goo blog サービス終了のお知らせ 

試運転 ~TRIAL RUN~

初心者の拘りと見切りが激しい自己責任による鉄道模型軽加工記録

京成3700形3761[3768F] 3次車 後期仕様 リニューアル工事施工車 運転台側ライトケース,行先表示器部品交換

2017-11-22 21:53:06 | 京成線:3700形
温存。

グリーンマックス製京成3700形3768F後期仕様リニューアル工事施工編成(3768F)はM2c車の第二次整備が残る。
工程数が多く単独入場とし3761を入場させた。
作業と行先表示類絞込が並行する珍しい事例となった。


京成3700形3761 3次車 後期仕様 リニューアル工事施工車(3768F)。

平時は導入決定直後にプロトタイプを定める。
回着予定のマイクロエース製京成新3000形3002F現行仕様(3002F)も既に内定している。
3768Fは製品仕様を勘違いしリニューアル工事未施工編成かと思い込んでいた。
量産試作品でようやく早合点に気付いた。
内定済の行先表示類を取消したものの3768Fの回着は再設定に取り掛かる前だった。
整備の傍らでダイヤデータを探る詰まった工程になっている。


SPフレームTNダミーカプラーを供出した3300形モハ3320,モハ3341現行色後期仕様(3320F-1)。

グリーンマックス製京成3400形,3700形は旧製品時代から前面車体裾とスカートの空間が気になる箇所だった。
スカートマウントの設計により避けられない現象である。
この弱点はTR-180A床板が採用されたリニューアル再生産品でも引き継がれている。
少しでも間隔を狭める対策として3400形,3700形M2c車ではスカート付TNカプラーSPを採用した。
3768,3761も同様の施工を施し一体感を演出させる。
但し既存編成とは異なりTNカプラーSPは使用しない。
その代わりSPフレームTNダミーカプラーを活用する。


ほぼ同一の外観を持つダミーカプラー (TNカプラーSP,SPフレームTNダミーカプラー)。

SPフレームTNダミーカプラーはTNカプラーSP擬製作時等の発生品を組合せた独自の再生部品である。
連結器部品はTNカプラーが出自だがそれ以外はTNカプラーSPの部品を用いている。
敢えて製作するダミーカプラーではなく採用車両から捻出を図った。
TNカプラーからの交換を経たマイクロエース製京成3300形はSPフレームTNダミーカプラー採用編成が存在する。
供出編成はマイクロエース製京成3300形3320F現行色後期仕様(3320F-1:6両編成)とした。
現在のところモハ3320,モハ3341の連結機会は無い。
行先表示類は[普通 上野]だが将来的に2+6編成を組む可能性が残る。
3300形では優先的にTNカプラーSP交換対象に挙がった。
SPフレームTNダミーカプラーとTNカプラーSPの外観差は少ない。
復心スプリングの供出により連結機構は殺されている。
3700形はM2c車運転台側の連結機会が無くダミーカプラーでも不都合は生じない。
更にスカート付TNカプラーSP化すると3400形,3700形間での融通しか利かなくなる。
万が一の予備品確保策を兼ね3768FでのSPフレームTNダミーカプラー起用に至った。


入工中の3761。

3700形M2c車は第一次整備で誘導無線アンテナを設置した。
第二次整備はTNカプラーSP化と行先表示類変更が主工程となる。
先に車体関連の整備を完了させ最後にスカート付SPフレームTNダミーカプラー化に着手する。
最初に行先表示類変更準備に取り掛かった。
3768Fでは今後の表示類変更に備え側面窓セルに小細工を施す。
そのためライトユニット撤去が必要条件になった。
ライトユニットの取り外しは3400形,3700形各編成で繁く行ってきた工程である。
やや強引に感じるが手慣れた方法になっている。
3761も基本構造に変更は無い。
先ず前面二平面折妻頂点部の車体とライトユニットの間に爪楊枝を差し込む。
次にプラスチックドライバーで両前尾灯を下方向へ押し込むと種別表示器が半分程度車体に隠れる。
後は引き出すだけでライトユニットの撤去は完了する。


整形した運転台側側面窓セル上端部。

側面窓セルの運転台側上端部を斜めに切断した。
これにより屋根板を撤去するだけで行先表示器部品の取り外しが可能になりライトユニットの都度着脱が廃せる。
複雑な構造を持つ3700形M2c車だが何故か3700形は行先表示類変更が多い。
ライトユニット撤去は種別表示ステッカー剥離が付帯するためどうしても措置を採っておきたかった。
この施工で以後ライトユニットを取り外す機会はライト基板交換時だけに限られると思う。


分解したライトユニット。

ここで嫌な事を思い出した。
3818,3811中期仕様(3818F)での種別幕ステッカー切り出し失敗が過ぎった。
3768Fに採用する種別表示ステッカーはフルカラーLED式の富士川車輌工業製である。
殆ど予備が無く一度でそれなりの見栄えにしたい。
そこで種別表示印刷の消去を決断した。
種別表示器が黒地に変わればステッカー切り出しの甘さを誤魔化せると考えた。
製品案内で3768Fから前照灯発光色温度の変更が告知されていた。
何処まで部品が変更されたかまでは判らない。
極力流用を図り運転台側ライトケースだけの交換とする。
ライトユニットの分解は初となった。
運転台側ライトケースに室内側ライトケースが嵌合する2pcs式で思いの外単純な構造である。
側板へ伸びる運転台側ライトケースを撓ませると室内側ライトケースが撤去できる。
ライト基板は各ライトケースの嵌合部に挟まれているだけで容易に取り外せた。


3701(3708F-2)から撤去したライトユニット。

3761の[特急]表示は被膜強度都合と発色の良さから剥離を見送った。
代替品は休車中の3701元登場時仕様(3708F-2)から捻出している。
3701は長らく製品印刷の[特急]種別幕を維持していた。
3708F登場時仕様(3708F-1:再生産品)の出場で[特急]種別幕を保持する理由を失った。
尚且つプロトタイプ変更が確定的でライトケース供出車となった。
印刷済の[特急]種別幕は白地部が劣化しており剥離にも向いていた。


新旧ライト基板 (3701用,3768用)。

新ライト基板はLEDチップの張り出しがやや大きい。
一方ライトケースに変更は無い模様で嵌合に支障しないと思えた。
転用は運転台側ライトケースのみで前照灯用及び尾灯用プリズムの形状は確認していない。
なお3701から捻出した運転台側ライトケースの[特急]種別幕はペイントリムーバーで消去している。
部品を入れ替え各々のライトケースを組み立てた。
何れも元通りに嵌合し不都合は感じられない。


完成した3761用ライトユニット。

今度は行先表示類の変更へ取り掛かった。
ここでプロトタイプを定まったと同時に行先表示器部品の交換が決定している。
3761の行先表示器部品は薄緑色のプラスチックに印刷がなされたものだった。
3768Fの窓関連部品は徹底的に薄緑色地で統一したらしい。
行先表示器部品は3791現行仕様(3798F)から転用する。
透明プラスチック部品へ変更されるが前面窓セルが薄緑色で影響は殆ど出ていない。


3791から転用される行先表示器部品。

運行番号と行先表示は3791から引き継ぎ富士川車輌工業製ステッカーの温存策とした。
これで行先表示類変更準備の大半が終了する。
種別表示貼付はスカート付SPフレームTNダミーカプラー化前へ廻し車体の組立に戻った。
部品を交換したライトユニットは問題なく装着出来た。
新ライト基板採用による成形変更は無かったらしい。
行先表示器部品は試験を兼ね屋根上側から取り付け運転台側側面窓セル上部成形の効果を確認している。


車体整備で打ち切りとなった3761。

予定には無かった運転台側ライトケースの交換で作業進行計画に大幅な狂いが生じた。
既に日付を大きく跨いでしまい3761の第二次整備は分割し車体関連で一区切りとした。
残る工程は足廻り中心となる。
スカート付SPフレームTNダミーカプラー化前には種別表示ステッカーの切り出しが待つ。
第二部もそれなりに時間を要すると覚悟している。

京成3700形3766[3768F] 3次車 後期仕様 後期リニューアル工事施工車 TNカプラーSP化,FS-047動力台車見附変更

2017-11-21 22:31:28 | 京成線:3700形
毎度。

グリーンマックス製京成3700形3766後期仕様後期リニューアル工事施工車(3次車:3768F)が入場した。
2個モーター搭載動力ユニット搭載の旧製品ではTNカプラーSP化が難項目だった。
動力車優先入場はコアレスモーター搭載動力ユニット採用により中止されている。


3766 3次車 後期仕様 後期リニューアル工事施工車(3768F:動力車)。

所有編成でのコアレスモーター搭載動力ユニット装着製品は3798F現行仕様(3798F:再生産品)が初登場となった。
当初3796(3798F)はFS-547(047)動力台車のTNカプラーSP対応化だけで竣工させている。
3798F導入より先行した3706登場時仕様(3708F→3708F-2)の動力ユニット更新でTNカプラーSP化の壁は低いと判明した。
2個モーター搭載動力ユニットのTNカプラーSP擬3化が廃止された収穫の勢いに任せ工程を終わらせた。
その後動力ユニット更新が進みFS-547(047)動力台車の立体感に物足りなさを抱くようになった。
動力ユニット更新車は一般流通品のコアレスモーター搭載動力ユニットを採用しており黒色成形動力台車を履く。
製品仕様品は独自の灰色成形動力台車で台車枠との一体感が優先されている。
コアレスモーター搭載動力ユニット装着車両は動力ユニット更新車が数で勝る。
製品仕様の動力台車を一般流通品動力台車の見附へ近付ける方向に梶を切った。
立体感向上と外観統一はサックスブルー成形FS-383動力台車を履く3400形3405前期仕様(3408F-3)から開始した。




3405現行仕様(3408F-3:再生産品)。

対策は台車枠取付台座を黒色化する安直な方式を採用した。
初試行がサックスブルー成形動力台車だったため立体感の演出に大きな手応えを得た。
その後3700形にも展開し現在はサックスブルー成形及び灰色成形動力台車の標準施工項目になっている。
当然3766もTNカプラーSP化と同時に動力台車の立体感向上策を採り既存車へ揃える。
実質的に今まで細々と施してきた工程を集約する恒例作業の積み増しと言えよう。


TNカプラーSP対応化したFS-547(047)動力台車(成田寄)。

コアレスモーター搭載動力ユニット用動力台車のTNカプラーSP対応化はカプラーポケットの撤去だけに等しい。
ロアフレームのカプラーポケット側に設けられている嵌合爪を破損させない限り分解リスクは低い。
早速カプラーポケットの切断に取り掛かった。
何故か3766のFS-547(047)動力台車はグリス添加量が多かった。
コアレスモーター搭載動力ユニットのリリースから時間が経過し量目が変更されたのかもしれない。
作業時にグリス塗れとなるためロアフレーム側だけを拭き上げた。
この判断が正しいかは今後の経過次第である。




3796現行仕様(3798F:再生産品)。

FS-547(047)動力台車枠はFS-547非動力台車に比べ灰色成形色がやや濃く振られている。
3798F(再生産品)から引き継がれた仕様である。
そのため動力台車用集電板の形状もあり台車枠から真鍮色が目立ち弱点と思えた。
原形を維持していた3796(3798F:再生産品)の再入場時に台車枠取付台座黒色化に加え集電板表面もマッキーで塗り潰した。
プロトタイプの近い3766も同様の措置を施す。


黒色化した台車枠取付台座と集電板表面(上野寄)。

3796では集電板表面の塗り潰しをピボット軸受付近まで行った。
しかし軸箱周りの成形から効果が低く塗布面積を縮小している。
あくまで集電板を埋没させる名目である。
軸箱上部は車体裾の陰に入るため真鍮地のままでも違和感は無い。
黒色化は全てマッキーを用いた。
台車枠取付台座はプラスチック製で安定度が期待できる。
更に3796での実績もあり特に不安要素は抱いていない。
一方集電板は金属製でインク剥離の恐れが残る。
台車枠を取り付ける際に気を付ければ接触機会は殆ど考えられず問題は無いと思う。


整備を終えたFS-547(047)動力台車。

FS-547(047)動力台車の整備は動力ユニットを車体に存置し台車だけを取り外していた。
組立の際側面窓セル内側に付着した点状の埃が気になり動力ユニット本体を撤去している。
3768Fはリニューアル工事施工車の仕様に合わせ側面窓セル成形が変更された上に1pcsへ戻った。
要因が側面窓セルにあるかは不明だが動力ユニットの撤去がし難くなった。
動力ユニット更新車では床下機器部品取付位置都合が関係し動力ユニット着脱に一癖が生じた。
3150形モハ3172現行色前期仕様(3174F-2)で煩わしさの解消を目指し側面窓セルの固定化を試行した。
一定の答を得られたため現在動力ユニット更新車の側面窓セル固定化を進めている。
着脱を難儀させる原因は同じと考え3766も側面窓セルを固定した。
嵌合爪部裏面へゴム系接着剤を塗布する4点支持に変更は無い。


