夢在西安…? 大陸的☆☆生活

中国に留学してみました

アイスことができない地獄…★

2013年06月11日 | 旅行
授業がなくても、いつものメンバーがあたしの休日に食い込んでくる。

まずはリーティンシン。
ヤツは一人の時でも、廊下を黙って歩けない。
ちょくちょくベトナム部屋に遊びに来て、そのたびあたしの部屋の前をブツブツ言いながら通るのがわかる。

午前中に廊下からヤツの声がした。あたしは勉強の手を止め、からかってやろうと外に出た。
姿は見えなかったけど、ちょうど部屋に入るところで、部屋の前まで走って行くとあたしに気付いたようにバタンとドアが閉まった。
……ヤツは帰りに来るに違いない。
部屋の中で身構えていると、案の定部屋のドアを叩く音がした。
あたしは勢いよく部屋を飛び出したけれど、すでにヤツの姿は見えず、階段を駆け下りる足音が響いていた。
それでもダッシュして2階まで追いかけてみた。ヤツの部屋のドアがバタンと閉まるのが見えただけ。逃げ足の速いヤツめ。

3時頃、浩一からメールが来た。
「今宿舎にいる?」
なんだ?
「いるよ。」
「君にアイスを買ってあげようと思うけど、食べる?」
なに? 浩一、気が利くじゃん! 今日はかなり涼しいけど、もらっておこう。
日曜に出かけたとき、あたしがアイス食べたいと言っていたのを覚えていたのね。いつもコーヒーを淹れてあげてるお礼かしら。
「もろろん食べる!」
「じゃあ、出てきなよ。」
出てきなよって、どこに?
「今どこにいるの?」
「図書館。宿舎の下で会おう。」
アイス2個しかかって来ないのかしら。気になるのは、ゆっちゃんの分のアイスもあるのかどうか。
「浩一からメール来た?」ゆっちゃんのところに行ってみた。
「来ないよ。」
なんであたしだけ?いつも3人で行動するのに。

1階に下りて、浩一を待つ。
外を眺めながら、手にアイスをぶら下げて帰ってくる浩一を想像していた。
「行こうか。」
浩一が階段の方から現れた。
アイスをもっていない。行こうかって、どういうことよ。
「まだ買ってないの?」
「うん。」
は?一緒に買いに行くの?
「どこまで行くの?」
「バンガード。」
バンガード?歩いて10分以上かかるじゃん!
「あたし時間ないの。20分後に友達来るから。」
断った。

当然ゆっちゃんに報告。
「こんなメール来たら、買ってきてくれるもんだと思うよね!」

もやもや覚めやらぬまま、約束があったから部屋に戻った。
王ちゃんがこの間撮った写真を持ってきてくれた。
素敵な写真の数々…。
ゆっちゃんとうっとりしながら1枚1枚堪能した。
喋り捲る王ちゃんに癒され、時は流れた。
「浩一といるより全然充実してたよね。」ゆっちゃんもそう言う。

それでも、もやもやは消えなくてアヤトのところに行った。
「アヤト聞いて~!」
「なんすか~?」
返事が聞こえたので、ドアを開けて勝手に部屋に入り、ソファーに座って愚痴をこぼした。
「浩一、なんかズレてんだよね! こんな涼しい日に、わざわざバンガードまで歩いてアイス食べたいと思う? しかも、浩一と2人で!」
「僕、その浩一って人知らないからなんとも言えませんけど…。」
アヤトに話してちょっとすっきりした。

空き部屋があったので覗いてみた。ここに住んでいた子は見つめられて眠っていたのね。、
           

あまのじゃく天国…☆

2013年06月11日 | 旅行
ただいま朝5時40分。昨晩韓国人のヤンに日本語を教えている途中でなんだか気持ちが悪くなり、途中で切り上げてそのまま10時前に寝てしまった。

さて、おととい3人でスタジオに行き、その後ご飯を食べて、浩一を改めてまじまじと見て「やっぱり浩一は愛せないなあ」とゆっちゃんに漏らしながら帰った後、浩一は他の子に誘われて10時半頃飲みに出かけて行った。翌日から3連休、豪快に飲むに違いない。
そのことを知った上で、翌朝あたしはコーヒーが飲みたくなり、浩一の分も淹れてあげて、9時に部屋に届けてあげた。
「浩一、コーヒー飲む?」
「………ちょっと待って」
思ったより早く返事が返ってきた。
ちょっとしてからドアが開き、ぼさぼさ頭でまぶたの腫れた浩一が顔を出した。
どんな時も断らない男、浩一はこうでなければならない。
6時半になったらコーヒーでも飲もうかな…。

“学級委員”にお好み焼きの作り方を教える約束をしていた。
11時半の待ち合わせになかなか来ないと思ったら、彼女はあたしたちにトッポギを作るため準備をしていた。
ゆっちゃんを交え、3人で楽しく料理大会。
お好み焼きは成功。トッポギの出来については、彼女は納得できない様子。
「本当は、もっとおいしいはずなの!」何度も繰り返した。

おなかがいっぱいになって、お好み焼きが1枚分余った。
誰に食べさせてあげようか? よし、リーティンシンのところに行ってみよう。
ゆっちゃんと2階に下りて部屋に行くと、半開きのドアからヤツの足が見える。寝てるな。
呼びかけてみたら、やつが出てきた。
「リーティンシンのために作ったの。食べて。」
「おうっ!? 食べ慣れないもの食べられないよ。」
「あなたのためにせっかく作ったのに…」ウソだけど。
「梁(ハニーのこと)に食べさせてあげるといいよ。梁は4階に住んでいるよ。」
自分が食べたくないものを人に回すとは。

ちょうどその時、同じクラスのかわいい韓国人が部屋から出てきた。
「お好み焼き食べる?」
「食べる食べる!」
彼女がおいしそうにお好み焼きを食べる様子を見て、リーティンシンは興味津々。
もしかしたら、あたしが以前ヤツに「チョコレートあげる」と言ってカカオ86%のチョコを食べさせたことがあるため、ヤツはあたしの食べ物に不信感を抱いているのかも。
彼女はさらに同室の女の子を呼んだ。2人ともまだご飯を食べていないと言うので、全部あげた。
「謝謝!謝謝!アリガト!」
リーティンシンは結局「再見再見再見!」と言いながらばたんとドアを閉めた。
不思議な生物だなあ。