試運転 ~TRIAL RUN~

初心者の拘りと見切りが激しい自己責任による鉄道模型軽加工記録

京成3700形3703[3708F-1] 1次車 登場時仕様 TNカプラーSP化 ※再生産品

2017-10-15 21:40:07 | 京成線:3700形
収束。

グリーンマックス製京成3700形3703前期仕様(3708F:再生産品)を入場させた。
3704登場時仕様(3708F-1)の竣工翌日に丸1日を掛け3705入場時に飛び去った集電板を探し回った。
しかし発見には至らず3703の第二次整備工程に代替集電板製作を組み込む事にした。


京成3700形3703 1次車 前期仕様(再生産品)。

3703(再生産品)は新FS-547非動力台車用集電板を3705登場時仕様(3708F-1)へ廻した。
集電板を供出した上野寄新FS-547(047)非動力台車は車軸の位置が定まらず軸受からずれる。
加えて集電板凸部による車体支持までも失われてしまった。
現状は海側の導電板が無い。
これらの影響により車体は大きく傾いている。


入工中の3703(再生産品)。

3700形T車の3703は3704と同じく車体関連への細工が不要だった。
工程は同様ながら集電板不備の問題を抱える。
先ずは無瑕疵の成田寄新FS-547非動力台車のTNカプラーSP対応化から作業を開始した。
3704では導電板と車輪の組み付けに苦しめられた。
これを少しでも軽減したい。
集電板の凸部をカッティングマットに乗せなければカプラーポケット撤去時も台車枠は安定する。
新FS-547非動力台車を反転させ平刃を落とそうとした。
しかし車軸より幅の広い平刃しか持ち合わせが無かった。
結局カプラーポケット側の車輪を外す必要に迫られ工法変更は失敗に終わっている。


空振りだった新カプラーポケット撤去方式。

新FS-547(047)非動力台車には集電板と車体中央寄車輪が残っている。
しかしこの状態までは3704でも辿り着けていた。
課題は2軸目である。
これまでと変わらない取付方法では足止めが明白だった。
そこで台車枠間よりやや幅広くカットしたウレタンを用意した。
採用したウレタンは硬質で台車枠に差し込むと負荷の掛からない範囲で台車枠を広げてくれる。
これにより車輪装着の難易度が大幅に下がった。
ウレタンまで空振りに終わればニッパーで捻じ切る方法に戻すつもりだった。
リニューアル再生産品の3400形3408F前期仕様(3408F-3),3798F現行仕様(3798F)ではニッパーを用いた。
やや強引に感じられた上に切断面の整形を要する。
それでも集電板と車輪の組付けに掛かる時間よりはましに思えた。
結果的にウレタン装着が当たり捻じ切りは避けられている。
同時に新非動力台車のTNカプラーSP対応化も容易になった。


海側集電板の無い上野寄FS-547(047)非動力台車。

成田寄新FS-547(047)非動力台車の組立は瞬く間に終えた。
3704で挫けそうになった直後であり安堵感を得ている。
最大の壁は上野寄新FS-547(047)非動力台車の導電板復旧である。
取り敢えず類似形状のKATO製集電板を用意した。
これを整形しグリーンマックス製新集電板形状に近付ける。
ただ両者を比較すると思ったより外観が異なっていた。


似て非なる集電板 (グリーンマックス製,KATO製)。

KATO製集電板はグリーンマックス製集電板に対し一回り大きい。
細部の成形も異なり不安が過ぎった。
飛んでいった集電板を回収しない限り代用品に頼るしかない。
結果は二の次としKATO製集電板の加工に着手した。
仮整形は金工ニッパーを起用した。
軸受周辺の張り出しは不要なため全て切り落とした。
鑢での仕上げは現物合わせ時に行う。


