12年間通った越後駒ケ岳 駒の小屋の管理も今回の当番が最終回だ。
何となく感傷的な気分で山頂稜線を歩くと散り残った ナナカマド の葉が赤かった。
紅葉を知らない アズマシャクナゲ と八海山のシルエットの間の小さな赤い葉の自己主張は強力だった。
今回の当番のうちに どうしても訪れておきたいポイントがあった。
登山路からは見えず 小屋の先輩管理人もその存在を知らなかった 慰霊碑 だ。
今回 訪れて見ると数年前に建立関係者から教えて頂いた時のまま南の空を見上げていた。
基盤の岩に取り付けのビスのゆるみやステンレスのプレートに傷みは見られない。
刻まれた碑文の墨は薄れたがその一部を。
秋の陽は短い。手を合わせ登山路に戻ると 赤く染まった楓の葉を夕日が更に赤く染めていた。
(10/9)
東日本に大被害をもたらした台風19号の雨が上がった。
池畔の ミヤマガマズミ も雨で枝がたわんでいる。
まもなく薄日も射してきた。