G1獲得へ一歩前進

２戦続けてオープンの壁にはじき返されていた白毛くん(703)だが、ちょっと発想を変えてみることにした。スタミナ無印が多いので短距離路線を進んできたのだが、逆に短距離戦のスピードについていけないようなので、少しペースの落ち着く1800とか2000の方が案外いかもしんない…と。果たして狙いはドンピシャ。重賞初制覇である。

２月１週の東京新聞杯惨敗の次走に選んだのは３月２週目の中京新聞杯。小回りの2000なのでペースが落ち着きそう、ってのは書いた。同時に、裏開催でメンバーが薄いのも都合がいい。しかもここ２戦惨敗しているのでハンデも54キロと軽め。馬場が稍重なのが心配といえば心配。

レースの方はいきなり出遅れたが、逆に内ラチぞいをピッタリ回れたおかげで４角で先団に並びかけることができた。「これなら直線叩きあいに持ち込めれば勝てるかも！」と思ったのもつかの間、叩きあいどころか一気に馬群を抜出して直線は完全に独走。終わってみれば２着以下に大差の楽勝でした。まぁタイムの2'01.4"なのでさすがに「Ｇ１が見えた」とは思わなかったけど。

ま、案の定、次走に選んだ京王杯SCでは11頭中の7着に沈んだ。が、この馬で勝負になるレースの運びってのが明確にイメージできたのは大きな収穫である。

ちなみに他の馬はというと、ダービー11着、菊花賞15着だった馬(701)が、明け4歳になってダイヤモンドSを強い勝ち方をして、こちらも重賞初制覇。阪神大賞典はさすがに相手が強く5着だったが、印もそこそこついていたので天皇賞に出してみたら、積極的な先行策でレースを運び、G前はマンハッタンカフェと激しい叩きあいになった。惜しくも2着だったが、まだまだ奥がありそうで今後に期待。ダイヤモンドSで重賞初制覇と書いたけど、実はこれが未勝利・500万下以来、1年3ヶ月ぶりの3勝目だったりする。重賞2着が2回あるので普通にOP馬ではあるが。

で、上には上がいて、１勝馬のOP馬(694)なんてのが現役だったりする。１勝馬の身で強気にオークストライアルに出したら２着になって出走権を取り、オークス本番でも３着に入ったので「どれほど強くなるんだろう」と思っていたが、５歳を迎えた今年も今だに１勝馬。４月４週目のマイラーズCでは５回目の「重賞２着」に入っている。ディープインパクトと同じ配合なのだが、「実は本物のディープインパクトも叩きあいに弱い」とかだとヤダなぁ。