試運転 ~TRIAL RUN~

初心者の拘りと見切りが激しい自己責任による鉄道模型軽加工記録

サハ103-250[ラシ327F] 車体更新 (KATO製床板装着,車体高嵩上施工:塗装変更車体廃止) ※グリーンマックス製

2019-04-13 21:50:20 | 国鉄/JR103系
大同小異。

グリーンマックス製JR103系サハ103-265(ラシ327F:Tc473)の車体更新は無事完了した。
続けてサハ103-250(ラシ327F:4号車)を入場させグリーンマックス製塗装済サハ103形初期形冷房改造車試験導入の区切りとする。
更新工程はサハ103-250からサハ103-250へ大半の部品を移設するサハ103-265と同一方式にした。


JR103系サハ103-250(ラシ327F:KATO製量産冷房車用床板装着車)。

サハ103-250で加わる項目は[弱冷房車]ステッカーインレタ転写である。
JR仕様の[弱冷房車]ステッカーインレタは手持ちが無く代用せざるを得ない。
先日竣工したTOMIX製103系1000番代High-Grade製品モハ103-1033(ミツK8F-2:Tc1009)では大手私鉄仕様を代替品とした。
モハ103-1033(ミツK8F-2)は幕板青帯と[弱冷房車]ステッカーが重なる幸運に恵まれている。
しかしサハ103形0番代には通用しない手法であり更新後の雰囲気が変わる可能性を否定できない。
新たなJR仕様の[弱冷房車]ステッカーインレタ調達は難しく選択に悩まされた。


入工中のサハ103-250。

習志野区末期がプロトタイプのラシ327Fだけに[弱冷房車]ステッカー再現は欠かせない。
結局ジオマトリックス製大手私鉄仕様[弱冷房車]ステッカーインレタの代用が決定した。
基本的な色使いはJR仕様,大手私鉄仕様とも近く引きでは誤魔化せると考えた。
モハ103-1033(ミツK8F-2)と同じく[弱冷房車]ステッカー貼付車である事実を優先する。
その代わり[弱冷房車]ステッカーインレタの残数が大幅に減ってしまい余り失敗出来ない条件が付加される。
今更ながらモハ103-1033への転写で失われた4扉相当のインレタが惜しまれる。



更新試行車となったサハ103-265はKATO製床板の2エンド側車体高嵩上に手間取っている。
そこで工程順を入れ替え床板湾曲式車体高嵩上を中心とする床板関連項目から取り掛かった。
サハ103-265もウエイト直貼りによるプラ板式車体高嵩上施工車へ改装済だった。
床板一式を分解すると1枚物だったはずのプラ板スペーサーは2分割化されていた。
プラ板式車体高嵩上は2エンド側車体沈下防止こそ有効だったがビス締結に対する耐性が低過ぎたらしい。
絶対数の少ないグリーンマックス製103系KATO製床板装着車だが床板湾曲式車体高嵩上への変更が必要だと思われる。


ほぼ全高が揃ったサハ103-250,サハ103-265。

早速大まかにウエイトをへ字形に整形し座席部品と台枠を組み合わせる。
この時点で座席部品嵌合爪付近と台枠には若干の空間が確保された。
DT33非動力台車の取付後もプラ板車体高嵩上施工車と同等の隙間を維持できている。
現物合わせはモハ103-444(ラシ327F:5号車)ではなくサハ103-265にて行った。
床板仮装着用側面窓セルには国鉄103系ツヌ318F(Tc107)の床板振替施工で生じた保管品を充てた。
その結果サハ103-250の2エンド側車体高はサハ103-265に近い位置まで持ち上げられていた。
まだ側面窓セルの交換前だったが一定の答に達したと思え車体関連項目へ移行している。


[[サハ103][-][2][5][0]]:2-4位側。

仮装着に留まる床板でも車体剛性は下がらないと考え車両番号標記インレタ転写から着手した。
サハ103-265に引き続きインレタは太フォントの低経年品を用いる。
サハ103形用組標記は1.5両分が残っており[サハ103-]+[2]+[5]+[0]を並べる予定だった。
1-3位側は予定通り転写が行えたが2-4位側の[サハ103-250]に埃が混入してしまった。
しかもこの引き抜きに失敗し粉々になった[サハ103-250]は再転写を余儀なくされる。
まだ片側用だけ残っていたサハ103形用組標記だったが万が一に備え温存した。
どうにか2-4位側も[サハ103]+[-]+[2]+[5]+[0]の組み合わせで成立に持ち込み切り抜けた。