全工程を終えた3766。

側面窓セル固定後の3766は動力ユニットの着脱が容易になった。
着脱の不都合は非動力車に床下機器位置を揃えた動力ユニット更新車の独自現象だと考えていた。
まさか製品原形で同じ症状に襲われるとは思ってもいなかった。
動力ユニット更新は動力台車の立体感向上策に加え側面窓セル固定化にも寄与したと思う。
ただ個体差の可能性も棄てきれない。
コアレスモーター搭載動力ユニット搭載車への標準施工項目とはせず製品状態を見た上で判断したい。




3766(FS-547(047)動力台車見附変更)。


3726後期仕様(3728F:動力ユニット更新車)。


3756中期仕様(3756F:動力ユニット更新車)。

TNカプラーSP化を終え3766が竣工した。
FS-547(047)動力台車の見附変更も狙い通りの結果に至っている。
3726後期仕様(3728F)は動力ユニット更新車でサックスブルー成形FS-547非動力台車枠を塗装変更し貼付した。
塗装技量から被膜が厚くなり集電板黒色化は未施工のままながら余り目立っていない。
同様の経緯を辿った3756中期仕様(3758F)も同等とした。
灰色塗装台車グループの3726,3756,3766,3796はほぼ統一された外観で揃えられた。
3706元登場時仕様(3708F-2)は休車指定中で未更新のまま残る。
復帰時には動力ユニット更新を施す予定で統一感を乱す事態には陥らないと思う。




3766+3765 (TNカプラーSP化:動力車+非動力中間車)。

3768Fの中間車は全車竣工を迎えた。
入場待ちの3768,3761は分解整備となる。
行先表示類が未確定のままで作業を進めながら絞り込む方向である。

京成3700形3764,3763[3768F] 3次車 後期仕様 リニューアル工事施工車 TNカプラーSP化

2017-11-20 21:38:23 | 京成線:3700形
小差。

グリーンマックス製京成3700形3768F後期仕様リニューアル工事施工編成(3768F)の第二次整備から入場順を変更した。
今整備ではパンタグラフ非搭載車の入場を迎える。
該当車は3766,3764,3763の3両だが3766は動力車のため別途入場に廻している。


京成3700形3764 3次車 後期仕様 リニューアル工事施工車(3768F)。

ユニット単位での入場を取り止めた事で作業が単純化が図れた。
3700形M1車系の3767,3765,3762は一括して避雷器取付を終えた。
入場する3764,3763はTNカプラーSP化のみの施工で終了となる。
車体関連に手を着ける必要は無い。
主工程はスナップ嵌合式FS-547(047)非動力台車のTNカプラーSP対応化となった。


撤去したTR-180A床板一式(3764用)。

3764:3700形M2車,3763:3700形T車で見附が酷似している。
誤装着防止策で各々を単独入場させた。
先発は車両番号順に3764となった。
3708F登場時仕様(3708F-1)の回着整備時に作業を遅らせたのはFS-547(047)非動力台車の組立だった。
3765で車輪装着補助用ウレタンの使用中止に踏み切り3762で要点を掴めたと思える。
従って3764,3763の入場時間は短縮出来ると考えた。


無難にTNカプラーSP対応化を終えたFS-547非動力台車(上野寄)。

カプラーポケットの撤去はスナップ嵌合式非動力台車で共通仕様化している。
但し平刃の切れ味が悪くなり切断面が荒れてしまった。
幸い走行に支障を来す場所ではない。
特に措置を施さないまま組立に入った。
組立は連続作業とし上野寄,成田寄を同時進行させた。
上野寄は集電板の油脂が多く何度か滑らせてしまい一度では嵌められなかった。
一方の成田寄は一度での嵌合が実現した。
散々苦戦してきたスナップ嵌合式非動力台車組立の壁を打ち破れたと思う。
どうやら3762での方式は当たりだったらしい。


竣工目前の3764。

それでもTR-180A床板のTNカプラーSP化は大凡15分を要した。
先に竣工したパンタグラフ2台搭載車の3762より約5分しか短縮できていない。
避雷器取付が無いにも関わらず予想を上回る所要時間である。
FS-547非動力台車のTNカプラーSP対応化は順調に進められたと思っていた。
何処か進行に問題があったのかもしれない。
今ひとつ釈然としないまま3764は竣工を迎えている。




3764(TNカプラーSP化)。

3764の工程はTNカプラーSP化に限られた。
竣工後も入場前と全く変わらないように見える。
これこそが入場順変更の大きな効果である。
ユニット単位での竣工も悪くはなかった。
しかし車両の特徴に合わせた工具を都度揃えなければならず工程もばらばらになりやすい。
この弱点は3768Fの回着整備以後から解消に至るだろう。




3765+3764 (TNカプラーSP化)。

車体の雰囲気は変わらない一方で連結部は印象が刷新された。
TNカプラーSP化により連結面間隔が狭まり実感的になっている。
標準規格のアーノルトカプラーは自由度こそ高いものの車体に対し巨大過ぎる。
グリーンマックス製品はTNカプラーSP採用を標準化しておりスマートな連結部に改められた。
近年は各社とも編成単位でのリリースが増えアーノルトカプラーの利点が薄れてきたように思える。
独自のカプラーを採用する製品が増加しつつあり転換点を迎えていると言える。
ただ独自のカプラーが乱立するとオーナーさん毎の自主ルール設定に混乱を来す恐れがある。
以前にも記したがカプラー交換を前提とし最終選択はユーザー側に委ねる設計にするべきだと思う。


成形が異なる非動力車輪 (新形状品,従来品)。

3763の第二次整備で今入場は終了となる。
工程は3764と同じTNカプラーSP化だけだった。
FS-547(047)非動力台車のカプラーポケット切断は上野寄,成田寄の同時進行とした。
台車枠に車輪を取り付ける際に2種類の輪心成形が存在すると気付いている。
グリーンマックス製非動力車輪は左右で成形が異なる特徴があり組立時には向きを揃えていた。
新形状車輪は両側の成形が酷似している。
従来品の片側を双方に採用したイメージに近い。
普段は片側のみ確認し台車枠へ取り付け見附を合わせていた。
3763のFS-547(047)非動力台車は車輪の組合せにばらつきがあったため初めてこの差異を発見している。


前後で車輪を揃えたFS-547非動力台車。

遡ると3767は従来品でそれ以外は新形状品が嵌められていた。
3765以降では上手く向きを揃えられたと思っていたが単なる偶然ではなかったらしい。
新形状車輪は軸箱から顔を覗かせる輪心の面積が両側で揃うようになっている。
今のところLOT都合か仕様変更かは不明である。
後者であれば3768Fはちょうど端境期に当たったのだと思われる。
運悪く3763の車輪は新形状品:2軸,従来品,2軸で配分に困った。
各々を上野寄と成田寄に分け従来品を装着したFS-547(047)非動力台車を成田寄へ取り付けた。
3767は全軸が従来品で3763の成田寄台車はこの向きに揃えている。


3763 3次車 後期仕様 リニューアル工事施工車(3768F)。

車輪の区分が加わりながらも3763の竣工は約10分で迎えられた。
3764から確実に時間短縮を図れている。
更なる効率化を狙いたかったが3763を以て3768Fの非動力中間車は全車竣工となった。
3768,3761は別工程が加わるため比較対象にはならなくなる。
現在スナップ嵌合式非動力台車を持つグリーンマックス製品の導入は未定である。
投入候補こそ存在するものの実現するかは中古製品の動向次第で時期は読めない。
ただスナップ嵌合式非動力台車にあった車輪装着への苦手意識は払拭が確実になった。
今後の導入で頭を抱える場面は無くなると思う。




3764+3763 (TNカプラーSP化)。

3768Fの未竣工車は3768,3766,3761の3両まで減少した。
次入場車は動力車の3766を予定している。
3768,3761は別工程が加わりそれなりに時間を要する。
コアレスモーター搭載動力ユニット採用以後はTNカプラーSP化に手を掛けなくて済むようになった。
先に中間車の第二次整備を完了させ3768,3761へ取り掛かりたい。

京成3700形3767,3765,3762[3768F] 3次車 後期仕様 後期リニューアル工事施工車 TNカプラーSP化,避雷器取付

2017-11-19 21:30:08 | 京成線:3700形
一括化。

グリーンマックス製京成3700形3768F後期仕様リニューアル工事施工編成(3次車:3768F)の第二次整備を開始した。
同一構造の3708F登場時仕様(3708F-1:再生産品)では諸条件が重なり出場が大幅に遅れた。
最近のグリーンマックス製品は第二次整備に時間を要する傾向が強く入場順から見直しを図る。


京成3700形3767 3次車 現行仕様 後期リニューアル工事施工車(3768F)。

これまではユニット単位若しくは車両番号順に整備を進めてきた。
ユーザー取付部品や特殊な加工が伴わなければこの方式でも構わないと思う。
グリーンマックス製3400形,3700形ではM1車系の避雷器取付が関門になっている。
※除:3400形3428F現行仕様(3428F)。
3768Fでは一度にM1車系の第二次整備を行うよう変更した。
今入場は3767,3765,3762の3両が入場対象となる。
但し施工は1両毎とし同時進行にはしていない。
PT-7131形パンタグラフに換装された現行仕様化は在庫都合で1編成分が揃えられなかった。
取り敢えずPT-4804形パンタグラフ搭載の後期仕様を維持する。
グリーンマックス製PT-71Cパンタグラフが揃えらればM1車系を先発させる意義は無かった。
苦戦項目を有する車両を優先させ今後の展開を楽にさせる。
なお現行仕様が少数派に留まっておりPT-71C形パンタグラフ搭載は前向きに考えている。


TNカプラーSP対応化を図ったFS-547非動力台車。

スナップ嵌合式FS-547非動力台車のTNカプラーSP対応化も苦戦項目である。
カプラーポケット切除までは容易だが問題はその後だった。
どうにも集電板と車輪を台車枠へ上手く組み込めない。
3708F-1で登場した車輪装着補助用ウレタンを活用し上野寄,成田寄共に組み立てた。
この時気付いたのは車輪装着の鍵が集電板だった事である。
集電板さえ抑えられればピボット軸受でのずれを防げると思えた。
3767から作業を開始したが3765で車輪装着補助用ウレタンに頼らないFS-547非動力台車の組立に挑む。


TNカプラーSP化したTR-180A床板(3767用)。

TR-180A床板のTNカプラーSP化で下廻りの整備は終了した。
FS-547非動力台車の組立で削減した所要時間はPT-4804形パンタグラフの避雷器取付へ充てられる。
避雷器をパンタグラフ台枠の取付孔へ無加工のまま挿入する方法は何度試しても跳ね返された。
よって当初から取付孔を拡大する。


避雷器取付孔拡大のため撤去したPT-4804形パンタグラフ。

拡大に用いるドリルはΦ0.8mmで統一し簡略化を図ると同時に避雷器の溶着を廃止した。
開孔部もパンタグラフ台枠下側のリブに掛からない上方向への拡大に変更している。
挿入はかなり固く脱落の心配は無いと思われる。
その代わり避雷器取付時間は従来より延びてしまった。


屋根板を取り外し押し込んだパンタグラフ取付脚。

3768FのPT-4804形パンタグラフは3767,3765,3762とも碍子がパンタグラフ台から浮いていた。
車体を組んだ状態では全く解消できない。
取付孔拡大はグリーンマックス製PT-71C形パンタグラフへの交換を考えると影響が出そうだった。
止むを得ず屋根板を取り外し取付脚周囲を押し込み対処している。
3767と同じ取付高だった3765,3762も同じ施工法になるだろう。


嵌合のみに変更された避雷器取付(成田寄)。

溶着を廃止した避雷器はパンタグラフ押し込み取付の影響を受けなかった。
幾度か触れたはずだが角度は垂直を保ち続けている。
取付に難航しただけの答は得られたと思う。
作業はM1'車の3765へ繋がりを考え成田寄から手を着けた。
上野寄は避雷器取付位置が異なり施工時の注意点となる。




