試運転 ~TRIAL RUN~

初心者の拘りと見切りが激しい自己責任による鉄道模型軽加工記録

京成3700形3708[3708F-1] 1次車 登場時仕様 TNカプラーSP化,行先表示器部品交換 ※再生産品

2017-10-18 21:34:32 | 京成線:3700形
到達。

グリーンマックス製京成3700形3708F前期仕様(再生産品)の最終入場車を迎えた。
3701登場時仕様(3708F-1)に続く3700形M2c車で第二次整備工程は全く同じとなる。
行先表示器部品交換時にライトユニット撤去を要する可能性があり余裕を持った環境で作業に入った。


京成3700形3708 1次車 前期仕様(再生産品)。

3708(再生産品)も3708元登場時仕様(3708F-2)との同時入場となる。
交換部品も3701と変わらない。
3708(3708F-2)の運転台側TNカプラーSPは3708(再生産品)の連結面側に転用する。
SPフレームTNダミーカプラー化の可能性を含む3708(3708F-2)だが取り敢えず再生品を廻す。
導入予定の3768F後期仕様(3768F)向けにTNカプラーSPを少しでも温存したい。
再生品とは言えスカートを装着する3708,3701(3708F-2)の運転台側へ起用するのは勿体ない。
現時点では3400形3425現行仕様(3428F)の動力ユニット更新がやや優勢になった。


3708 1次車 元登場時仕様(3708F-2:休車)。

3818F中期仕様(3818F)とFS-547(047)を相互交換して以降3708F-2は迷走状態が続く。
これに3708F前期仕様(再生産品)導入が重なり3708F登場時仕様は再生産品が受け持つ事になった。
台車交換時はプロトタイプ変更に労さないと考えていた。
ところが3708F登場時仕様(3708F-1)への部品供出で復帰への壁は高くなっている。
更に3425の動力ユニット更新が優先されると入場そのものが先送りされる。
3708F-2のプロトタイプ絞り込みは一旦中断しあらゆる可能性を吟味したい。


入工中の3708 (3708F-2,再生産品)。

TR-180A床板のTNカプラーSP化は全く抵抗が無くなった。
行先表示器部品撤去都合もあり先に下廻りの整備から着手している。
FS-547非動力台車のTNカプラーSP対応化は成田寄1台で手早く終了させた。
そして運転台側台枠から再生品のTNカプラーSPを撤去し予備品への交換を行った。
京成3400形,3700形では3408F登場時仕様(3408F-1)を加え4器のTNカプラーSPが予備を兼ねる。
あくまで数量不足時等に於ける緊急用だが貴重な戦力である事には違いない。


TNカプラーSP化を終えたTR-180A床板一式。

3703登場時仕様(3708F-1)竣工からTR-180A床板関連の整備が一気に加速した。
続いて入場した3702,3701登場時仕様(3708F-1)でも順調に進み3708もその流れに乗っている。
やはり車輪装着補助用ウレタンの存在が大きい。
3768F導入時の負担軽減にも繋がると思う。
恐らく3768Fは3708F(再生産品)と同様の設計を受け継ぐだろう。
特に下廻りの再変更は考え難く3708F-1での工程に倣えば不手際は生じないと思われる。


識別し難い新旧3708 (3708F,再生産品)。

続いて車体関連の工程に移った。
3700形リニューアル再生産品はM2c車のみ一体成形の側面窓セルが継続採用されている。
車体を分解すると旧製品と再生産品の差が殆ど無くなってしまう。
行先表示器部品の撤去は3708(再生産品)と3708(3708F-2)を並行して行った。
3701の入場時でも車体の区別に一瞬迷った事があった。
3700形M2c車に限れば部品供出車を逆にすれば良かったと思う。
数少ない識別点は銀色塗装だった。
旧製品は再生産品に対しやや赤味を帯びている。
天井表面はこの傾向が強く現れていたため混同を避けられた。


