一喝(笑)

ニパちゃんはちょっと寂しげな表情で一旦机から離れて玩具で遊びだした。
そうされるとこっちは逆に気になる(笑)
チラチラとニパちゃんの様子を観察しながら親子丼を口に運ぶ。

半分ほど食べ終えた頃、
玩具で遊んでいたニパちゃんと目が合う。
「ニパッ」と天使の微笑みで近付いてきて
親子丼を指差して「あうーあうー」と何か言っている。

負けた(爆)

次の瞬間僕は少し卵を絡めたご飯をニパちゃんの口に運んでいた(笑)
どうやらニパちゃんは「どうしたらパパから一口もらえるか」を知っている。


そうこうしているうちに嫁さんとチーちゃんが風呂から上がってくる。
「またニパちゃんにご飯あげたんでしょ?」と嫁さん。
こちらもお見通しかよ…(笑)

食べ終わって食器を流しに運んでいくと
家族全員分の食器がそのまま残っていて
狭い我が家のシンクは許容量いっぱいで僕の食器の置き場所がない(笑)

どうせコーヒーも入れるんだから。

僕は腕まくりをするとコーヒーをセットして
洗い物の山に取り掛かる。
日本の流し台は低すぎるといつも思う。
僕は身長178センチなのだけれどかなり腰を曲げないと洗いづらい。
たまに背筋を伸ばしながら腰を叩かないとまた腰痛になりそうだ。
腰痛はいつでもそのチャンスをうかがっているのだ…
しかしそれを許すマジと僕は伸びをして腰を叩く…
これぞまさに「腰タンタン」

…ごほん。

そうして洗い物をしていると嫁さんが
「あ、洗ってくれてるの?その辺に置いといてくれたらいいのに」と声をかけてきた。
「いや、ついでだから」と僕が答えると
それにかぶせるようにチーちゃんの高音がうなる
「ちゃうねん!パパの洗い物はコーヒー入るまでのひまつぶしやねん!」

あははは…

何でそんなことまでわかるんだぁ?
チーちゃんおそるべし!(爆)


ちょうど洗い物を終えたころ
コーヒーが入った。
髪をかわかしている嫁さんに「コーヒーいる?」と聞くと
「うん…あ、でも半分くらいでいいよ」

「了解、でも何で?」
「パパの入れたコーヒーは濃いから後はお湯で薄めるから」


どうやら僕のやることなすこと全て家族にはお見通しのようだ。
確かに単純でわかりやすい性格だとは思うけど
ここまでまるっとすっかりお見通しだったとは…(苦笑)

嫁さんのコーヒーカップにお湯を注いで薄めていると
チーちゃんとニパちゃんの熱い視線…

「はいはい、わかりましたよ」

ニパちゃんとチーちゃんのマグにはオレンジジュースを注いで
家族全員の飲み物を持って居間に向かった。

換気扇が風にあおられて「ぶうん」と変な音をたてた。