3767(避雷器取付)。

3767は竣工まで約40分を要した。
大半はパンタグラフ廻りに充てられている。
次の入場車は3765でパンタグラフ1台搭載車である。
避雷器取付が半減する一方でFS-547非動力台車の組立手順変更により所要時間は変わらないと読んでいる。
前途の通りFS-547非動力台車の組立では車輪装着補助用ウレタンを使用しない。
予め上野寄,成田寄FS-547非動力台車のカプラーポケットを撤去し組立へ備えた。
先に片側の車輪を取付け指の腹で集電板を抑えながらもう片方の車輪を装着する。
初めは上手く行かなかった。
失敗を繰り返すうちに要点が掴め上野寄FS-547非動力台車のTNカプラーSP対応化に至った。
連続して成田寄FS-547非動力台車の組立に移り曖昧だった要点を確かなものにしている。
これでスナップ嵌合式非動力台車との苦戦は解消されると思う。
車輪装着補助用ウレタンは良い発想かと思えたが比較的短命で終わるかもしれない。




3765後期仕様後期リニューアル工事施工車(避雷器取付)。

パンタグラフ周りへの施工は3767での方法を踏襲した。
避雷器取付孔拡大はΦ0.8mmのドリルで変更していない。
しかし避雷器側に個体差がある模様で3767より苦戦している。
開孔径拡大は避雷器溶着が連動するため堪えた。
その甲斐あってか高い嵌合精度を保持できた。
PT-4804形パンタグラフの取付は予想通り屋根板撤去を伴った。
パンタグラフ1台搭載車の3765はまだましな方だったと思う。
入場から竣工までは約20分で3767から半減された。
M1車系最終入場車は3762で再びパンタグラフ2台搭載車に戻る。




3762後期仕様後期リニューアル工事施工車(避雷器取付)。

その3762の入場時間は3765とほぼ変わらない約20分だった。
FS-547非動力台車のTNカプラーSP対応化に手応えを感じ避雷器取付から開始している。
嵌合精度は3767,3765と同程度でぐらつきは生じない。
PT-4804形パンタグラフの固定にはパンタグラフ台座を線路方向から押さえる工程を追加した。
これにより取付脚周囲の押し込みは最低限で済むように変わり全体の作業時間を圧縮させたと思う。
難関だったFS-547非動力台車の組立は完全に要所を掴めたらしい。
上野寄,成田寄共余り失敗しなかった。
理想は一発仕上げだが後は慣れるしかないだろう。


3792+3762 (3798F+3768F:リニューアル工事未施工車+後期リニューアル工事施工車)。

直近で出場した3708F-1のM1車系は当時離脱していた3708F登場時仕様(3708F→3708F-2)を活用した。
避雷器取付を嫌いPT-4804形パンタグラフ自体を移設している。
よって最後に避雷器取付を行った編成は3400形3408F前期仕様(3408F-3),3798F現行仕様(3798F)まで遡る。
3798Fは避雷器溶着編成だが工程変更の差は殆ど見られなかった。
今後PT-4804形パンタグラフへの避雷器取付は3768Fでの方法を基準とする。

第一次整備でM2c車への誘導無線アンテナ取付を行ったためユーザー取付部品は無くなった。
以後の入場車はTNカプラーSP対応化を図るFS-547(047)非動力台車への加工が軸となる。
非動力中間車が竣工次第3766(動力車)を入場させる。
3768,3761の入場も秒読み段階に入りつつある。
そろそろ行先表示類の絞込を開始したい。

京成3700形3768F 3次車 後期仕様 後期リニューアル工事施工編成 回着 (3768,3761 誘導無線アンテナ取付)

2017-11-18 22:08:53 | 京成線:3700形
UVカット。

グリーンマックス製京成3700形3768F後期仕様(3次車:3768F)が回着した。
仕様書と実車の推移を勘違いしリニューアル工事未施工編成時代かと思っていた。
ところが実際はリニューアル工事施工編成で薄緑色の窓セルが新鮮さを演出している。


京成3700形3768F 3次車 後期仕様。
3768F:[3768]-[3767]-[3766]-[3765]-[3764]-[3763]-[3762]-[3761]。
※後期リニューアル工事施工編成。

3700形のリニューアル工事は施工年次により細かな差異がある。
当初より一部側面窓の固定化が一貫して行われている。
側面窓セルは新規金型の模様で把手モールドが無い。
窓枠が黒色のため二連窓部は下降式で存置された箇所との違いが実感的に映る。
UVカットガラスの再現は心持ち緑が濃い気がする。
ここは人各々での解釈差に拠るものだろう。
その代わりリニューアル工事施工編成との差別化はより明確化されていると思う。


3766 3次車 後期仕様 リニューアル工事施工車(3768F:動力車)。

窓セル類は全面的にUVカットガラス仕様とされた。
そのため前面窓,妻面窓とも緑を帯びた印象が強くなる。
全透過部が薄緑色のため濃色に見える原因になっているのだろう。
側扉窓は通常ガラスだったはずだが成形都合のせいか同色になってしまった。
窓セルの色分けは部品細分化を伴う。
コストを考えると現状が限界設計だと思われる。
但しUVカットガラス再現そのものは大いに評価したい。
自前のUVカットガラス化は手間を要する。
メーカー仕様での採用は福音と言える。


3766+3765 (3768F:動力車+非動力中間車)。

動力ユニットは3700形T車の3766に搭載され従来仕様から引き継がれている。
コアレスモーター搭載動力ユニットの恩恵で旧製品に比べ3700形T車が動力車でも違和感は少ない。
リニューアル再生産品は動力車を3700形M車へ変更する絶好の機会だった思う。
敢えて3700形T車を動力車のままにしたのは6次車以降への完成品展開を考えているのかもしれない。
6両編成で3700形M車を動力車にすると動力位置偏位が激しくなる。
実際に3400形3408F登場時仕様(3408F-1)は暫定6両編成対応のため動力ユニットを3407へ移設し出場させた。
3407の動力ユニット更新により安定度は高まったものの偏位は極力避けた方が良い。
今回3768Fのリリースで5次車までの完成品は一定の種類が揃った。
グリーンマックス製品も点灯機構改善に注力しており6次車以降のリリースに期待したい。


入工中の3768。

3768Fの第一次整備は3708F登場時仕様(3708F-1)と同様とする。
先ずM2c車へ誘導無線アンテナを搭載しTNカプラーSP化は個別の第二次整備へ廻した。
誘導無線アンテナは手持ちの予備品を取り付ける。
製品付属品より明灰色で現行LOTではないらしい。
3150形LOTに相当するのだろう。
3708F-1に3150形LOTを起用しており3768Fも続いている。
初期LOTの誘導無線アンテナは骨折し易かった。
その後2次に渡り改良が加えられたのは間違いない。
ただ何れのLOTも成形色が統一されておらずどれを優先使用するか悩むところである。


3150形LOTを起用した誘導無線アンテナ(3768)。

屋根板の取付孔は現行LOT誘導無線アンテナに合わせた径だと考えられた。
モハ3174現行色前期仕様(3174F-2)では取付孔拡幅に失敗した。
3768では無理な加工は行わず取付が難しいと判った時点で製品付属品に切り替えるつもりだった。
しかし3150形LOTでもやや固めの手応えながら定位置まで押し込めている。
アンテナ枠は歪まず安定度も高いため流し込み接着剤による溶着は行っていない。


誘導無線アンテナを取り付けた3768。

回着した3768は車体前面窓枠の黒色処理に甘さが見られた。
第二次整備で補修する方向ではある。
薄緑色セル採用で前面窓セル部との境が独特の色合いになった。
修正に失敗すると誤魔化しが難しく場合によっては見送りするかもしれない。
行先表示類は[A07 特急 成田空港]が印刷済である。
何れも過去にリリースされた編成より発色が向上した。
特に[A07]は継続使用しても視認性に影響しない見栄えに達している。
黒色成形品へのカラー印刷技術は確実に高まっていると見える。




3768後期仕様リニューアル工事施工車(3768F:誘導無線アンテナ取付)。


3798現行仕様(3798F:再生産品)。

車体と床板はリニューアル再生産品と何ら変わりはない。
TR-180A床板とスナップ嵌合式FS-547非動力台車で転がり抵抗の低減化が図られている。
側面窓セルへのUVカットガラス仕様採用が3768Fに於ける最大の魅力と言っても良い。
3798現行仕様(3798F)はリニューアル再生産品で同等の機構を持つが3768とは明らかに雰囲気が変わっている。
小変更での3768F製品化は上手い手法だったと思う。


車体裾とスカートの空間が目立つ3761。

3761にも誘導無線アンテナの取付を行った。
嵌合精度は3768同様で溶着も見送っている。
気になる箇所は旧製品以来のスカート位置である。
TR-180A床板への刷新後も継続して現れる車体裾との空間にどうしても目が行ってしまう。
既存編成に倣いスカート付TNカプラーSP化で解消させたい。




3761後期仕様リニューアル工事施工車(3768F:誘導無線アンテナ取付)。

3768,3761への誘導無線アンテナ取付を終え3768Fの第一次整備が完了した。
第二次整備はM1車系,M2車系及び3763,M2c車,3766(動力車)の4種に区分できる。
TNカプラーSP化はグリーンマックス製品共通項目である。
TR-180A床板では特殊な取付を要さない。
コアレスモーター搭載動力ユニットもTNカプラーSP化を重ね安定期に入っている。
よって各々車体関連の整備が進捗の鍵を握るだろう。




3768F (第一次整備完了)。

なお3768Fは2017年11月の全般検査でパンタグラフがPT-4804形からPT-7131形へ換装された。
グリーンマックス製PT-4804形パンタグラフへの避雷器取付は苦戦項目だった。
シングルアーム式パンタグラフへ交換すればこれを回避できる上に現行仕様化も視野に入ってくる。
幸いグリーンマックス製PT-71C形パンタグラフの転用が可能な仕様であり検討事案としたい。

当初3768Fをリニューアル工事未施工編成でのリリースと捉えていた関係で行先表示類の再設定も必要になった。
原案は3798Fと車両番号の差しか無いと考え[快速]同士の離合とする予定だった。
条件が変わったため[快速]は取り止め[特急]または[快速特急]への充当に変更する。
連動して運行番号,行先表示も再考に迫られた。
第二次整備は整備項目にプロトタイプ再設定が加わり慌ただしい進行になるだろう。

京成3700形3796[3798F] 4次車 現行仕様 FS-547(047)動力台車見附変更:集電板黒色化追加施工 ※再生産品

2017-10-24 21:41:14 | 京成線:3700形
共通化。

グリーンマックス製京成3700形3798F現行仕様(3798F:リニューアル再生産品)は二代目である。
再生産品導入に備え初代3798F現行仕様(旧製品)は3758F中期仕様(3758F)へ改番し編成番号重複を避けた。
二代目3798Fはコアレスモーター搭載動力ユニット製品の口火を切った編成でもあった。


京成3700形3798F 4次車 現行仕様。
3798F:3798-3797-3796-3795-3794-3793-3792-3791。
※フルカラーLED表示器編成:リニューアル再生産品。

回着当時はまだ動力ユニット更新車が試作段階で3796のFS-547(047)動力台車は製品原形のまま竣工させた。
3700形へのコアレスモーター搭載動力ユニット採用は旧製品の動力ユニット更新車が先行した。
動力ユニット更新は一般分売品を起用した都合で黒色成形動力台車一択だった。
非動力台車枠を転用し仕立てたFS-547(047)動力台車の立体感は再生産品を上回っていると思う。
その後動力ユニット更新の大枠が決まり順次更新を進め台車見附はほぼ同一に揃えられた。
ちなみに3700形旧製品は3706元登場時仕様(3708F-2:休車)が未更新で残るのみになっている。
3706登場時仕様(3708F-1:再生産品)だけはサックスブルー成形で台車枠取付台座を黒色化した。
この施工でFS-547(047)動力台車の立体感は維持された。


3796 4次車 現行仕様(動力車)。

その結果原形を維持してきた3796のFS-547(047)動力台車は動力ユニット更新車との印象差を招いた。
竣工当時は一体感を優先させたようだが現在は立体感を取りたい。
そこで3796も台車枠取付台座の黒色化を図る。
灰色成形動力台車であり3706(3708F-1)の様な効果は期待できない。
それでも動力ユニット更新車との差は縮められると予想した。


入工中の3796。

コアレスモーター搭載動力ユニット用動力台車は非常に外し易く作業性に優れる。
車体と分離せずとも行える工程ではあった。
但し余計な失策を招きたくなく安全策を取り分解した。
3796のFS-547(047)動力台車枠は3706(3708F-1)と変わらない2脚嵌合式である。
動力台車を垂直へ置いた後に台車枠両脇を挟みながら上方向へ引き抜いた。


台車枠取付台座黒色化前のFS-547(047)動力台車。

3798Fは非動力中間車にも集電板が装着されている。
何故かFS-547(047)動力台車枠はFS-547非動力台車に比べ灰色成形が濃かった。
これにより型抜き部から見える集電板が目立つように感じていた。
台車枠から覗く真鍮色を少しでも抑制したい。
3796では動力台車集電板外側も黒色化し経過を見る。
全てマッキーに頼る作業で原形復帰は容易である。


