試運転 ~TRIAL RUN~

初心者の拘りと見切りが激しい自己責任による鉄道模型軽加工記録

京成3700形3757,3756[3758F] 3次車 後期仕様 後期リニューアル工事施工車 (3767,3766[3768F-1] 窓セル転用)

2018-08-18 21:17:32 | 京成線:3700形
断念。

グリーンマックス製京成3700形3758F元中期仕様(3次車:3758F)が復帰に向け入場した。
編成単位での入場は2017年1月以来で久し振りとなる。
3758Fの種車は3798F中期仕様(4次車:旧製品→3798F現行仕様)であり改修にはちょうど良い頃合いだった。


京成3700形3758F 3次車 元中期仕様。
3758F:3758-3757-3756-3755-3754-3753-3752-3751。
※休車中。

3768F後期仕様(3次車:3768F-1)の回着で3758Fのプロトタイプは後期リニューアル工事施工編成に確定した。
後期仕様と現行仕様の二択になるがまだ決定打に欠ける。
グリーンマックス製PT-71C形パンタグラフは1編成分を確保してあり現行仕様化も容易ある。
ひとまずPT-4804形パンタグラフ搭載のまま作業を進め暫定的に後期仕様とする。


入工中の3767,3757 (3768F-1,3758F)。

原則的に2両単位で入場させ窓セル交換により後期リニューアル工事施工車へ改める。
3768F-1の中期仕様化を兼ねた回着整備と並行するため実質4両が入場となる。
窓セル交換は車両番号末尾2桁が揃う車両同士で行う。
3700形M2c車はライト基板交換,行先表示類及び通電系統の整備が加わり手数が増える。
そのため3757以下6両からの施工開始に決定した。


窓セルを撤去した3757。

先発は3700形M1車の3757,3767で上野寄から順次成田寄へ向かう。
グリーンマックス製3700形は側面窓セルを妻面窓セルで押さえる構造が採用されている。
先ず接着固定された妻面窓セルの撤去から取り掛かった。
3757は種車の経年が高いせいか上部を綿棒で押し込むだけで抵抗も無く外れてくれる。
貫通扉窓セルも交換対象であり同一方式で撤去を終えた。
ところがリリースから然程期間が開いていない3767はまだ強固な接着具合を誇った。
綿棒で押し込んでも微動だにしない。
痺れを切らし指の腹で妻面窓セル全体を押し込み剥離した。


3767から3757に移設した窓セル。

3757以下6両はパンタグラフを除き窓セル交換で竣工に近付く。
窓セル撤去を3757から開始したのは軸足が3758Fの復帰に軸が置かれたためである。
ただ妻面窓セルの接着状態を基準にすると3768F-1から分解した方が効率的だと思える。
出だしから躓き早々に施工順変更が決まった。
3700形の側面窓セルはリニューアル再生産品から中央扉を境とする2pcs式に変更された。
しかし3768F後期仕様では再び1pcs式に戻されている。
よって旧製品が種車の3758Fとは成形色の違いしかない。
固定窓部には未印刷の窓サッシモールドが残る。
LOTに大きな開きが存在する両車だったが設計変更が幸いし相互交換は支障なく行えた。




3757:貫通扉窓,妻面窓セル交換(成田寄)。

貫通扉窓,妻面窓セルには微量の流し込み接着剤を投入している。
何れも下部1点止めで今後の整備性に配慮した。
ただ再び撤去する機会は余程の事が起きない限り訪れないと思う。
透明セルから薄緑色セルに取り替えられた3757の妻面見附は余り変化が無く見える。
3768F後期仕様で全窓が薄緑色セルに変更されたのは窓セル類の製造ライン都合かもしれない。


[3797]:海側(3757)。

転写に失敗し位置が若干ずれていた海側車両番号板の修正にも手を伸ばした。
ジオマトリックス製[3757]を剥がすと印刷済の[3797]が現れる。
その[3797]を目安にインレタを再転写したが成田寄に偏位させてしまった。
上下方向のずれは治まったものの見付の向上は果たせていない。
他にも転写失敗車が存在するが目を覆うような状態に陥った車両番号板だけを修正対象にする。




3757後期仕様後期リニューアル工事施工車(3758F:側面窓セル交換施工)。

3767の窓セル撤去に時間を要し作業は遅れ始めていた。
そこに車両番号板修正を組み込んだため遅延が激しくなる。
後期リニューアル工事施工車化された3757は予定より大幅に押して竣工を迎えた。
UVカットガラスと側面窓一部固定化が入場前との変更点である。
上昇,下降姿勢の芳しくないPT-4804形パンタグラフは換装も有り得るため修正を見送った。