行先表示器部品を撤去した3708 (再生産品,3708F-2)。

3708(再生産品)の行先表示器部品撤去は3701(3708F-1)に比べ時間を要した。
行先表示器を内側へ倒すまでは良かった。
しかし車体から引き抜けない。
一度元へ戻そうとしたが側面窓セルとの位置関係からかこれも出来なくなった。
中途半端な位置で止まった行先表示器部品を前にライトユニット撤去がちらついた。
仮に側面窓セルとの間に挟まっているとライトユニットを取り外した後にも危険が潜む事になる。
検討の結果屋根側からの行先表示器部品取り出しに再挑戦した。
細部を見直すと行先表示器部品下端が両側面窓セル上端に嵌まり動かなくなったと判った。
行先表示器部品の傾斜角度から車体前部との干渉は有り得ない。
そこで海側の車体を僅かに撓ませた。
挟み付けていた側面窓セルの押力が解かれ行先表示器部品撤去に結び付けている。


部品交換を終了後の3708 (3708F-2,再生産品)。

基本構造が変わらない3701では首尾良く行った。
3798F現行仕様(3798F)も3798と3791で両極端な答が出た。
個体差は各社製品でも避けられない。
たまたま3700形M2c車は設計都合で影響が強く出たのだと思う。
なお3708(再生産品)では行先表示器部品取付前に側面窓セル運転台側上端の角落としを行った。
狭隘かつ繊細な箇所で切除にはデザインナイフを用いた。
少しずつ角部のセルを削ぎ進め行先表示器部品取付に支障しない形状へ改めている。
一方3701(3708F-1)は未施工のままであり行先変更時には注意が必要となった。




登場時仕様化された3708。

側面窓セルへの細工により行先表示器部品取付は行い易くなった。
3768Fでは撤去の経過に関わらず施工すると思う。
行先表示器部品さえ装着を終えれば後は組み立てるだけとなる。
製品付属品を用いなかった明灰色成形誘導無線アンテナは嵌合精度が高かった。
3701(3708F-1)と共に溶着を見送っている。
部品を供出した3708(3708F-2)は行先変更も行う必要がある。
側面窓セルへの細工は施工済で部品紛失防止もあり行先表示器部品を取付け組み立てた。


3708 点灯試験[A01 特急 上野]:前照灯。


3708 点灯試験[A01 特急 上野]:尾灯。

点灯試験の結果も問題無かった。
この後僅かに車体が傾斜する癖に気付き修正を行っている。
一度分解し車体を平面上に置いた。
車体裾が全て接せず入場中に少し変形させたと思われる。
これは行先表示器部品撤去に拠るものかもしれない。
TR-180A床板はTR-180床板に対し剛性が低いように感じる。
車体の僅かな捻れは床板の撓みで許してしまうらしい。
捻れを修正すると車体傾斜は治まってくれた。
3768Fの整備工程では床板装着前に車体状態確認を追加する。




3708登場時仕様(3708F-1)。

3708F登場時仕様(3708F-1)が竣工し3708F(再生産品)の第二次整備が終了した。
結果的に全車1両単位での竣工となり効率は悪かった。
3703での車輪装着補助用ウレタンの採用で以降は作業が早まり多少は取り返せたと思う。
3708,3701もライトユニット撤去には至らなかった。
急遽投入した3708F前期仕様だったが3768F導入に向けては良い試金石になったと言えよう。

想定より大幅に遅れたが3708F-1が出場を迎える。
リリース当時に導入を見送った3708F前期仕様(再生産品)はまさかの登場時仕様化に至った。
3708F-2が離脱していなければプロトタイプは計画だけに終わった幻の3708F前期仕様にしていただろう。
3818F中期仕様(3818F)のサックスブルー成形FS-547化は予想外に大きな影響を与えたらしい。

この記事についてブログを書く
« 京成3700形3701[3708F-1] 1次... | TOP | 京成3700形3708F 1次車 登場... »