試運転 ~TRIAL RUN~

初心者の拘りと見切りが激しい自己責任による鉄道模型軽加工記録

京成3700形3705[3708F-1] 1次車 登場時仕様 TNカプラーSP化,PT-4804形パンタグラフ換装,床板方転 ※再生産品

2017-10-13 21:25:29 | 京成線:3700形
飛翔。

グリーンマックス製京成3700形3708F前期仕様(再生産品)の中間車整備は出だしの3707からいきなり躓いた。
第二次整備自体は無事完了したが新FS-547非動力台車の撤去方法に今一つ手応えが無い。
今回入場する3705(再生産品)でもう一度その構造を確認する。


京成3700形3705 1次車 前期仕様(再生産品)。

3705は3700形M1'車でPT-4804形パンタグラフが1台搭載に変わる。
当然避雷器取付個数も減るがパンタグラフ台取付孔拡大の手間は避けられない思われた。
3707登場時仕様(3708F-1)は3707元登場時仕様(3708F-2)から避雷器付PT-4804形パンタグラフを移設した。
これに倣い3705(再生産品)も3705元登場時仕様(3708F-2)を同時入場させ避雷器付PT-4804形パンタグラフを搭載させる。
パンタグラフ搭載を見送った3707(3708F-2)に続き3705(3708F-2)も同じ理由で未搭載とする。


入工中の3705 (3708F-2,再生産品)。

パンタグラフ2台搭載車だった3707(3708F-1)は各避雷器方向に注意する必要があった。
よってPT-4804形パンタグラフの換装を先行させた。
3705ではその必要が無い。
先に新FS-547非動力台車の撤去方法を探るべくTR-180A床板のTNカプラーSP化から作業を開始した。
なお3705は回着時から床板が誤装着され海側と山側の床下機器配置が逆転していた。
整備開始前に方転し正規位置へ修正している。
偶然にも3707の新FS-547非動力台車撤去は上手く行ってしまった。
そう都合良く運が味方するはずはない。
3705は一転して取り外しに戸惑った。
ここでもう一度嵌合の仕組みを見直している。
台枠のセンターピンは床板側に向いた嵌合爪を持っていた。
新FS-547非動力台車はこのセンターピンを囲む形状で嵌合爪が成形されている。


旋回半径限界まで回転させた新FS-547非動力台車(上野寄)。

センターピンの嵌合爪は枕木方向のみでこれを起点にすれば台車が取り外せると考えた。
3707は旋回半径限界点を超えた箇所で勝手に台車が外れた。
この地点が台車撤去の基準になるらしい。
先ず上野寄新FS-547非動力台車を基準点まで旋回させた。
この状態ではまだ引き抜けない。
基準点を保ったまま斜め上方に軽く捻ると撤去に至った。
労せずして撤去できた3707はたまたま角度が合っていただけだと思われる。


TNカプラーSP対応化した新FS-547非動力台車(成田寄)。

成田寄新FS-547非動力台車も同様の方法で取り外しが行えた。
3400形3408F前期仕様(3408F-3)で掴んだ心得をようやく思い出せたらしい。
3708F-1として出場すれば再入場の機会は訪れないと思われる。
但し残る3708F前期仕様(再生産品)の整備入場車や新規導入編成への参考になった。
今後新非動力台車の撤去に手間取る可能性は低いだろう。
しかし新FS-547非動力台車のTNカプラーSP対応化はとんでもない悲劇が待ち受けていた。
案の定ピボット式集電板と車輪の組み付けに難儀した。
上野寄は何とか原形に持ち込めた。
一方成田寄は何度も失敗を繰り返しなかなか車輪が装着できない。
終いには台車を吹き飛ばす失策までに至った。
この時山側集電板が何処かへ飛んで行ってしまった。
暫く周辺を捜索したが一向に集電板は見付からない。
無駄に時間ばかりが過ぎていくため暫定措置として3703(再生産品)から拝借し復旧させている。
新集電板の予備品は無く意地でも見付けなければならない。
TR-180A床板のTNカプラーSP化は終えたものの余計な課題を生んでしまった。


PT-4804形パンタグラフを換装した3705 (3708-2,3708-1)。

次にPT-4804形パンタグラフの換装へ取り掛かった。
待機させていた3705(3708-2)から避雷器付PT-4804形パンタグラフを撤去した。
パンタグラフ移設の際には避雷器が海側に向くよう気を付けるだけである。
3705の避雷器はメーカーエラーにより所要数が不足したためジャンク車両からの捻出品を取り付けていた。
塗装済キット出自品のジャンク車両だったが形状差等は見られず編成の統一感を乱す事は無い。
ジャンク車両由来の避雷器も3708F-1へと引き継がれる。
明灰色成形誘導無線アンテナ,新集電板に次いで避雷器の予備品も確保したい。




3705登場時仕様(3708F-1:PT-4804形パンタグラフ換装,床板方転)。

反転装着されていた床板は事前に方転を行っており正規床下機器配置に戻っている。
よって車体との嵌合で特に注意する点は無い。
集電板紛失を招いたが3705登場時仕様(3708F-1)が竣工した。
3708F-2とのパンタグラフ交換による避雷器装着は工程を煩雑化させずに済んだと言えよう。
しかし根本的解結には至っていない。
集電板の回収を果たさなければ3708F-1は出場が難しくなる。
3703の入場までにどうにかしたい。

飛んだ失策により2両同時竣工は絶望的になった。
集電板の拝借に3703を起用したのは続けて3704を入場させる予定だったためである。
結局は時間切れで3705だけの竣工に留まってしまった。
次の入場車は瑕疵の無い3704とする。
少しでも時間を稼ぎ集電板回収に結び付けたい。

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