試運転 ~TRIAL RUN~

初心者の拘りと見切りが激しい自己責任による鉄道模型軽加工記録

サハ103-212[ラシ305F-3] 車両振替 (元サハ103-265[元ラシ327F] 改番,KATO製103系用床板装着施工) ※グリーンマックス製

2019-04-15 22:57:43 | 国鉄/JR103系
ドリル刃。

KATO製JR103系ラシ305F-3(Tc260)はメーカー塗装車体で揃う編成であった。
しかしグリーンマックス製元サハ103-250(元ラシ327F:Tc473)へ転写した[弱冷房車]ステッカーインレタの温存策が採られる。
在籍編成のプロトタイプ都合によりKATO製一般形サハ103-196(ラシ305F-3:AU712冷房改造車)が車両振替対象に挙がった。


JR103系サハ103-212(ラシ305F-2:マイクロエース製屋根板装着車)。

AU75冷房改造車だった元サハ103-250はAU712冷房改造車への仕様変更を要した。
グリーンマックス製屋根板の使用を見送りKATO製101系用屋根板が代替品に充てられる。
旧サハ103-196よりAU712冷房機,ランボードを移設し最低限の加工でサハ103-196を竣工させた。
自家塗装車ながらサハ103-196はそれなりにラシ305F-3へ馴染んだと思える。
更新結果を受けKATO製一般形サハ103-212(ラシ305F-3)も元サハ103-265(元ラシ327F)へ振り替える。
捻出された旧サハ103-196はメーカー塗装車体を活かし未更新で残るKATO製一般形サハ103形の更新用とする。
これはサハ103-212も同様でサハ103-250,サハ103-265の車体更新に乗じて塗装変更車削減を狙った。


入工中の元サハ103-265,サハ103-212 (元ラシ327F,ラシ305F-3)。

更にマイクロエース製103系用屋根板に交換したサハ103-212ならば直接AU75冷房改造車の車両更新へ結び付けられると考えた。
よって換装したKATO製塗装済AU75B(M)冷房機の移設は見送りとなる。
幸い保管品のKATO製AU75B(M)冷房機には2台だけメーカー塗装品が残っていた。
101系メイクアップパーツ1に含まれた塗装済AU75B(M)冷房機でありサハ103-212からの格下げにはならない。
元サハ103-265が装着していた屋根板はサハ103-265に供出された。
代わりに保管品へ廻ったグリーンマックス製塗装済サハ103形初期形冷房改造車用屋根板をサハ103-212に充てる。
しかしKATO製AU75B(M)冷房機の取付孔はΦ1.8mm,Φ2.4mmで該当するドリルが手元に無かった。


不要な把手モールドを切除したサハ103-212用屋根板(1エンド側)。

取り敢えずKATO製AU75B(M)冷房機取付孔問題を先送りとしサハ103-212用屋根板の整形へ着手した。
グリーンマックス製塗装済103系初期形冷房改造車では屋根板成形色が濃灰色化された。
但しクハ103形,モハ102形,サハ103形で共通設計とされた未塗装品時代を引き継いでいる。
そのため1エンド側:5箇所,2エンド側:2箇所に把手再現が成されている。
サハ103形では1エンド側の把手は不要であり該当部の平滑化に取り掛かった。
大雑把に把手モールドを削り#600のペーパーにて屋根板との段差を解消させる。
このままでは擦過痕が目立つためラプロス#6000,ラプロス#8000を当て周囲に埋没させた。


KATO製で統一したAU75B(M)冷房機とベンチレーター。

開孔方法を検討する前にKATO製AU75B(M)冷房機の取り付けを迎えてしまった。
新たなドリルを取り揃える暇は無く現有戦力でΦ1.8mm,Φ2.6mmへ近付ける。
ひとまず2エンド側はΦ2.5mmのドリルで貫通させ屋根板表面から拡大する方式とした。
安直にクラフトナイフで拡幅を図った関係で実質テーパー取付孔になってくれた。
対する1エンド側はドリル刃がΦ1.5mmとΦ2.0mmしかなく選択に迷った。
たまたま2エンド側がテーパー取付孔に至った結果を利用しΦ2.0mmを用いた。
2エンド側の位置だけが定まったKATO製AU75B(M)冷房機は両取付脚ともゴム系接着剤で固定している。
なおKATO製AU75B(M)冷房機の2エンド側断面にある凸形リブは切除した。


車両更新工事施工車仕様へ改めた側面窓セル。

ベンチレーターはサハ103-196と同様のKATO製103系現行LOTを装着する。
これによりサハ103-212用屋根板はKATO製量産冷房車用屋根板の見附に近くなった。
当然ながらAU75冷房機の前後には塗装が甘い個体を嵌め込んでいる。
側面窓セルは国鉄103系クハ103-112(ツヌ318F:Tc107)の床板振替発生品を起用した。
従って1エンド側連結面寄ユニット窓部だけが独立する2pcs式となる。
サハ103-212も車両更新工事施工車のため側扉窓:金属押え面支持,戸袋窓:黒Hゴム支持に改めた。
側扉窓金属押え面支持はサハ103-196に続き油性メタリックマーカー再現とした。