集電板外側も塗り潰したコアレスモーター搭載動力ユニット用動力台車。

台車枠取付台座の黒色化は3706(3708F-1)と同一とした。
一方集電板はFS-547(047)の構造から外側平面部も塗り潰している。
ここは京成3150形用コアレスモーター搭載動力ユニット(KS-116,FS-329C)とは異なる施工になっている。
集電板外側の黒色化はFS-547非動力台車との差異を更に増す可能性がある。
そのため一重塗りで打ち切りインク除去を考慮した。


黒色化により目立たなくなった集電板 (施工済,未施工)。

先ず上野寄海側のみに細工を施し未施工のFS-547(047)動力台車と比較した。
台車枠取付台座の黒色化は狙い通りだった。
集電板も目立たなくなり結果は良好に見える。
取り敢えず残る3個所にも同様の措置を施した。
単独では問題なかったもののFS-547非動力台車との差異が気になる。


台車枠が浮き立つFS-547(047)動力台車 (3706用,3796用)。

台車枠を嵌め込みFS-547(047)動力台車への細工を終えた。
ここで同様の措置を取った3706(3708F-1)用コアレスモーター搭載動力ユニットと比較した。
予想通りサックスブルー成形動力台車に比べて視覚効果は低い。
灰色成形動力台車であり対比色の都合から仕方がないと言える。
その代わり立体感は確実に強められたと思う。




3796(FS-547(047)動力台車見附変更)。

FS-547(047)動力台車への細工を終え3796が竣工した。
床下の影に隠れる個所ながら存在感を放っていた集電板は全く気にならない。
残すはFS-547非動力台車との対比である。
この結果次第では集電板を原形に戻さなければならない。
上手く収まる事に期待し連結試験を行った。




3797+3796 (非動力車+動力車)。

試験結果は手応えのあるものだった。
FS-547非動力台車は灰色成形色がやや淡いためピボット集電式ながら動力台車より集電板が目立たない。
不安視された差異は感じられず3796の再入場は避けられた。
集電板黒色化の成果は十分に得られたと思う。


側面窓セルを固定した3726。

非動力車に続けて動力ユニット更新車との連結試験も行った。
現在動力ユニット更新車は動力ユニット着脱を容易にするため側面窓セルの固定化を進めている。
比較車両には未施工の3726後期仕様(3728F)を起用した。
3700形では3816中期仕様(3818F)に続く側面窓セル固定車となった。
この工程は編成入場に関係無く進める方向である。




3726+3796 (動力ユニット更新車+再生産品動力車)。

3726のFS-547(047)動力台車枠はサックスブルー成形FS-547非動力台車枠を転用している。
灰色塗装はGMカラーのダークグレーで色彩は灰色成形FS-547(047)動力台車よりも濃い。
しかし塗装被膜の厚さが幸いし集電板は目立っていなかった。
その結果3796との差は最小限に留まってくれた。

再生産品動力車と動力ユニット更新車はほぼ同じ外観に至った。
簡易な措置で見附が揃えられるため作業負荷は軽くて済む。
灰色成形FS-547(047)動力台車への細工は3766後期仕様(3768F)でも踏襲したい。

京成3700形3708[3708F-1] 1次車 登場時仕様 TNカプラーSP化,行先表示器部品交換 ※再生産品

2017-10-18 21:34:32 | 京成線:3700形
到達。

グリーンマックス製京成3700形3708F前期仕様(再生産品)の最終入場車を迎えた。
3701登場時仕様(3708F-1)に続く3700形M2c車で第二次整備工程は全く同じとなる。
行先表示器部品交換時にライトユニット撤去を要する可能性があり余裕を持った環境で作業に入った。


京成3700形3708 1次車 前期仕様(再生産品)。

3708(再生産品)も3708元登場時仕様(3708F-2)との同時入場となる。
交換部品も3701と変わらない。
3708(3708F-2)の運転台側TNカプラーSPは3708(再生産品)の連結面側に転用する。
SPフレームTNダミーカプラー化の可能性を含む3708(3708F-2)だが取り敢えず再生品を廻す。
導入予定の3768F後期仕様(3768F)向けにTNカプラーSPを少しでも温存したい。
再生品とは言えスカートを装着する3708,3701(3708F-2)の運転台側へ起用するのは勿体ない。
現時点では3400形3425現行仕様(3428F)の動力ユニット更新がやや優勢になった。


3708 1次車 元登場時仕様(3708F-2:休車)。

3818F中期仕様(3818F)とFS-547(047)を相互交換して以降3708F-2は迷走状態が続く。
これに3708F前期仕様(再生産品)導入が重なり3708F登場時仕様は再生産品が受け持つ事になった。
台車交換時はプロトタイプ変更に労さないと考えていた。
ところが3708F登場時仕様(3708F-1)への部品供出で復帰への壁は高くなっている。
更に3425の動力ユニット更新が優先されると入場そのものが先送りされる。
3708F-2のプロトタイプ絞り込みは一旦中断しあらゆる可能性を吟味したい。


入工中の3708 (3708F-2,再生産品)。

TR-180A床板のTNカプラーSP化は全く抵抗が無くなった。
行先表示器部品撤去都合もあり先に下廻りの整備から着手している。
FS-547非動力台車のTNカプラーSP対応化は成田寄1台で手早く終了させた。
そして運転台側台枠から再生品のTNカプラーSPを撤去し予備品への交換を行った。
京成3400形,3700形では3408F登場時仕様(3408F-1)を加え4器のTNカプラーSPが予備を兼ねる。
あくまで数量不足時等に於ける緊急用だが貴重な戦力である事には違いない。


TNカプラーSP化を終えたTR-180A床板一式。

3703登場時仕様(3708F-1)竣工からTR-180A床板関連の整備が一気に加速した。
続いて入場した3702,3701登場時仕様(3708F-1)でも順調に進み3708もその流れに乗っている。
やはり車輪装着補助用ウレタンの存在が大きい。
3768F導入時の負担軽減にも繋がると思う。
恐らく3768Fは3708F(再生産品)と同様の設計を受け継ぐだろう。
特に下廻りの再変更は考え難く3708F-1での工程に倣えば不手際は生じないと思われる。


識別し難い新旧3708 (3708F,再生産品)。

続いて車体関連の工程に移った。
3700形リニューアル再生産品はM2c車のみ一体成形の側面窓セルが継続採用されている。
車体を分解すると旧製品と再生産品の差が殆ど無くなってしまう。
行先表示器部品の撤去は3708(再生産品)と3708(3708F-2)を並行して行った。
3701の入場時でも車体の区別に一瞬迷った事があった。
3700形M2c車に限れば部品供出車を逆にすれば良かったと思う。
数少ない識別点は銀色塗装だった。
旧製品は再生産品に対しやや赤味を帯びている。
天井表面はこの傾向が強く現れていたため混同を避けられた。


行先表示器部品を撤去した3708 (再生産品,3708F-2)。

3708(再生産品)の行先表示器部品撤去は3701(3708F-1)に比べ時間を要した。
行先表示器を内側へ倒すまでは良かった。
しかし車体から引き抜けない。
一度元へ戻そうとしたが側面窓セルとの位置関係からかこれも出来なくなった。
中途半端な位置で止まった行先表示器部品を前にライトユニット撤去がちらついた。
仮に側面窓セルとの間に挟まっているとライトユニットを取り外した後にも危険が潜む事になる。
検討の結果屋根側からの行先表示器部品取り出しに再挑戦した。
細部を見直すと行先表示器部品下端が両側面窓セル上端に嵌まり動かなくなったと判った。
行先表示器部品の傾斜角度から車体前部との干渉は有り得ない。
そこで海側の車体を僅かに撓ませた。
挟み付けていた側面窓セルの押力が解かれ行先表示器部品撤去に結び付けている。


部品交換を終了後の3708 (3708F-2,再生産品)。

基本構造が変わらない3701では首尾良く行った。
3798F現行仕様(3798F)も3798と3791で両極端な答が出た。
個体差は各社製品でも避けられない。
たまたま3700形M2c車は設計都合で影響が強く出たのだと思う。
なお3708(再生産品)では行先表示器部品取付前に側面窓セル運転台側上端の角落としを行った。
狭隘かつ繊細な箇所で切除にはデザインナイフを用いた。
少しずつ角部のセルを削ぎ進め行先表示器部品取付に支障しない形状へ改めている。
一方3701(3708F-1)は未施工のままであり行先変更時には注意が必要となった。




登場時仕様化された3708。

側面窓セルへの細工により行先表示器部品取付は行い易くなった。
3768Fでは撤去の経過に関わらず施工すると思う。
行先表示器部品さえ装着を終えれば後は組み立てるだけとなる。
製品付属品を用いなかった明灰色成形誘導無線アンテナは嵌合精度が高かった。
3701(3708F-1)と共に溶着を見送っている。
部品を供出した3708(3708F-2)は行先変更も行う必要がある。
側面窓セルへの細工は施工済で部品紛失防止もあり行先表示器部品を取付け組み立てた。


3708 点灯試験[A01 特急 上野]:前照灯。


3708 点灯試験[A01 特急 上野]:尾灯。

点灯試験の結果も問題無かった。
この後僅かに車体が傾斜する癖に気付き修正を行っている。
一度分解し車体を平面上に置いた。
車体裾が全て接せず入場中に少し変形させたと思われる。
これは行先表示器部品撤去に拠るものかもしれない。
TR-180A床板はTR-180床板に対し剛性が低いように感じる。
車体の僅かな捻れは床板の撓みで許してしまうらしい。
捻れを修正すると車体傾斜は治まってくれた。
3768Fの整備工程では床板装着前に車体状態確認を追加する。




3708登場時仕様(3708F-1)。

3708F登場時仕様(3708F-1)が竣工し3708F(再生産品)の第二次整備が終了した。
結果的に全車1両単位での竣工となり効率は悪かった。
3703での車輪装着補助用ウレタンの採用で以降は作業が早まり多少は取り返せたと思う。
3708,3701もライトユニット撤去には至らなかった。
急遽投入した3708F前期仕様だったが3768F導入に向けては良い試金石になったと言えよう。

想定より大幅に遅れたが3708F-1が出場を迎える。
リリース当時に導入を見送った3708F前期仕様(再生産品)はまさかの登場時仕様化に至った。
3708F-2が離脱していなければプロトタイプは計画だけに終わった幻の3708F前期仕様にしていただろう。
3818F中期仕様(3818F)のサックスブルー成形FS-547化は予想外に大きな影響を与えたらしい。

京成3700形3701[3708F-1] 1次車 登場時仕様 TNカプラーSP化,行先表示器部品交換,前面窓セル修正 ※再生産品

2017-10-17 21:41:26 | 京成線:3700形
意外。

グリーンマックス製京成3700形3701前期仕様(3708F:再生産品)を入場させた。
第一次整備では誘導無線アンテナ取付及び運転台側のTNカプラーSP化を施した。
行先表示器部品の交換が第二次整備の山となる。


京成3700形3701 1次車 前期仕様(再生産品)。

塗装済キットが出自の京成3400形,3700形はライトユニット周り設計が非常に窮屈である。
内貼式での行先方向幕ステッカー貼付にはライトユニット撤去を要する個体が多い。
当初既存編成では行先変更の度にライトユニットを取り外していた。
しかし車体破損を招く恐れのある撤去方法には不安が付きまとった。
独自の回避対策として行先表示器部品の側面と干渉する側面窓セル運転台側上部の角を切り落とした。
この施工により屋根側から行先表示器単独での取り出しを容易にしている。


3701 1次車 元登場時仕様(3708F-2:休車)。

3708F登場時仕様(3708F→3708F-2)はプロトタイプ変更の確率が最も低いと考えていた。
ところが行先配分均等化で[成田]幕から[上野]幕へ交換された。
3708F登場時仕様(3708F-1)は元登場時仕様の設定を引き継ぐ。
登場時仕様で最大の特徴となる大フォント行先方向幕は行先表示が限られ再変更が行い難い。
ただ翻意した前例がありライトユニット撤去となれば側面窓セルの加工を3708F-1でも採り入れる方向とした。


入工中の3701 (3708F-2,再生産品)。

3701(再生産品)のTNカプラーSP化と大フォント行先方向幕への変更が主工程となる。
行先方向幕変更は3701(3708F-2)から部品ごと転用し富士川車輌工業製ステッカーの温存を図る。
3701(3708F-2)は側面窓セルへの細工を終えており行先表示器部品単体での取り外しが行える。
第一次整備を簡略化した3701(再生産品)は当然未施工でライトユニット撤去に繋がる可能性が残った。
先ずTR-180A床板のTNカプラーSP化から着手した。