[弱冷房車]ステッカーインレタ転写まで仮装着し続けたクハ103形用側面窓セル。

一度で転写工程を終わらせるべくジオマトリックス製[弱冷房車]ステッカーインレタも転写する。
当初JR仕様の[弱冷房車]ステッカーには大小2種類が存在する事実を知らなかった。
これに気付いたのは2014年12月に施工したサハ103-250,サハ103-269,サハ103-488への[弱冷房車]ステッカーインレタ転写時である。
今は廃番となったジオマトリックス製JR仕様[弱冷房車]ステッカーインレタは小形が先に配されていた。
台紙順に転写を進めた結果サハ103-250は実車とは異なる小形[弱冷房車]ステッカー貼付車と化した。
皮肉にもこれが幸いし更新後のサハ103-265は外観変化を最小限に抑えられる結果へと結び付く。


黒Hゴム支持化した側面行先表示器窓セル。

2エンド側床板湾曲式車体高嵩上施工より仮装着し続けていたクハ103形用側面窓セルはここでお役御免となる。
そして単体予備品の側面行先表示器窓セルへ黒Hゴム支持化を施し車体に取り付けた。
製品付属の窓セル部品は使用されなかったサハ103-265用を含め2両分が新たな予備品となった。
これで窓セル部品はクハ103-107,クハ103-112(ツヌ318F)が入場する前の状況に戻せている。
続けて旧サハ103-250を分解しサハ103-250への流用部品装着に取り掛かった。
屋根板はKATO製Assyベンチレーターから現行LOTベンチレーターに取り替える。


組み立てを待つサハ103-250。

KATO製Assyベンチレーターへの交換は塗料が取付孔に侵入していた関係で苦戦を強いられた。
この際分厚い塗装被膜の除去を行っており現行LOTベンチレーター化は容易く終えられた。
なお過去のベンチレーター交換車に従いAU75冷房機の前後には塗装が廻りきっていない個体を充てている。
保管品で同様の塗装が成された現行LOTベンチレーターは大幅に減少したと思われる。
後は窓セルの取り付けを残すのみとなったがサハ103-265とは若干事情が異なった。
車両更新工事施工車仕様の側面窓セルはサハ103-265への流用品と同じ手法である。
しかしサハ103-250では嵌合具合が緩くゴム系接着剤で固定した。




サハ103-250(2エンド側床板湾曲式車体高嵩上対策,[弱冷房車]ステッカーインレタ転写,KATO製現行LOTベンチレーター化施工)。
※車体更新。


103系1000番代モハ103-1033青帯車(ミツK8F-2:[弱冷房車]ステッカーインレタ転写施工車)。
※TOMIX製High-Grade製品。

一方妻面窓セルの嵌合精度は高いままでグリーンマックス製103系塗装済車体には個体差があるらしい。
床板湾曲式車体高嵩上を施したKATO製サハ103形用床板は支障なく取り付けられた。
心配していた[弱冷房車]ステッカーの出来映えも車体更新前とほぼ同等に見える。
サハ103-250もメーカー塗装車体へ変わったのみの体裁を保ち竣工を迎えている。
試験投入したグリーンマックス製塗装済サハ103形初期形冷房改造車は車体更新車での活用となった。
手応えは十分に感じられサハ103形初期形冷房改造車の増備に新しい道が拓けたと言えよう。




サハ103-250+モハ103-444 (ラシ327F:グリーンマックス製+KATO製量産冷房車)。

サハ103-250,サハ103-265の更新では2エンド側床板湾曲式車体高嵩上も確定事項となった。
同時にリリースされた床板一式はTR-200床板ではなくTR-200N床板に変更されている。
TR-200N床板は構造の見直しにより金属ワッシャー式車体高嵩上対策が通用しない。
独自構成の台枠とスナップ嵌合式非動力台車への車体不等沈下対策も思い浮かばない。
対策済かもしれないがグリーンマックス製103系の増備時にはKATO製103系量産冷房車用床板を充当する予定である。
よってサハ103-250,サハ103-265の車体更新施工は今後への礎となるだろう。
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