夢在西安…? 大陸的☆☆生活

中国に留学してみました

ぽっかり天国…☆

2013年06月29日 | 旅行
毎日のレッスンに疲れもそれほど感じなくなってきたと思ったけれど、朝の目覚ましに起きれなかった。
用もないのにしつこくドアをノックするカツオに起こされ、時計を見ると10時。よく寝た。
カツオはベトナム部屋に寄った後あたしの部屋に来て、落花生をいくつか食べて帰って行った。

ゆっちゃんが部屋にやってきた。
「言いたくはないけど……」
「寂しいんでしょ。」
授業が終わって、こんなに時間があるのに、肝心な時に浩一がいない。ホントに使えないヤツ! ゆっちゃんは怒っていた。
「浩一の穴なんかすぐ埋まるって。すぐだよすぐ。ニャヤヨに聞いてもらっておいで。」

浩一だけではなく、これから1週間は帰国のピーク。
フランス少女リーフも“学級委員”も来週に帰ってしまう。
帰国しなくとも、宿舎の改装の関係で、他の場所に引っ越していく子たちも多い。
空き部屋が目立って虚しさに輪をかける。

あたしはと言えば、それどころではなかった。
日曜にダンスのテストがあると昨日聞かされた。
ソロを1分。気が狂いそう。
でもダンススタジオに半日入り浸る毎日、楽しくて仕方ない。
空き時間に上手な子たちがバトルをしたりする。彼らはいくらでも踊っていられるからスゴイ。
楽しいなあ、幸せだなあ…そんな気分で帰ってきた後、ゆっちゃんが話があると言うので部屋に行ってみた。

「うちら、西8になるんだって。」
西8とは、南側にある留学生用の、クーラーなし、シャワーとトイレが共同の宿舎のこと。
改修の間そこに住まされるらしい。
しかも部屋が足りないから、2人部屋になる。
アーイーがゆっちゃんに言ったそうだ。
「あなたはあの子と一緒よ。4階のあの日本人……」
そこで横にいた他のアーイーたちが口を挟んだ。
「イケメンね。」「イケメンイケメン」
あたしはアーイーたちにすっかり人気のイケメンになった、

「女子は7階だって。引っ越すの大変じゃん。」
「こういう時に浩一がいない。」
「ホント、使えないヤツ!」また怒りを買う浩一。

カツオは明日西8に引っ越すらしい。
明日もきっとカツオの(ドア)たたきがやってくる。
最後だから大目に見てあげよう。