TNカプラーSP対応化を施したFS-547非動力台車(上野寄)。

3701は成田寄3700形M2c車でFS-547非動力台車のTNカプラーSP対応化は上野寄だけに施す。
カプラーポケット撤去後の組立てには車輪装着補助用ウレタンを最大限に活用した。
まだ採用は3両目の段階だが定着したと言っても良い。
ウレタン自体の劣化も見られず当分は使えると思う。
車両ケースのウレタンを切り出しただけの廃品利用で再製作に困る事も無い。
積極的に使用しても代替が利くのは大きいと言える。


再生品を廃した運転台側TNカプラーSP (再生産品,3708F-2)。

第一次整備での予定通り運転台側のTNカプラーSPは再生品から通常の予備品へ交換した。
3701(再生産品)から捻出された再生品のTNカプラーSPは3701(3708F-2)へ廻している。
3701(3708F-2)はスカート取付が決定しておりTNカプラーSPの予備品には起用できなくなる。
再生品も機能に不具合は無く展開次第ではSPフレームTNダミーカプラーの採用も考えている。
これには3400形3425現行仕様(3428F)の動力ユニット更新が前提条件になる。
3425の動力ユニット更新と3708F-2入場のどちらが先になるかで変わってくるだろう。


行先表示器部品を取り外した3701(3708F-2)。

TR-180A床板のTNカプラーSP化は至って順調に進められた。
いよいよ行先表示器部品の交換に移る。
先ず3701(3708F-2)の行先表示器部品を撤去した。
側面窓セルへの細工は相変わらず効果絶大だった。
行先表示器部品の上部を車内側に傾けるだけで前面窓セルの取付孔から外れてくれる。
ただこの施工が編成更新で活きるとは思わなかった。


不要だったライトユニット撤去 (3708F-2,再生産品)。

次に3701(再生産品)の行先表示器部品撤去に取り掛かった。
念のため3798F現行仕様(3798F)での作業過程を確認した。
すると3798では失敗したが3791では行先表示器部品の単独撤去に成功したとの記録が残っていた。
これが行先変更時のライトユニット撤去が必要条件にはならない所以でもある。
ただ3798F入場時は強引な作業が目立っていた時期に該当した。
3798,3791とも車体の保護さえ省略しており鵜呑みにするのは危険だと考えた。
取り敢えず3701の行先表示器部品単独撤去を試行する。
3798Fの工程に慎重さを加えた。
撤去の要領は3701(3708F-2)に倣う。
行先表示器部品下部をピンセットで上方向に支持しプラスチックドライバーで上部を内側へ倒した。
かなり固い嵌合だったが行先表示器部品の撤去に至った。
なおピンセットとプラスチックドライバーは各々クロスに包んだ上で作業を行っている。


修正した運行番号表示器側前面窓セル。

3701は運行番号表示器側前面窓セルに印刷掠れの様なものがあり気になっていた。
行先表示器部品撤去後に再確認したところ掠れではなく銀塗料の跳ねだと判明した。
印刷掠れであればマッキーで対応出来たが塗料付着では話が全く変わってくる。
しかも通過標識灯並に目立ち体裁が宜しくない。
場所が場所だけに修正方法が限られた。
薄め液は黒色塗装部まで傷める確率が高い。
ペイントリムーバーではセル表面を傷付けてしまう。
各種検討した結果爪楊枝式印刷剥離を採用した。
グリーンマックス製品の塗装被膜は比較的強力である。
ここは3758中期仕様(3758F←3798F旧製品改番)で失敗した前例が糧となった。
出来るだけセル表面への擦過痕を残さないよう爪楊枝の先を解し銀塗料の上を往復させた。
この方式が奏功し塗料付着の痕跡を残さず原形へ回復している。




前面窓セル塗料剥離に成功した3701。

3701(3708F-2)から取り外した行先表示器部品はそのまま3701(再生産品)へ移設した。
ライトユニットの撤去を要さなかったため側面窓セル運転台側上部への細工は行っていない。
運転台側妻板と前面窓セル,側面窓セルの間隔が狭隘で行先表示器部品の装着は何度かやり直す必要があった。
やはり撤去時を含め運転台側側面窓セル上部の角落としは行先変更時に有利となる。
ライトユニットを存置したまま加工を実現する方法を考えたい。
種別幕は[特急]から変更せず製品印刷を有効活用している。


3701 点灯試験[A01 特急 上野]:前照灯。


3701 点灯試験[A01 特急 上野]:尾灯。

3701登場時仕様(3708F-1)はリニューアル再生産品に変わり前尾灯の点灯安定度が大きく向上した。
ライト基板は旧製品と同一である。
しかしTR-180A床板一式は通電効率が高くちらつきは招かない。
運行番号表示を含め行先表示類は3708F-2を踏襲した。
行先表示器は非点灯で3708F-1の特徴は余り強調できない。
これだけは仕様上避けられず3708F登場時仕様(現3708F-2)時代と同様になった。




3701登場時仕様(3708F-1)。

ライトユニット撤去まで発展せず行先表示器部品の交換が行えた。
その結果3701登場時仕様(3708F-1)の竣工は思ったより早まった。
主工程がTNカプラーSP化と行先表示類変更で側面見附は製品仕様から変わっていない。
小変更に留まったように見える3701だがTNカプラーSP化の効果が大きかった。


3702+3701 (3708F-1:TNカプラーSP化)。

アーノルトカプラー時代に比べ連結面間隔が短縮された。
一癖あるグリーンマックス製品のTNカプラーSP化だが施したなりの手応えを得られている。
新FS-547非動力台車のTNカプラーSP対応化が容易になったのも大きく作用した。
行先表示器部品交換を含め3701の第二次整備は滞りなく進められたと思う。

3708F(再生産品)の第二次整備未入場車は3708だけになった。
3701同様に行先表示器部品交換が進行を左右するだろう。
ライトユニットを存置したまま作業を行えれば理想的である。
但し最終入場車であり決して無理はしない。

京成3700形3702[3708F-1] 1次車 登場時仕様 TNカプラーSP化,PT-4804形パンタグラフ換装 ※再生産品

2017-10-16 21:14:55 | 京成線:3700形
加速。

グリーンマックス製京成3700形3703登場時仕様(3708F-1)を無事竣工に漕ぎ着けた。
紆余曲折を経たが新FS-547非動力台車は純正品での組立に至った。
ようやく平常時と変わらない姿勢で作業に臨める。


京成3700形3702 1次車 前期仕様(再生産品)。

3708F前期仕様(再生産品)の中間車最終入場は3700形M1車の3702となった。
ここまで単独竣工が続き第二次整備の進行はかなり遅れている。
但し3707登場時仕様(3708F-1)の入場時に比べ作業を手こずらせる項目が大幅に減った。
3702が竣工すれば3708,3701を残すのみとなる。
少しでも挽回出来るよう手順良く工程を進める。


3702 1次車 元登場時仕様(3708F-2:休車)。

3702は3707以来のパンタグラフ2台搭載車に戻る。
避雷器付PT-4804形パンタグラフを3702元登場時仕様(3708F-2)から移設する3708F-1での共通工程とした。
しかし3702(3708F-2)の上野寄PT-4804形パンタグラフは折畳姿勢が芳しくない。
これは3708F-1に引き継がせたくなく別途対策を施す。


入工中の3702 (3708F-2,再生産品)。

3702(再生産品)は3702(3708F-2)との同時入場になった。
旧製品と再生産品の違いこそあるものの車両番号は同一である。
3708F-2の台車色変更を行っていなければM1車,M1'車の整備は何度も確認を要していただろう。
上野寄PT-4804形パンタグラフの都合によりパンタグラフ換装は最終工程に廻した。
先ずTR-180A床板のTNカプラーSP化から開始する。


床板から撤去したFS-547非動力台車。

3705登場時仕様(3708F-1)で感覚を取り戻した新FS-547非動力台車の取り外しは難なく終了した。
続く3704,3703登場時仕様(3708F-1)でも別の要因で思うように作業が進められなかった。
3702は霧が晴れた後の入場で作業の不安要素は無い。
よってFS-547非動力台車のTNカプラーSP対応化は上野寄,成田寄の同時進行としている。
カプラーポケット撤去施工は集電板と車輪を全て取り外し行った。
3703から採用した車輪装着補助用ウレタンにより部品組付けに労さなくなった。
躊躇する事無く集電板と車輪を撤去している。


車輪装着補助用ウレタンを嵌め込んだFS-547非動力台車(成田寄)。

台車枠へウレタンを嵌め込むだけの安直な方式ではある。
その効果は高く作業性は向上し無駄な時間を費やさなくなった。
僅かに広がる台枠側梁間隔に加え集電板も固定される。
これにより車輪装着時の不安定さは完全に抑制された。
車輪装着補助用ウレタンはS形ミンデン式台車だけではなく軸梁式台車でも起用すると思う。
工程次第ではペデスタル式や軸箱式台車にも使用が可能である。
ピボット式集電板採用台車は組立を苦手にしていた構造だった。
今後妙に意識する必要は無くなるだろう。


TNカプラーSP対応化を終えたFS-547非動力台車(上野寄)。

敢えて上野寄,成田寄を同時進行させたが不手際は生じなかった。
3705の入場時に車輪装着補助用ウレタンを思い付いていれば集電板紛失は防げた。
更に各車単独竣工にもならなかったと思う。
組み立てで最も苦闘したのは3704だった。
もう少し立案が早ければ3703,3702は2両単位で竣工させられたはずで惜しまれる。
3702では新FS-547非動力台車のTNカプラーSP対応化が今までの苦戦を否定するかの如く終了している。


主枠を交換したPT-4804形パンタグラフ(上野寄)。

TR-180A床板のTNカプラーSP化が終了しPT-4804形パンタグラフ移設に取り掛かる。
前途の通り3702(3708F-2)の上野寄パンタグラフは折畳姿勢が非常に悪かった。
回着当初から上昇姿勢を全く保てず直ぐに下降してしまうメーカーエラー品に近い状態だった記憶が残る。
入場時は上昇維持を優先し下枠を外側に湾曲させ対処した。
この対策が裏目に出たと言えよう。
3702(再生産品)に搭載されているPT-4804形パンタグラフへ避雷器を取付ける選択肢もあった。
しかし第二次整備が遅れておりパンタグラフ主枠を交換する簡便な方式を採用している。


PT-4804形パンタグラフを換装した3702 (3708F-2,再生産品)。

3702(3708F-2)からは主枠を撤去した避雷器取付済のパンタグラフ台枠を転用した。
代わりの主枠は3702(再生産品)搭載品を分解の上流用し各々を組み合わせている。
PT-4804形パンタグラフ主枠は台枠への取付が独特で下枠交差部の順序を間違えないよう注意を払った。
この工程で捻出された主枠には小手先で修正を図った名残と思われる下枠の歪みがあった。
一応再修復を図る予定で3702(再生産品)から取り外したパンタグラフ台枠への取付は行っていない。
仮に復旧不能な場合には新たなPT-4804形パンタグラフを投入する必要がある。
状況次第では3708F-2の復帰が更に遠退くかもしれない。




3702登場時仕様(3708F-1:PT-4804形パンタグラフ換装)。

上野寄の主枠交換を含みながらも避雷器付PT-4804形パンタグラフへの換装は想定より早く終えた。
下枠交差形パンタグラフは所有編成都合から菱形パンタグラフに比べ修繕機会が少ない。
手慣れた菱形パンタグラフよりも多少厄介ではあった。
まだオールプラスチック製のシングルアーム式パンタグラフに比べればましである。
やはり金属製主枠が味方になったと言えよう。
全工程に於いても比較的短時間で3702登場時仕様(3708F-1)の竣工を迎えられた。
これで3708F-1の中間車は全て出揃っている。

3708F前期仕様(再生産品)で残る第二次整備未入場車は3700形M2c車の3708,3701となった。
両車とも行先表示類変更にはライトユニット撤去を伴う場合がある。
ライトユニットの取り外しには一工夫を要する。
在籍する3700形は何度も行先表示類変更を繰り返した。
このお陰で手順はしっかり抑えられている。
どちらに出ても3708,3701の作業は焦らずに進行出来ると思う。

京成3700形3703[3708F-1] 1次車 登場時仕様 TNカプラーSP化 ※再生産品

2017-10-15 21:40:07 | 京成線:3700形
収束。

グリーンマックス製京成3700形3703前期仕様(3708F:再生産品)を入場させた。
3704登場時仕様(3708F-1)の竣工翌日に丸1日を掛け3705入場時に飛び去った集電板を探し回った。
しかし発見には至らず3703の第二次整備工程に代替集電板製作を組み込む事にした。