不要部を切除したKATO製集電板。

雑な整形ながら代用集電板の試作品が出来上がった。
KATO製集電板は元々グリーンマックス製に比べ軸受部が深く成形されている。
よってこのまま装着は不可能と予想した。
今後どの程度整形が必要になるか先に確認する。
ところが代用品起用は入口にさえ立てなかった。


KATO製集電板を受け付けない集電板スリット。

新FS-547(047)非動力台車へ暫定加工したKATO製集電板を差し込もうとした。
しかし集電板スリットで支え全く挿入できない。
この原因は導電板自体の厚みに拠るものだった。
形状ばかり目が行き厚さは全く考えていなかった。
そもそもKATO製集電板を代用品とする考えが間違っていたらしい。
KATO製以外の集電板は予備品都合で試用出来なかった。
ここで代用集電板製作は打ち切りになっている。


漸く発見したグリーンマックス製新集電板。

もう集電板を回収するしか手段は残っていない。
3703の整備は一時中断された。
集電板捜索は作業位置から2m前後を中心に行ってきた。
何度も見直しておりこの半径には無いと思い範囲を広げている。
この日は発見出来ず作業そのものを打ち切った。
翌々日になって部屋の片隅に真鍮色の部品が目に入った。
間違い無く3705で行方不明になった導電板だった。
相当派手に吹き飛ばした模様で壁へぶつかった後に落ちたらしい。
これで3708F-1の出場には障害が無くなった。
3703の成田寄FS-547(047)非動力台車では車輪装着補助用ウレタンも使用できる目途が立った。
今後この様な状況に陥る機会は激減するだろう。


集電板が復活した上野寄FS-547(047)非動力台車。

ようやく3703の整備が再開された。
早速上野寄新FS-547(047)非動力台車のTNカプラーSP対応化を行う。
カプラーポケット撤去は3704までの方式に戻している。
成田寄新FS-547(047)非動力台車で試行した切断方式は1軸撤去が必要になりその意義を失った。
平刃を落とすには集電板と車輪を取り外した方が施工し易く二度と行わないと思う。
難航していた集電板と車輪組付けは車輪装着補助用ウレタンのお陰で順調に進められた。
車輪装着補助用ウレタン採用を思い立ったのは上記試行結果のお釣りと言える。
この点だけは転んでもただでは起きずに済ませられたと思う。


TNカプラーSP化まで時間を要したTR-180A床板。

上野寄新FS-547(047)非動力台車を装着し3703用TR-180A床板のTNカプラーSP化が終了した。
実に3日に渡る入場だった。
導電板の回収に時間の大半を費やしたがどうにか原形復帰に辿り着いている。
TR-[XXX]A系床板には集電板が欠かせないとも判明した。
やはり予備品を手元に置いた方が無難だと思われる。




3703登場時仕様(3708F-1:車体傾斜解消)。

床板を組み合わせると生じていた車体傾斜は消え失せていた。
代用集電板製作こそ無駄骨に終わった。
しかしながら最良の答を得て3703登場時仕様(3708F-1)が竣工した。
3708F(再生産品)の第二次整備は進行が大幅に遅れている。
次の入場車は3702で確定している。
しかしその他の未入場車は3700形M2c車の3708,3701で工程都合により2両同時竣工は厳しい。
3150形3174F現行色前期仕様+モハ3184+モハ3183新赤電色(3174F-2)に続き1両毎の竣工に切り替える。
ここまで遅れれば確実性を優先するべきだと思える。


3704+3703 (3708F-1:非動力車+非動力車)。

なお車体傾斜が治まった3703は3704(3708F-1)と同等に戻った。
入場前はFS-547(047)の枕バネが車体裾に隠れるほど沈下していた。
傾斜角から推測すると通電効率はかなり高そうである。
再生産品の3400形3708F前期仕様(3408F-3),3798F前期仕様(3798F)は常に前尾灯を点灯させている。
3408F-3,3798Fの点灯安定度は旧製品編成に比べ高い。
ここは新非動力台車の恩恵と言えよう。

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