試運転 ~TRIAL RUN~

初心者の拘りと見切りが激しい自己責任による鉄道模型軽加工記録

京成3700形3707[3708F-1] 1次車 登場時仕様 TNカプラーSP化,PT-4804形パンタグラフ換装 ※再生産品

2017-10-12 21:54:46 | 京成線:3700形
横着。

グリーンマックス製京成3700形3708F前期仕様(リニューアル再生産)は非動力中間車の整備に入る。
再生産品の入場は3400形3408F前期仕様(3408F-3)以来となった。
スナップ嵌合式の新非動力台車の取扱いを完全に失念しており構造の再確認が生じている。


京成3700形3707 1次車 前期仕様(再生産品)。

入場車はM1車の3707とした。
3700形M1車,M1'車にはPT-4804形パンタグラフが搭載されている。
しかし避雷器はユーザー取付依存とされた。
5編成が在籍する3700形では何れも避雷器装着に苦戦した。
どうやってもパンタグラフ台枠に避雷器取付脚が挿入できない。
そこで3708F前期仕様(再生産品)では省力化を図る。
離脱中の3708F元登場時仕様(3708F-2)からPT-4804形パンタグラフを移設し避雷器取付工程を廃止する。


3707元登場時仕様(1次車:3708F-2)。

出場した編成の避雷器取付はパンタグラフ台枠の取付孔をドリルで拡大し半ば無理矢理装着した。
未だに取付方法が判らず3707(再生産品)でも同一方式を採るしかないと考えた。
プロトタイプが未定の3708F-2は復帰まで時間を要すると思う。
暫く出番は望めないため避雷器取付済のPT-4804形パンタグラフを3707(3708F-2)から供出する。


入工中の3707 (3708F-2,再生産品)。

リニューアル再生産品では下回りが一新された。
車体関連では側面窓セルが2pcs化されただけにしか見えない。
屋根板の変更も感じ取れずパンタグラフ取付孔は旧来の枕木方向2点式だった。
そのためPT-4804形パンタグラフの移設は容易である。
但し3707はパンタグラフ2台搭載車だった。
パンタグラフ換装に際しては避雷器の方向に注意している。


避雷器付PT-4804形パンタグラフを移設した3707 (3708F-2,再生産品)。

これで3708F前期仕様(再生産品)M1車,M1'車の避雷器問題は解決したも同然である。
一方PT-4804形パンタグラフを譲った3707(3708F-2)は捻出品の装着を見送った。
復帰の際には避雷器取付を要する。
PT-4804形パンタグラフ台枠への避雷器取付孔拡大は避けて通れないと思う。
再度パンタグラフを撤去する手間を省きたく未搭載のままとした。




3707+3706 (3708F-2:3707 PT-4804形パンタグラフ撤去)。

PT-4804形パンタグラフの換装で車体の整備は終了となる。
続けてTR-180A床板のTNカプラーSP化に取り掛かった。
課題は新FS-547非動力台車の撤去である。
3408F-3の出場時には撤去方法を心得たと安心しきっていた。
しかし他に例を見ない構造で心得は何処かへ行ってしまった。
プラスチック同士の嵌合方式であり破損防止が最重要項目となる。


TNカプラーSP化の準備を整えたTR-180A床板。

嵌合爪を折損させると全てが台無しになる。
新FS-547非動力台車は予備を持っておらず代替が利かない。
慎重に台車を回転させ取り外しに入った。
ところが角度都合か上野寄,成田寄とも何の抵抗も無く撤去出来てしまった。
よって非動力中間車入場時の注意点は掴めずに終わっている。


カプラーポケットを撤去した新FS-547非動力台車。

TNカプラーSP対応化を図るためカプラーポケットを撤去する。
新FS-547非動力台車には集電板が標準装着されていた。
カプラーポケットの切断には平刃を用いる最近では標準化した方式とする。
平刃を立てる際に台車枠の安定を保つには集電板まで取り外す必要があった。
ピボット集電式の車輪装着を大の苦手にしており出来れば原形を保ちたかった。
しかし妙案が浮かばず全て部品を撤去する羽目になっている。


TNカプラーSP対応化を終えた新FS-547非動力台車。

カプラーポケット切断位置はビス締結式非動力台車と同一である。
敢えてマウント端部を存置し床板取付時に台車方向を考える手間を省いた。
TR-180A床板はスナップ嵌合式で余り効果は無いかもしれない。
カプラーポケット撤去までは順調だった。
予想通り集電板と車輪の組み付けに難航している。
新集電板は軸受部が浅く台車枠からずれ易い。
車軸挿入時に台車枠からの逸脱を多発させた。
台車枠に集電板を固定したい程だった。
苦しみぬいて装着を終えたがこの先が思いやられる。
非動力車では車輪装着が最大の障壁になると思う。


TNカプラーSP化したTR-180A床板。

台枠へTNカプラーSPを取付け新FS-547非動力台車を嵌合させる。
装着は台車旋回が止まった位置から直線方向へ向け回転させながら押し込むだけで良かった。
ビス締結式の様に座席部品センターピン部を傷める心配も無く安心感は高い。
ただ撤去の感覚が判らず引き続き課題となる。




3707登場時仕様(3708F-1:PT-4804形パンタグラフ換装)。

新FS-547非動力台車の撤去要点が不明なまま3707登場時仕様(3708F-1)が竣工した。
集電板取付にも悪戦苦闘しておりこの日は1両の入場で良かったと思える。
ただ余りに初歩的な箇所で躓いた。
3708F(再生産品)の入場は非動力車しか控えておらず今後も頭を悩ませると思う。




3707+3706 (TNカプラーSP化:非動力車+動力車)。

3707の竣工で台枠取付台座を黒色化した3706登場時仕様(3708F-1)のFS-547(047)動力台車と比較が可能になった。
加工前はFS-547非動力台車で打ち抜き成形された箇所の立体感に欠けていた。
打ち抜きに該当する箇所は台枠取付台座黒色化で目立たなくなった。
この仕上がりであれば動力台車と非動力台車の差異は最小限に留められると思う。

整備工程では肝心な宿題が残ってしまった。
出場を早めるため出来れば2両単位で竣工させたい。
新FS-547非動力台車の撤去に加えピボット式集電板と車輪の装着が進行の鍵を握るだろう。

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