京成3700形3703 1次車 前期仕様(再生産品)。

3703(再生産品)は新FS-547非動力台車用集電板を3705登場時仕様(3708F-1)へ廻した。
集電板を供出した上野寄新FS-547(047)非動力台車は車軸の位置が定まらず軸受からずれる。
加えて集電板凸部による車体支持までも失われてしまった。
現状は海側の導電板が無い。
これらの影響により車体は大きく傾いている。


入工中の3703(再生産品)。

3700形T車の3703は3704と同じく車体関連への細工が不要だった。
工程は同様ながら集電板不備の問題を抱える。
先ずは無瑕疵の成田寄新FS-547非動力台車のTNカプラーSP対応化から作業を開始した。
3704では導電板と車輪の組み付けに苦しめられた。
これを少しでも軽減したい。
集電板の凸部をカッティングマットに乗せなければカプラーポケット撤去時も台車枠は安定する。
新FS-547非動力台車を反転させ平刃を落とそうとした。
しかし車軸より幅の広い平刃しか持ち合わせが無かった。
結局カプラーポケット側の車輪を外す必要に迫られ工法変更は失敗に終わっている。


空振りだった新カプラーポケット撤去方式。

新FS-547(047)非動力台車には集電板と車体中央寄車輪が残っている。
しかしこの状態までは3704でも辿り着けていた。
課題は2軸目である。
これまでと変わらない取付方法では足止めが明白だった。
そこで台車枠間よりやや幅広くカットしたウレタンを用意した。
採用したウレタンは硬質で台車枠に差し込むと負荷の掛からない範囲で台車枠を広げてくれる。
これにより車輪装着の難易度が大幅に下がった。
ウレタンまで空振りに終わればニッパーで捻じ切る方法に戻すつもりだった。
リニューアル再生産品の3400形3408F前期仕様(3408F-3),3798F現行仕様(3798F)ではニッパーを用いた。
やや強引に感じられた上に切断面の整形を要する。
それでも集電板と車輪の組付けに掛かる時間よりはましに思えた。
結果的にウレタン装着が当たり捻じ切りは避けられている。
同時に新非動力台車のTNカプラーSP対応化も容易になった。


海側集電板の無い上野寄FS-547(047)非動力台車。

成田寄新FS-547(047)非動力台車の組立は瞬く間に終えた。
3704で挫けそうになった直後であり安堵感を得ている。
最大の壁は上野寄新FS-547(047)非動力台車の導電板復旧である。
取り敢えず類似形状のKATO製集電板を用意した。
これを整形しグリーンマックス製新集電板形状に近付ける。
ただ両者を比較すると思ったより外観が異なっていた。


似て非なる集電板 (グリーンマックス製,KATO製)。

KATO製集電板はグリーンマックス製集電板に対し一回り大きい。
細部の成形も異なり不安が過ぎった。
飛んでいった集電板を回収しない限り代用品に頼るしかない。
結果は二の次としKATO製集電板の加工に着手した。
仮整形は金工ニッパーを起用した。
軸受周辺の張り出しは不要なため全て切り落とした。
鑢での仕上げは現物合わせ時に行う。


不要部を切除したKATO製集電板。

雑な整形ながら代用集電板の試作品が出来上がった。
KATO製集電板は元々グリーンマックス製に比べ軸受部が深く成形されている。
よってこのまま装着は不可能と予想した。
今後どの程度整形が必要になるか先に確認する。
ところが代用品起用は入口にさえ立てなかった。


KATO製集電板を受け付けない集電板スリット。

新FS-547(047)非動力台車へ暫定加工したKATO製集電板を差し込もうとした。
しかし集電板スリットで支え全く挿入できない。
この原因は導電板自体の厚みに拠るものだった。
形状ばかり目が行き厚さは全く考えていなかった。
そもそもKATO製集電板を代用品とする考えが間違っていたらしい。
KATO製以外の集電板は予備品都合で試用出来なかった。
ここで代用集電板製作は打ち切りになっている。


漸く発見したグリーンマックス製新集電板。

もう集電板を回収するしか手段は残っていない。
3703の整備は一時中断された。
集電板捜索は作業位置から2m前後を中心に行ってきた。
何度も見直しておりこの半径には無いと思い範囲を広げている。
この日は発見出来ず作業そのものを打ち切った。
翌々日になって部屋の片隅に真鍮色の部品が目に入った。
間違い無く3705で行方不明になった導電板だった。
相当派手に吹き飛ばした模様で壁へぶつかった後に落ちたらしい。
これで3708F-1の出場には障害が無くなった。
3703の成田寄FS-547(047)非動力台車では車輪装着補助用ウレタンも使用できる目途が立った。
今後この様な状況に陥る機会は激減するだろう。


集電板が復活した上野寄FS-547(047)非動力台車。

ようやく3703の整備が再開された。
早速上野寄新FS-547(047)非動力台車のTNカプラーSP対応化を行う。
カプラーポケット撤去は3704までの方式に戻している。
成田寄新FS-547(047)非動力台車で試行した切断方式は1軸撤去が必要になりその意義を失った。
平刃を落とすには集電板と車輪を取り外した方が施工し易く二度と行わないと思う。
難航していた集電板と車輪組付けは車輪装着補助用ウレタンのお陰で順調に進められた。
車輪装着補助用ウレタン採用を思い立ったのは上記試行結果のお釣りと言える。
この点だけは転んでもただでは起きずに済ませられたと思う。


TNカプラーSP化まで時間を要したTR-180A床板。

上野寄新FS-547(047)非動力台車を装着し3703用TR-180A床板のTNカプラーSP化が終了した。
実に3日に渡る入場だった。
導電板の回収に時間の大半を費やしたがどうにか原形復帰に辿り着いている。
TR-[XXX]A系床板には集電板が欠かせないとも判明した。
やはり予備品を手元に置いた方が無難だと思われる。




3703登場時仕様(3708F-1:車体傾斜解消)。

床板を組み合わせると生じていた車体傾斜は消え失せていた。
代用集電板製作こそ無駄骨に終わった。
しかしながら最良の答を得て3703登場時仕様(3708F-1)が竣工した。
3708F(再生産品)の第二次整備は進行が大幅に遅れている。
次の入場車は3702で確定している。
しかしその他の未入場車は3700形M2c車の3708,3701で工程都合により2両同時竣工は厳しい。
3150形3174F現行色前期仕様+モハ3184+モハ3183新赤電色(3174F-2)に続き1両毎の竣工に切り替える。
ここまで遅れれば確実性を優先するべきだと思える。


3704+3703 (3708F-1:非動力車+非動力車)。

なお車体傾斜が治まった3703は3704(3708F-1)と同等に戻った。
入場前はFS-547(047)の枕バネが車体裾に隠れるほど沈下していた。
傾斜角から推測すると通電効率はかなり高そうである。
再生産品の3400形3708F前期仕様(3408F-3),3798F前期仕様(3798F)は常に前尾灯を点灯させている。
3408F-3,3798Fの点灯安定度は旧製品編成に比べ高い。
ここは新非動力台車の恩恵と言えよう。

京成3700形3704[3708F-1] 1次車 登場時仕様 TNカプラーSP化 ※再生産品

2017-10-14 21:36:50 | 京成線:3700形
細切。

グリーンマックス製京成3700形3708F前期仕様(再生産品)の入場は3705登場時仕様(3708F-1)で痛恨の失策をした。
相変わらず何処かへ飛んでいった新集電板は見付かっていない。
3704(再生産品)の入場は部品捜索の合間で行う状態になった。


京成3700形3704 1次車 前期仕様(再生産品)。

3704は3700形M2車でパンタグラフ非搭載車である。
よって車体関連への加工は一切無い。
幸いにして入場はTNカプラーSP化の単独施工で工程を終えられる。
瑕疵さえ無ければ新FS-547非動力台車のTNカプラーSP対応化が大半の作業を占める。
TR-180A床板のTNカプラーSP化が終了すれば竣工も同然だった。
とにかく紛失した新集電板捜索に充てる時間を確保したい。
短期で竣工に至る3704は失策を取り返す救世主になると思っていた。


入工中の3704(再生産品)。

早速TR-180A床板を取り外しTNカプラーSP化に着手した。
新FS-547非動力台車の撤去は3705で要領を思い出せた。
これによりTNカプラーSP対応化への障壁は下がっている。
3704は3708F(再生産品)で工程数の一番少ない車両と考えていた。
所要時間短縮を狙い新FS-547非動力台車のTNカプラーSP対応化は上野寄,成田寄を同時進行とした。
カプラーポケットの切除は3707登場時仕様(3708F-1)以降から変更していない。
車輪と集電板を撤去し平刃でカプラーポケットマウントを切断した。
そして新集電板と車輪の組み付けに入る。
3705での二の轍を踏む訳にはいかない。
焦らず慎重に進行するよう心掛けた。
ピボット式集電板への車輪装着は相変わらず進歩しないままだった。
集電板を台車枠に嵌め込むまでは労さない。
車輪も1軸目だけは無事に取り付けられる。
問題はここからだった。
FS-547はS形ミンデン式のため構造上台車枠の軸受部成形が小さい。
2軸目を嵌め込もうとすると集電板が軸受部から外れてしまう。
上手く行ったと思えても車軸がずれ車輪が回転しない事態に陥る。


TNカプラーSP化された3704。

ペデスタル式や軸箱式の様に軸受部の成形が大きければ多少強引に取り付けられた。
しかしS形ミンデン式では台車枠を破損させる恐れがありこの方法は採れない。
新集電板の軸受もやや浅目で上手く進められない要因になった。
何度も組み付けに失敗しひたすら同じ作業を繰り返した。
摺動抵抗が低下した新非動力台車は下廻り刷新の売りでもある。
グリーンマックス製非動力台車は性能向上との引き換えでピボット式集電板が採用された。
元々集電板の取付は構造に関わらず苦手な部類に入っていた。
仕様変更は自分にとって単に作業難度を上げるだけになっている。
せめて非動力台車は集電板を取り付けなくても安定性を保てるようにしてほしかったと思う。
結局上野寄,成田寄の新FS-547非動力台車を組立て終えるまで約30分も費やしてしまった。
もう日付を跨ぐのは時間の問題だった。
3703(再生産品)用の集電板捜索時間まで削減され当初の予定は大幅に狂っている。
今後グリーンマックス製新製品の導入に比例し新非動力台車を履く車両が次々と現れる。
集電板と車輪の組付けは慣れるしかない。
3708F(再生産品)第二次整備未施工の4両できっかけを掴みたい。




3704登場時仕様(3708F-1)。

どうにか上野寄,成田寄新FS-547非動力台車への車輪装着を終えた。
後は台枠にTNカプラーSPを取り付けるだけである。
容易に作業を終えるはずがとんでもない遠回りとなった。
入場前との変更点はTNカプラーSP化だけに留まる。
従って3704登場時仕様(3708F-1)は側面見附の変化に乏しい竣工を迎えている。
新FS-547非動力台車の組立に難航した割には余りに手応えが無い。
M2車である以上仕方が無いが入場続行の意欲は完全に殺がれた。
この日は3704の竣工で作業は打ち切られた。
集電板捜索も翌日以降に持ち越されている。




3705+3704 (3708F-1:TNカプラーSP化)。

当初3704は3705との同時竣工を目指していた。
まさか2両続けて苦戦するとは思っておらず入場前の連結部を記録に残しておいた。
アーノルトカプラーからTNカプラーSPへ交換した効果は大きい。
3705もPT-4804形パンタグラフ換装により避雷器が装着され見附は確かに向上した。
ただ今は疲労感だけが残る虚しい記録になっている。
入場前はこれほど低レベルの連続失策など頭に無かった。
3705での動揺を引き摺ったままだったらしい。
作業遅延回復名目で入場させた3404だったが自らを苦しめる結果を招いた。
これは何処かに油断があったとしか言えないと思う。


集電板供出により車体が傾いた3703前期仕様(再生産品)。

次の入場車は3705に集電板を供出した3703(再生産品)となる。
部品捜索に時間を要するため3702(再生産品)との同時竣工は全く考えていない。
集電板の未装着箇所がある3703は車体支持に支障が生じている。
車体が傾いておりこのままの状態では竣工させられない。
最悪の事態に備え集電板の代替品起用も考えながら整備を進めたい。

京成3700形3705[3708F-1] 1次車 登場時仕様 TNカプラーSP化,PT-4804形パンタグラフ換装,床板方転 ※再生産品

2017-10-13 21:25:29 | 京成線:3700形
飛翔。

グリーンマックス製京成3700形3708F前期仕様(再生産品)の中間車整備は出だしの3707からいきなり躓いた。
第二次整備自体は無事完了したが新FS-547非動力台車の撤去方法に今一つ手応えが無い。
今回入場する3705(再生産品)でもう一度その構造を確認する。


