試運転 ~TRIAL RUN~

初心者の拘りと見切りが激しい自己責任による鉄道模型軽加工記録

京成3700形3702[3708F-1] 1次車 登場時仕様 TNカプラーSP化,PT-4804形パンタグラフ換装 ※再生産品

2017-10-16 21:14:55 | 京成線:3700形
加速。

グリーンマックス製京成3700形3703登場時仕様(3708F-1)を無事竣工に漕ぎ着けた。
紆余曲折を経たが新FS-547非動力台車は純正品での組立に至った。
ようやく平常時と変わらない姿勢で作業に臨める。


京成3700形3702 1次車 前期仕様(再生産品)。

3708F前期仕様(再生産品)の中間車最終入場は3700形M1車の3702となった。
ここまで単独竣工が続き第二次整備の進行はかなり遅れている。
但し3707登場時仕様(3708F-1)の入場時に比べ作業を手こずらせる項目が大幅に減った。
3702が竣工すれば3708,3701を残すのみとなる。
少しでも挽回出来るよう手順良く工程を進める。


3702 1次車 元登場時仕様(3708F-2:休車)。

3702は3707以来のパンタグラフ2台搭載車に戻る。
避雷器付PT-4804形パンタグラフを3702元登場時仕様(3708F-2)から移設する3708F-1での共通工程とした。
しかし3702(3708F-2)の上野寄PT-4804形パンタグラフは折畳姿勢が芳しくない。
これは3708F-1に引き継がせたくなく別途対策を施す。


入工中の3702 (3708F-2,再生産品)。

3702(再生産品)は3702(3708F-2)との同時入場になった。
旧製品と再生産品の違いこそあるものの車両番号は同一である。
3708F-2の台車色変更を行っていなければM1車,M1'車の整備は何度も確認を要していただろう。
上野寄PT-4804形パンタグラフの都合によりパンタグラフ換装は最終工程に廻した。
先ずTR-180A床板のTNカプラーSP化から開始する。


床板から撤去したFS-547非動力台車。

3705登場時仕様(3708F-1)で感覚を取り戻した新FS-547非動力台車の取り外しは難なく終了した。
続く3704,3703登場時仕様(3708F-1)でも別の要因で思うように作業が進められなかった。
3702は霧が晴れた後の入場で作業の不安要素は無い。
よってFS-547非動力台車のTNカプラーSP対応化は上野寄,成田寄の同時進行としている。
カプラーポケット撤去施工は集電板と車輪を全て取り外し行った。
3703から採用した車輪装着補助用ウレタンにより部品組付けに労さなくなった。
躊躇する事無く集電板と車輪を撤去している。


車輪装着補助用ウレタンを嵌め込んだFS-547非動力台車(成田寄)。

台車枠へウレタンを嵌め込むだけの安直な方式ではある。
その効果は高く作業性は向上し無駄な時間を費やさなくなった。
僅かに広がる台枠側梁間隔に加え集電板も固定される。
これにより車輪装着時の不安定さは完全に抑制された。
車輪装着補助用ウレタンはS形ミンデン式台車だけではなく軸梁式台車でも起用すると思う。
工程次第ではペデスタル式や軸箱式台車にも使用が可能である。
ピボット式集電板採用台車は組立を苦手にしていた構造だった。
今後妙に意識する必要は無くなるだろう。


TNカプラーSP対応化を終えたFS-547非動力台車(上野寄)。

敢えて上野寄,成田寄を同時進行させたが不手際は生じなかった。
3705の入場時に車輪装着補助用ウレタンを思い付いていれば集電板紛失は防げた。
更に各車単独竣工にもならなかったと思う。
組み立てで最も苦闘したのは3704だった。
もう少し立案が早ければ3703,3702は2両単位で竣工させられたはずで惜しまれる。
3702では新FS-547非動力台車のTNカプラーSP対応化が今までの苦戦を否定するかの如く終了している。


主枠を交換したPT-4804形パンタグラフ(上野寄)。

TR-180A床板のTNカプラーSP化が終了しPT-4804形パンタグラフ移設に取り掛かる。
前途の通り3702(3708F-2)の上野寄パンタグラフは折畳姿勢が非常に悪かった。
回着当初から上昇姿勢を全く保てず直ぐに下降してしまうメーカーエラー品に近い状態だった記憶が残る。
入場時は上昇維持を優先し下枠を外側に湾曲させ対処した。
この対策が裏目に出たと言えよう。
3702(再生産品)に搭載されているPT-4804形パンタグラフへ避雷器を取付ける選択肢もあった。
しかし第二次整備が遅れておりパンタグラフ主枠を交換する簡便な方式を採用している。


PT-4804形パンタグラフを換装した3702 (3708F-2,再生産品)。

3702(3708F-2)からは主枠を撤去した避雷器取付済のパンタグラフ台枠を転用した。
代わりの主枠は3702(再生産品)搭載品を分解の上流用し各々を組み合わせている。
PT-4804形パンタグラフ主枠は台枠への取付が独特で下枠交差部の順序を間違えないよう注意を払った。
この工程で捻出された主枠には小手先で修正を図った名残と思われる下枠の歪みがあった。
一応再修復を図る予定で3702(再生産品)から取り外したパンタグラフ台枠への取付は行っていない。
仮に復旧不能な場合には新たなPT-4804形パンタグラフを投入する必要がある。
状況次第では3708F-2の復帰が更に遠退くかもしれない。




3702登場時仕様(3708F-1:PT-4804形パンタグラフ換装)。

上野寄の主枠交換を含みながらも避雷器付PT-4804形パンタグラフへの換装は想定より早く終えた。
下枠交差形パンタグラフは所有編成都合から菱形パンタグラフに比べ修繕機会が少ない。
手慣れた菱形パンタグラフよりも多少厄介ではあった。
まだオールプラスチック製のシングルアーム式パンタグラフに比べればましである。
やはり金属製主枠が味方になったと言えよう。
全工程に於いても比較的短時間で3702登場時仕様(3708F-1)の竣工を迎えられた。
これで3708F-1の中間車は全て出揃っている。

3708F前期仕様(再生産品)で残る第二次整備未入場車は3700形M2c車の3708,3701となった。
両車とも行先表示類変更にはライトユニット撤去を伴う場合がある。
ライトユニットの取り外しには一工夫を要する。
在籍する3700形は何度も行先表示類変更を繰り返した。
このお陰で手順はしっかり抑えられている。
どちらに出ても3708,3701の作業は焦らずに進行出来ると思う。

この記事についてブログを書く
« 京成3700形3703[3708F-1] 1次... | TOP | 京成3700形3701[3708F-1] 1次... »