ゴム系接着剤塗布箇所を増大した側面窓セル(1-3位側)。

サハ103-196の竣工後に2pcs式側面窓セルならではの弱点が明らかになった。
単独固定とした1エンド側連結面寄窓に問題は無かった一方で戸袋窓の不安定さが露呈する。
ゴム系接着剤を併用する側面窓セル固定だが塗布箇所を嵌合爪裏面に限った方式が裏目に出た。
対策としてサハ103-212用では1エンド側窓セル端部にもゴム系接着剤を塗っている。
これにより1エンド側連結面寄窓と戸袋窓で生じる嵌合差は解消された。
後にサハ103-196にも類似の措置を施し今のところ良好な経過を示している。




[サハ103-[2][1][2]]:1-3位側。

元サハ103-265の車両番号標記は普段使用しているインレタと同一だった。
超節約式改番とする予定だったが[サハ103-265]が妙な方向へずれてしまい路線転換に迫られる。
これは1-3位側,2-4位側双方で生じており塗装被膜状態の悪さが絡んだと思う。
どうにか[サハ103-265]の崩壊だけは免れサハ103形用組標記インレタを温存出来た。
残念ながらフォントサイズが合致する台紙が見当たらず[サハ103-212]標記は一回り小さくなった。
組み合わせは両側とも[サハ103-]+[2]+[1]+[2]であるが僅かに[サハ103-265]の香が漂う。


ウエイト整形箇所を変更した床板湾曲式車体高嵩上施工。

クハ103-112が出自の側面窓セルはKATO製103系量産冷房車用嵌合爪を持つ。
サハ103-212に充当するKATO製サハ103形用床板は元サハ103-332(廃車:黄緑6号)から転用した。
更新に併せラシ305F-3のTR62非動力台車をKATOカプラーBタイプ付で統一する。
捻出に際し廃車同士でTR62非動力台車を組み直し所要台車の確保へ繋げた。
2エンド側床板湾曲式車体高嵩上はウエイトの整形起点を若干変更している。
従来の締結ビス付近から連結面寄端部付近に改め作業効率向上を狙った。
整形前の嵌合爪位置と変わっておらず多少強引さが増した感は否めない。


近似の屋根板色温度となったサハ103-196,モハ102-864,サハ103-212 (KATO製101系用屋根板,103系量産冷房車用屋根板,グリーンマックス製屋根板)。

それでも2エンド側全高は従来方式並に達しており所期の目的を果たせた。
本格採用から間もない床板湾曲式車体高嵩上はまだ試行錯誤が続くと思われる。
グリーンマックス製屋根板を採用したサハ103-212はその色温度が不安材料だった。
KATO製101系を編入したサハ103形750番代が在籍する関係からサハ103-196では気にせず作業に当たれた。
しかしこれまでのグリーンマックス製屋根板は自家塗装品ばかりでKATO製103系量産冷房車用屋根板との色温度差が読めなかった。
意外にもグリーンマックス製灰色成形屋根板とKATO製量産冷房車屋根板板の色合いが近く心配は杞憂に終わっている。




サハ103-212(元サハ103-265 改番,窓セル交換,KATO製AU75B(M)冷房機・サハ103形量産冷房車用床板装着施工)。
※車両振替。


サハ103-265(ラシ327F:車体更新車)。

そしてグリーンマックス製に一新されたサハ103-212が竣工した。
サハ103-265に近い側面見附を持つがKATO製塗装済AU75B(M)冷房機搭載が目新しく映る。
ちなみにAU75冷房機は固定位置基準をランボードに求めており1エンド側取付孔が0.2mm大きくなった影響は出ていない。
屋根板交換,車体更新,台枠更新を経た旧サハ103-212はKATO製一般形でも厚遇されていた車両と言える。
これも基本組成をクハ103-260に据えたラシ305F-3ならではの措置だった。
前サハ103-250への[弱冷房車]ステッカーインレタ転写施工が思わぬ展開を呼んでいる。


サハ103-196+サハ103-212 (ラシ305F-3:AU712冷房改造車+AU75冷房改造車)。

揃ってラシ305F-3へ異動となった前サハ103-250,前サハ103-265はAU712冷房改造車とAU75冷房改造車に分かれ復帰した。
サハ103-196のAU712冷房機搭載はKATO製101系屋根板交換が懸案事項だった。
それに比べAU75冷房改造車であるサハ103-212の工程は順調に進むと思われた。
しかし取付孔径に適合するドリル刃が無い事実に直面し変則取付を余儀無くされている。
グリーンマックス製塗装済103系の増備時はKATO製AU75B(M)冷房機を採用する機会が増えると思う。
今後に備えΦ1.8mm及びΦ2.6mmのドリル刃を配備する予定である。




サハ103-212+モハ103-709 (ラシ305F-3:グリーンマックス製+KATO製量産冷房車)。

旧サハ103-212は技量都合上側面行先表示器をステッカー再現に頼っていた。
ステッカー再現の側面行先表示器では行先変更等での貼り替えが避けられない。
車両振替によりこの手間は撤廃されたと同時に行先表示そのものも廃止されている。
前サハ103-265から受け継いだ部品は皮肉にも側面行先表示器用窓セルのみとなった。
下手に小部品の移設へ手を伸ばすと紛失する危険があったため流用品から外しただけである。
奇遇にも車両更新工事施工車がプロトタイプとなりHゴム支持色変更に迫られなかったのは幸いであった。
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