京成3700形3705 1次車 前期仕様(再生産品)。

3705は3700形M1'車でPT-4804形パンタグラフが1台搭載に変わる。
当然避雷器取付個数も減るがパンタグラフ台取付孔拡大の手間は避けられない思われた。
3707登場時仕様(3708F-1)は3707元登場時仕様(3708F-2)から避雷器付PT-4804形パンタグラフを移設した。
これに倣い3705(再生産品)も3705元登場時仕様(3708F-2)を同時入場させ避雷器付PT-4804形パンタグラフを搭載させる。
パンタグラフ搭載を見送った3707(3708F-2)に続き3705(3708F-2)も同じ理由で未搭載とする。


入工中の3705 (3708F-2,再生産品)。

パンタグラフ2台搭載車だった3707(3708F-1)は各避雷器方向に注意する必要があった。
よってPT-4804形パンタグラフの換装を先行させた。
3705ではその必要が無い。
先に新FS-547非動力台車の撤去方法を探るべくTR-180A床板のTNカプラーSP化から作業を開始した。
なお3705は回着時から床板が誤装着され海側と山側の床下機器配置が逆転していた。
整備開始前に方転し正規位置へ修正している。
偶然にも3707の新FS-547非動力台車撤去は上手く行ってしまった。
そう都合良く運が味方するはずはない。
3705は一転して取り外しに戸惑った。
ここでもう一度嵌合の仕組みを見直している。
台枠のセンターピンは床板側に向いた嵌合爪を持っていた。
新FS-547非動力台車はこのセンターピンを囲む形状で嵌合爪が成形されている。


旋回半径限界まで回転させた新FS-547非動力台車(上野寄)。

センターピンの嵌合爪は枕木方向のみでこれを起点にすれば台車が取り外せると考えた。
3707は旋回半径限界点を超えた箇所で勝手に台車が外れた。
この地点が台車撤去の基準になるらしい。
先ず上野寄新FS-547非動力台車を基準点まで旋回させた。
この状態ではまだ引き抜けない。
基準点を保ったまま斜め上方に軽く捻ると撤去に至った。
労せずして撤去できた3707はたまたま角度が合っていただけだと思われる。


TNカプラーSP対応化した新FS-547非動力台車(成田寄)。

成田寄新FS-547非動力台車も同様の方法で取り外しが行えた。
3400形3408F前期仕様(3408F-3)で掴んだ心得をようやく思い出せたらしい。
3708F-1として出場すれば再入場の機会は訪れないと思われる。
但し残る3708F前期仕様(再生産品)の整備入場車や新規導入編成への参考になった。
今後新非動力台車の撤去に手間取る可能性は低いだろう。
しかし新FS-547非動力台車のTNカプラーSP対応化はとんでもない悲劇が待ち受けていた。
案の定ピボット式集電板と車輪の組み付けに難儀した。
上野寄は何とか原形に持ち込めた。
一方成田寄は何度も失敗を繰り返しなかなか車輪が装着できない。
終いには台車を吹き飛ばす失策までに至った。
この時山側集電板が何処かへ飛んで行ってしまった。
暫く周辺を捜索したが一向に集電板は見付からない。
無駄に時間ばかりが過ぎていくため暫定措置として3703(再生産品)から拝借し復旧させている。
新集電板の予備品は無く意地でも見付けなければならない。
TR-180A床板のTNカプラーSP化は終えたものの余計な課題を生んでしまった。


PT-4804形パンタグラフを換装した3705 (3708-2,3708-1)。

次にPT-4804形パンタグラフの換装へ取り掛かった。
待機させていた3705(3708-2)から避雷器付PT-4804形パンタグラフを撤去した。
パンタグラフ移設の際には避雷器が海側に向くよう気を付けるだけである。
3705の避雷器はメーカーエラーにより所要数が不足したためジャンク車両からの捻出品を取り付けていた。
塗装済キット出自品のジャンク車両だったが形状差等は見られず編成の統一感を乱す事は無い。
ジャンク車両由来の避雷器も3708F-1へと引き継がれる。
明灰色成形誘導無線アンテナ,新集電板に次いで避雷器の予備品も確保したい。




3705登場時仕様(3708F-1:PT-4804形パンタグラフ換装,床板方転)。

反転装着されていた床板は事前に方転を行っており正規床下機器配置に戻っている。
よって車体との嵌合で特に注意する点は無い。
集電板紛失を招いたが3705登場時仕様(3708F-1)が竣工した。
3708F-2とのパンタグラフ交換による避雷器装着は工程を煩雑化させずに済んだと言えよう。
しかし根本的解結には至っていない。
集電板の回収を果たさなければ3708F-1は出場が難しくなる。
3703の入場までにどうにかしたい。

飛んだ失策により2両同時竣工は絶望的になった。
集電板の拝借に3703を起用したのは続けて3704を入場させる予定だったためである。
結局は時間切れで3705だけの竣工に留まってしまった。
次の入場車は瑕疵の無い3704とする。
少しでも時間を稼ぎ集電板回収に結び付けたい。

京成3700形3707[3708F-1] 1次車 登場時仕様 TNカプラーSP化,PT-4804形パンタグラフ換装 ※再生産品

2017-10-12 21:54:46 | 京成線:3700形
横着。

グリーンマックス製京成3700形3708F前期仕様(リニューアル再生産)は非動力中間車の整備に入る。
再生産品の入場は3400形3408F前期仕様(3408F-3)以来となった。
スナップ嵌合式の新非動力台車の取扱いを完全に失念しており構造の再確認が生じている。


京成3700形3707 1次車 前期仕様(再生産品)。

入場車はM1車の3707とした。
3700形M1車,M1'車にはPT-4804形パンタグラフが搭載されている。
しかし避雷器はユーザー取付依存とされた。
5編成が在籍する3700形では何れも避雷器装着に苦戦した。
どうやってもパンタグラフ台枠に避雷器取付脚が挿入できない。
そこで3708F前期仕様(再生産品)では省力化を図る。
離脱中の3708F元登場時仕様(3708F-2)からPT-4804形パンタグラフを移設し避雷器取付工程を廃止する。


3707元登場時仕様(1次車:3708F-2)。

出場した編成の避雷器取付はパンタグラフ台枠の取付孔をドリルで拡大し半ば無理矢理装着した。
未だに取付方法が判らず3707(再生産品)でも同一方式を採るしかないと考えた。
プロトタイプが未定の3708F-2は復帰まで時間を要すると思う。
暫く出番は望めないため避雷器取付済のPT-4804形パンタグラフを3707(3708F-2)から供出する。


入工中の3707 (3708F-2,再生産品)。

リニューアル再生産品では下回りが一新された。
車体関連では側面窓セルが2pcs化されただけにしか見えない。
屋根板の変更も感じ取れずパンタグラフ取付孔は旧来の枕木方向2点式だった。
そのためPT-4804形パンタグラフの移設は容易である。
但し3707はパンタグラフ2台搭載車だった。
パンタグラフ換装に際しては避雷器の方向に注意している。


避雷器付PT-4804形パンタグラフを移設した3707 (3708F-2,再生産品)。

これで3708F前期仕様(再生産品)M1車,M1'車の避雷器問題は解決したも同然である。
一方PT-4804形パンタグラフを譲った3707(3708F-2)は捻出品の装着を見送った。
復帰の際には避雷器取付を要する。
PT-4804形パンタグラフ台枠への避雷器取付孔拡大は避けて通れないと思う。
再度パンタグラフを撤去する手間を省きたく未搭載のままとした。




3707+3706 (3708F-2:3707 PT-4804形パンタグラフ撤去)。

PT-4804形パンタグラフの換装で車体の整備は終了となる。
続けてTR-180A床板のTNカプラーSP化に取り掛かった。
課題は新FS-547非動力台車の撤去である。
3408F-3の出場時には撤去方法を心得たと安心しきっていた。
しかし他に例を見ない構造で心得は何処かへ行ってしまった。
プラスチック同士の嵌合方式であり破損防止が最重要項目となる。


TNカプラーSP化の準備を整えたTR-180A床板。

嵌合爪を折損させると全てが台無しになる。
新FS-547非動力台車は予備を持っておらず代替が利かない。
慎重に台車を回転させ取り外しに入った。
ところが角度都合か上野寄,成田寄とも何の抵抗も無く撤去出来てしまった。
よって非動力中間車入場時の注意点は掴めずに終わっている。


カプラーポケットを撤去した新FS-547非動力台車。

TNカプラーSP対応化を図るためカプラーポケットを撤去する。
新FS-547非動力台車には集電板が標準装着されていた。
カプラーポケットの切断には平刃を用いる最近では標準化した方式とする。
平刃を立てる際に台車枠の安定を保つには集電板まで取り外す必要があった。
ピボット集電式の車輪装着を大の苦手にしており出来れば原形を保ちたかった。
しかし妙案が浮かばず全て部品を撤去する羽目になっている。


TNカプラーSP対応化を終えた新FS-547非動力台車。

カプラーポケット切断位置はビス締結式非動力台車と同一である。
敢えてマウント端部を存置し床板取付時に台車方向を考える手間を省いた。
TR-180A床板はスナップ嵌合式で余り効果は無いかもしれない。
カプラーポケット撤去までは順調だった。
予想通り集電板と車輪の組み付けに難航している。
新集電板は軸受部が浅く台車枠からずれ易い。
車軸挿入時に台車枠からの逸脱を多発させた。
台車枠に集電板を固定したい程だった。
苦しみぬいて装着を終えたがこの先が思いやられる。
非動力車では車輪装着が最大の障壁になると思う。


TNカプラーSP化したTR-180A床板。

台枠へTNカプラーSPを取付け新FS-547非動力台車を嵌合させる。
装着は台車旋回が止まった位置から直線方向へ向け回転させながら押し込むだけで良かった。
ビス締結式の様に座席部品センターピン部を傷める心配も無く安心感は高い。
ただ撤去の感覚が判らず引き続き課題となる。




3707登場時仕様(3708F-1:PT-4804形パンタグラフ換装)。

新FS-547非動力台車の撤去要点が不明なまま3707登場時仕様(3708F-1)が竣工した。
集電板取付にも悪戦苦闘しておりこの日は1両の入場で良かったと思える。
ただ余りに初歩的な箇所で躓いた。
3708F(再生産品)の入場は非動力車しか控えておらず今後も頭を悩ませると思う。




3707+3706 (TNカプラーSP化:非動力車+動力車)。

3707の竣工で台枠取付台座を黒色化した3706登場時仕様(3708F-1)のFS-547(047)動力台車と比較が可能になった。
加工前はFS-547非動力台車で打ち抜き成形された箇所の立体感に欠けていた。
打ち抜きに該当する箇所は台枠取付台座黒色化で目立たなくなった。
この仕上がりであれば動力台車と非動力台車の差異は最小限に留められると思う。

整備工程では肝心な宿題が残ってしまった。
出場を早めるため出来れば2両単位で竣工させたい。
新FS-547非動力台車の撤去に加えピボット式集電板と車輪の装着が進行の鍵を握るだろう。

京成3700形3706[3708F-1] 1次車 登場時仕様 TNカプラーSP化,FS-547(047)動力台車見附変更 ※再生産品

2017-10-11 21:18:03 | 京成線:3700形
陰影。

グリーンマックス製京成3700形3708F前期仕様(リニューアル再生産品)の第二次整備を開始した。
最終形態は登場時仕様(3708F-1)となる。
しかし3708,3701の行先方向幕が異なるのみで中間車は特別な加工を要さない。


京成3700形3706 1次車 前期仕様(再生産品:動力車)。

第二次整備で先陣を切るのは3700形T車の3706(動力車)とした。
コアレスモーター搭載動力ユニット装着車だが床下機器位置は非動力車と変わらない。
そのため床下機器部品へのスペーサー貼付は工程から外れる。
ここは動力ユニット更新車や3400形リニューアル再生産品との大きな差で工程は簡略化される。
基本的に原形を維持したまま加工を行えるため非動力車より先に3706が入場となった。


入工中の3706。

3708F-1も在籍する3700形に揃え全車TNカプラーSP化を図る。
FS-547(047)動力台車への加工が最低限で済むのは3700形リニューアル再生産品の強味と言えよう。
旧製品の2個モーター搭載動力ユニットでは数多くの手間を要した。
しかし動力ユニット更新の推進によりTNカプラーSP化は苦慮しなくなっている。
但し3706では再生産品に於ける数少ない弱点がある。
3706は台車枠色に合わせ製品独自仕様のサックスブルー成形動力台車が採用された。
その結果本来陰になるはずの箇所が目立って見える。
ここだけはメーカーの心配りが裏目に出た箇所だと思う。