床板整備を先送りにした3767。

時間を浪費してしまい3767のTNカプラーSP化に手を出す余裕が失われてしまった。
取り敢えず3757から撤去した窓セルの装着に戻る。
側面窓セルを嵌め込んだところで側面窓縦桟に印刷の甘い箇所があると判明した。
黒色窓枠から浮き出る銀色塗装がどうしても気になり超極細マッキーで修正を図っている。




3767中期仕様(3768F-1:側面窓セル交換,黒色側面窓縦桟補修施工)。

経年が浅い3768F-1の特別整備は必要ないと考えた。
加えて3758Fの復帰に重点が置かれ3768F-1は当初から入場時間を短く設定していた。
思わぬ側面窓縦桟の補修により3767中期仕様(3768F-1)までも施工の遅れが目立った。
ここで3758Fと3768F-1の同時進行は路線変更を余儀なくされる。
3768F-1は窓セル交換だけを施す第一次整備に切り替えた。
他方3758Fの竣工は続行とする。


入工中の3766,3756 (3768F-1,3758F)。

次発入場は3700形T車の3766,3756となった。
[3700形T車]故に動力ユニット搭載車である事を失念していた。
3756は動力ユニット更新後に着脱性向上対策の側面窓セル固定化が図られている。
窓セル交換後も踏襲を要し3757と同じ手順は採れない。
再び遅延要素を抱きつつ作業へと移った。


貫通扉窓・妻面窓セルの撤去に時間が割かれた3766。

分解は3766(3768F-1)から開始した。
3767の状態から貫通扉窓,妻面窓セルの撤去は苦戦が予想される。
案の定綿棒では全く押し込めない。
運悪く貫通扉そのものが外れるおまけまで付いてきた。
結局指の腹で押し出すしか術が無くなり先に3766へ手を着けた意義は失われる。


ゴム系接着剤で固定した側面窓セル(3756)。

3756(3758F)の側面窓セルもゴム系接着剤での固定が足枷となる。
貫通扉窓,妻面窓セル撤去前に車体と側面窓セルの間へクラフトナイフを差込み切り裂いた。
車体と側面窓セルに残るゴム系接着剤の除去は同時施工とした。
3766から転用される側面窓セルも固定を要する。
嵌合爪部裏面へ微量のゴム系接着剤を塗布し車体に装着した。
この工程は動力ユニット更新車である限り欠かせない。


窓セルが入れ替えられた3766,3756。

3766の側面窓縦桟には瑕疵が無かった。
ゴム系接着剤の除去を先に済ませており即復旧に取り掛かる。
待ち受けていた落とし穴は妻面窓セルの装着だった。
半ば強引に押し出した薄緑色の妻面窓セルは多分に流し込み接着剤が投与されたらしい。
後で気付いたが車体内側には凹凸が残っていた。
取付は強引に行えず平滑化を施すまで足止めを喰らっている。




3756後期仕様後期リニューアル工事施工車(3758F:側面窓セル交換施工)。

3756も後期仕様後期リニューアル工事施工車化された。
製品仕様の3766に近い外観だがFS-547(047)動力台車枠は旧FS-547非動力台車枠の加工品である。
しかもサックスブルー成形品をGMカラーのダークグレーで塗装変更しており他車とは色温度が異なる。
コアレスモーター搭載動力ユニット用FS-547動力台車枠の入手が難しく交換に結び付けられないまま竣工となった。




3766中期仕様(3768F-1:側面窓セル交換施工)。

続けて3766中期仕様(3768F-1)も姿を現した。
妻面窓セルの固定化を図った一方側面窓セルは嵌め込まれているだけで製品原形に近い。
動力ユニット更新車とは異なりモーターカバーと床下機器部品に空間が無く固定は不要である。
第二次整備ではTNカプラーSP化とFS-547(047)動力台車の見附変更を行う。
3758Fとの同時竣工では大幅に時間を要したと思われ第一次整備に留めた狙いは当たったと言えよう。


3757+3756 (3758F:後期リニューアル工事施工車化)

計画通り3757+3756の改修には漕ぎ着けた。
在籍中の3700形TR-180床板装着編成は全てTNカプラーSP化を完了している。
3757で寄り道こそしたが原則的に窓セル交換と車体清掃で工程を終えられる利点があった。
しかし最初に入場した3757から約180分が経過していた。
全ての問題は3768F-1の回着整備を甘く見ていた事にある。


3767+3766 (3768F-1:第一次整備完了)。

分解に手を焼いたため3767+3766は窓セル交換以外は殆ど手を出せていない。
特に3767の黒色側面窓縦桟修正は全くの想定外であった。
3767以下6両の外観点検は塗装状態も含まれていた。
但し細部まで確認しておらず見落としてしまった。
その結果TNカプラーSP化には及ばずアーノルトカプラーで存置されている。
軽加工とは言え4両の同時竣工は無理があった。
今後の入場も難航すると思われ3758Fの進捗次第では更なる工程変更に迫られるかもしれない。
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