異なる動力台車成形色 (3816用,3706用)。

3816中期仕様(3818F)は台車色変更時に動力ユニットを更新済の3706元登場時仕様(3708F-2)と振替えた。
動力ユニット更新車となった3816は在籍する3700形では唯一のサックスブルー成形FS-547(047)を履く。
念のため3706のFS-547(047)動力台車見附変更に備え参照用に同時入場させた。
動力ユニット更新車は一般分売品のコアレスモーター搭載動力ユニットを採用した。
動力台車は黒色成形品でサックスブルーのFS-547(047)台車枠が浮き立って見える。
ここが3706用FS-547(047)動力台車との違いになった。
製品仕様では動力ユニット更新車との差異に繋がり3700形の統一感が削がれてしまう。
極力動力ユニット更新車の見附へ近付ける。
一般分売品のコアレスモーター搭載動力ユニット用動力台車と振替えれば即解消できた。
しかしサックスブルー成形動力台車では京成形式以外への転用が難しくなる。
そこで製品原形を保った上で小手先での解消を図る。


TNカプラーSP対応化を終えたFS-547(047)動力台車。

先ずFS-547(047)動力台車のTNカプラーSP対応化から着手する。
動力台車のロアフレームを取り外しカプラーポケットを撤去した。
コアレスモーター搭載動力ユニットのTNカプラーSP化は試作品から大きく変わっていない。
唯一の変更点は切除した元カプラーポケット側の処理方法である。
当初は強度を考慮し敢えてロアフレームの嵌合爪上部を約1mm残していた。
その後誤ってこの幅が1mmに届かない個体を生じさせた。
それでも嵌合には支障が無く現在でも順調に稼働し続けている。
嵌合爪さえ破損させなければ不都合は無いらしい。
現在は嵌合爪上部の1mm存置には拘っていない。


台車枠取付台座を黒色化したコアレスモーター搭載動力ユニット用動力台車(上野寄)。

サックスブルー成形のコアレスモーター搭載動力ユニット用動力台車は3400形3405前期仕様(3408F-3)以来となった。
3405は回着時からサックスブルー成形FS-383動力台車の見附に違和感を抱いていた。
2個モーター搭載動力ユニット用FS-383動力台車に対して彫りの浅さが目に付く。
違和感を払拭するために採用した安直な手段が台車枠取付台座の黒色化だった。
これを3706にも施しFS-547(047)動力台車の見附を改める。


効果が高いと思える台車枠取付台座黒色化 (黒色化施工済,未施工)。

先ず黒色化のためFS-547(047)台車枠を撤去した。
取付脚2点止めの台車枠は垂直方向に引くだけで取り外せる。
その後台車枠取付台座の表面と角部をマッキーで塗り潰した。
後は元通りに台車枠を嵌合させるだけである。
台車枠取付台座を黒色化するだけでFS-547(047)台車枠が浮き立つ様に変わった。
影絵的処理のいんちき対策だが見た目は十分だろう。
製品仕様のサックスブルー成形品動力台車は立体感を削ぐ原因になっていると思う。
マッキーだけで雰囲気が変えられるため失敗リスクが殆ど無い点も初心者向きと言える。
この施工は灰色成形動力台車にも応用が利く。
なおFS-383台車枠では取付脚の一部も黒色化した。
ところがFS-547(047)台車枠は当該部への色挿しが難しく施工を見送っている。




TNカプラーSP化した3706用動力ユニット (3816用,3706用)。

FS-547(047)動力台車への細工を終え動力ユニット台枠にTNカプラーSPを装着した。
2個モーター搭載動力ユニットのTNカプラーSP化は動力台車枠加工からして大変だった。
コアレスモーター搭載動力ユニットでは基本的に以上の工程で完成形を迎える。
なお3706用動力ユニットは海側モーターカバーにゴム系接着剤のはみ出しがあった。
動力ユニット更新車は非動力車に床下機器位置を合わせたためモーターカバーとの間に空間が生じる弱点を有する。
空間の無い再生産品は動力ユニット更新車に対し床下機器部品とモーターカバーの間隔だけオフセットしている。
この違いによりゴム系接着剤は車体裾から引き込むと考え除去は行わなかった。


側面窓セルを固定した3816。

比較で同時入場した3816は側面窓セル固定化を施した。
動力ユニット更新車は上記空間により車体との分離に一工夫が必要だった。
モハ3160現行色晩年仕様(3162F-5),モハ3172現行色前期仕様で試行した側面窓セル固定の経過が非常に良い。
動力ユニット台枠への目安は不要と判明したため廃止する。
この仕様を正式採用とし順次動力ユニット更新車への施工を進める予定である。
3816はその第一号車となった。




3706登場時仕様(3708F-1:FS-547(047)動力台車見附変更)。

TNカプラーSP化を終え3706登場時仕様(3708F-1)が竣工した。
加工そのものは軽度で想定より早く作業が完了している。
FS-547(047)動力台車の見附変更はFS-383動力台車での前例が大きかった。
3405で気にならなければ台車枠取付台座の黒色化は思い浮かばなかったかもしれない。
これで新FS-547非動力台車との差異も小さくなると思う。


3816+3706 (3818F+3708F-1)。

まだ非動力車は未入場で直接比較は出来ない。
その代わり動力ユニット更新車の3816と外観差を確認した。
一見ではほぼ同等と言っても過言ではないだろう。
サックスブルー成形動力台車の影響は最小限に抑えられた。
またFS-547非動力台車枠を転用した3816(←元3706用移設)も決して悪い出来ではなかったらしい。
灰色では誤魔化せた箇所もサックスブルーでは隠蔽し難い。
ゴム系接着剤による固定ではあるが現時点では十分だと思える。

3708F(再生産品)の第二次整備は非動力中間車へと移行する。
TNカプラーSP化にはTR-180A床板から新FS-547非動力台車を取り外さなければならない。
初施工ではないものの前回整備から期間が開いてしまった。
先ず1両を先行入場させ要所を抑える方向である。

京成3700形3708F 1次車 前期仕様 回着 (3708,3701 誘導無線アンテナ取付:登場時仕様種車) ※再生産品

2017-10-10 21:20:19 | 京成線:3700形
急転。

グリーンマックス製京成3700形3708F前期仕様(リニューアル再生産品)を投入した。
離脱中の3708F元登場時仕様(元3708F)は3818F中期仕様(3818F)と台車相互交換を行った。
3818Fのプロトタイプ都合でFS-547(047)台車はサックスブルー成形品から灰色成形品に変更されている。


京成3700形3708F 1次車 前期仕様。
3708F:3708-3707-3706-3705-3704-3703-3702-3701;[2]。
※リニューアル再生産品。

元3708Fはプロトタイプ選定に悩み復帰への目途が立っていない。
灰色成形台車の登場時仕様,3708,3701にスカートを追設した前期仕様が選択できる。
しかし何れも決定打に欠き長期離脱を余儀なくされた。
その最中に中古製品の3708F前期仕様(再生産品)が現れた。
再生産品リリース時に導入を見送り後悔していた。
逸機を取り返すべく回着に至っている。


休車中の3708F元登場時仕様(元3708F:旧製品)。

導入した3708F前期仕様は登場時仕様(3708F-1)に改める。
これにより元3708Fのプロトタイプ選定はますます難しくなった。
登場時仕様は3708F(再生産品)での編成更新となる。
取り敢えず3708,3701(元3708F)へのスカート装着だけは決定した。
編成管理番号は暫定的に3708F-2とし復帰に備える。


入工中の3708(再生産品)。

3708F(再生産品)の第一次整備は3708,3701への誘導無線アンテナ取付が主工程となる。
コアレスモーター搭載動力ユニット採用製品で3706(動力車)のTNカプラーSP化も労さない。
早速3708から整備に着手した。
製品付属の誘導無線アンテナは濃灰色成形品で現行LOT品ではないと思われた。
現在グリーンマックス製京成形式の誘導無線アンテナは3150形以降から採用された明灰色成形品で統一している。
よって3708Fには予備品の明灰色成形誘導無線アンテナを起用し製品付属品は封印した。


再生品のTNカプラーSPを取り付けた運転台側台枠。

前面見附を大きく左右するダミーカプラーは一足先にTNカプラーSPへ交換する。
8両固定編成の3708F-1では使用機会が巡ってこない。
作動状況に不具合の出る恐れは無いもののTNカプラーSPは再生品を起用した。
新登場したTR-180A床板はTNカプラーSPの嵌合がやや心許ない。
スペーサーが別部品化された都合で避けられない症状ではある。
既に3400形3408F前期仕様(3408F-3),3700形3798F現行仕様(3798F)での実績があり実用上問題は無い。


無事取付を終えた誘導無線アンテナ。

3150形3174F現行色前期仕様+モハ3184+モハ3183(3174F-2)の整備では誘導無線アンテナの嵌合に苦しめられた。
同一仕様と思われる予備品の誘導無線アンテナだが3708ではすんなりと収まった。
屋根板を取り外す必要は無く押し込みだけで正規位置まで達した。
嵌合精度も高く溶着は不要と思える。
3150形も3174F-2のみで襲われた現象であり個体差によるものと考えている。


誘導無線アンテナを搭載した3708。

早々に工程を済ませ3708を組み立てた。
運転台側TNカプラーSP化は第二次整備に廻しても良かった。
しかし明灰色成形品のダミーカプラーが目立つため第一次整備に組み入れている。
第二次整備で再度床板を取り外すため二度手間にはなる。
ただ印象向上を求め先行して交換を行った。




3708(再生産品:誘導無線アンテナ取付)。

3700形の冷房機は2台しか設置されていない。
誘導無線アンテナ搭載の効果は3150形を上回る。
明灰色成形品の採用でその存在感は一層高まったと思う。
3701(再生産品)も予備品の誘導無線アンテナを搭載させる。
リリース予定の3768F後期仕様(3768F)もどちらの成形品が付属するか判らない。
加えて3174F-2での失策もあり明灰色成形誘導無線アンテナは予備品の補充が急務となった。


入工中の3701(再生産品)。

続いて入場した3701にも同様の施工を行った。
誘導無線アンテナ取付も失策せずに終えている。
運転台側TNカプラーSPは3708と同じく再生品である。
3708F-1の運転台側TNカプラーSPは予備品を兼ねる。
これをすっかり失念していた。
スカート取付が確定した3708F-2へ再生品を廻した方が良かった。
第二次整備で3708,3701とも再交換を行いたい。


運転台側がTNカプラーSP化された3701。

3701は運行番号表示器側前面窓に印刷掠れの様なものがあった。
意外に目立つため対処可能な範囲で修正を施す予定である。
また3708でもそうだったが前面窓セルの擦過痕が著しい。
これは旧製品時代からの弱点で再生産品でも変わらなかった。
3408F-3,3798Fでも見られる現象で前オーナーさんの取り扱いとは無関係である。




3701(再生産品:誘導無線アンテナ取付)。

3701の第一次整備も滞りなく終了した。
直近で出場した3174F-2とは逆に順調な滑り出しとなっている。
今後不安視される箇所はTR-180A床板の扱いと言えよう。
前途の通り3400形,3700形のリニューアル再生産品は2編成の在籍でまだ手慣れていない。
第二次整備も順調に進んでくれると助かる。




3708F-1 (第一次整備完了)。

3708F(再生産品)の第一次整備を終えた結果ほぼ同様の形態を持つ3708Fが2編成になった。
灰色成形FS-547(047)台車化されたとは言え3708F-2の前面見附と殆ど変わらなく見える。
共に[A01 特急 上野]を掲げる。
3708F-2は[A01 特急 上野]表示に改めた。
一方の3708F(再生産品)は[A01 特急 UENO 上野]が印刷済である。
数少ない違いは[上野]幕で登場時仕様の最も拘った箇所だった。


3708,3708 (元登場時仕様,前期仕様)。

富士川車輌工業製ステッカーを採用した[上野]幕は表示器部品ごと3708F-2から3708F-1へ移設する方向である。
これも3708F-2が離脱中だった事により採用できる手法と言えよう。
運行番号表示器の[A01]も富士川車輌工業製で3708F-2の設定は全て3701F-1へ承継させる。
逆に3708F-2は復帰がますます遠退いてしまった。
プロトタイプ選定を根本的に改めるかもしれない。


3706 1次車 前期仕様(再生産品)。

第二次整備は3706(動力車)から開始する。
相次いだ動力ユニット更新車の竣工でコアレスモーター搭載動力ユニットの加工には余裕が持てる。
以降は3707以下中間車へ着手し3708,3701を最終グループへ廻す。
過去の施工からこの順番が理想的だと思う。


3707+3706 (再生産品:非動力車+動力車)。

3706の入場ではFS-547(047)動力台車の見附を小変更する。
3708F(再生産品)のコアレスモーター搭載動力ユニット用動力台車はサックスブルー成形品だった。
台車枠取付台座の配置からFS-547非動力台車より鈍重に見える。
TNカプラーSP化よりも先に対策を施したい。